大会ベストバウト結果/飯伏提唱「最強で最高」皮肉にもオスプレイが実践
当サイトで実施させていただいた新日本プロレス4・4両国国技館大会でのベストバウト&大会満足度アンケートの結果、そして同大会の感想を。
ベストバウトは1位「飯伏vs.オスプレイ」2位「金丸&デスペラードvs.SHO&YOH」
ベストバウト&大会満足度投票アンケート(2021年04月04日~2021年04月07日)に多くのご参加をありがとうございました。
[新日本4・4両国国技館大会 ベストバウトは? – 投票/アンケート]
[新日本4・4両国国技館大会 満足度は? – 投票/アンケート]
[大会結果 SAKURA GENESIS 2021 – 東京・両国国技館 | 新日本プロレスリング]
2020年からのベストバウト&大会満足度投票結果一覧。大会満足度は2020年途中から追加実施。
(対象大会は新日・ノア・全日の頂点ベルト王座戦開催ありのビッグマッチ。後楽園ホールクラスは除く。2020年の全日は後楽園ホールクラス以外での三冠戦はなし。王者がIWGPヘビー級を所有していたため、新日2・28大阪城ホール大会は例外的に実施しました。)
2020年 | 大会ベストバウト | 大会満足度 |
新日1・4ドーム | 1位:オスプレイvs.ヒロム
2位:オカダvs.飯伏 (投票数507) |
集計なし |
新日1・5ドーム | 1位:オカダvs.内藤
2位:棚橋vs.ジェリコ (投票数414) |
集計なし |
新日2・9大阪城 | 1位:ヒロムvs.リー
2位:モクスリーvs.みのる (投票数258) |
集計なし |
新日7・12大阪城 | 1位:鷹木vs.SHO
2位:内藤vs.EVIL (投票数212) |
集計なし |
新日7・25愛知県体 | 1位:鷹木vs.デスペラード
2位:EVILvs.ヒロム (投票数106) |
2.3
(投票数41) |
ノア8・10横浜文体 | 1位:潮崎vs.拳王
2位:清宮vs.武藤 (投票数116) |
4.2
(投票数69) |
新日8・29神宮球場 | 1位:鷹木vs.みのる
2位:EVILvs.内藤 (投票数231) |
3.8
(投票数73) |
新日11・7大阪府立 | 1位:内藤vs.EVIL
2位:みのるvs.鷹木 (投票数141) |
3.0
(投票数62) |
ノア11・22横浜武道館 | 1位:潮崎vs.中嶋
2位:拳王vs.清宮 (投票数130) |
4.4
(投票数40) |
ノア12・6代々木第2 | 1位:潮崎vs.杉浦
2位:宮本船木武藤丸藤vs.稲村稲葉谷口清宮 (投票数117) |
4.4
(投票数57) |
2021年 | 大会ベストバウト | 大会満足度 |
新日1・4ドーム | 1位:オカダvs.オスプレイ
2位:内藤vs.飯伏 (投票数291) |
4.0
(投票数107) |
新日1・5ドーム | 1位:飯伏vs.ジェイ
2位:鷹木vs.コブ (投票数177) |
4.3
(投票数58) |
新日2・11広島サンプラザ | 1位:飯伏vs.SANADA
2位:NEVER6人タッグ戦 (投票数117) |
3.7
(投票数59) |
ノア2・12日本武道館 | 1位:潮崎vs.武藤
2位:丸藤&秋山vs.清宮&稲村 (投票数159) |
4.4
(投票数73) |
新日2・28大阪城ホール | 1位:ファンタズモvs.デスペラードvs.BUSHI
2位:飯伏vs.内藤 (投票数178) |
3.9
(投票数69) |
新日3・4日本武道館 | 1位:飯伏vs.デスペラード
2位:内藤vs.オーカーン (投票数104) |
3.9
(投票数48) |
ノア3・14福岡国際 | 1位:武藤vs.清宮
2位:吉岡vs.小峠 (投票数80) |
4.0
(投票数52) |
新日4・4両国国技館 NEW!! | 1位:飯伏vs.オスプレイ
2位:金丸&デスペラードvs.SHO&YOH (投票数154) |
3.9
(投票数73) |
ノア4・29名古屋国際 | 次回予定 | |
新日5・4福岡国際 | 次回予定 |
ベストバウトは1位「飯伏vs.オスプレイ」、2位「金丸&デスペラードvs.SHO&YOH」、3位に2票差でエックス登場「鷹木&SANADA&内藤vs.ヘナーレ&コブ&オーカーン」が入る。ただし、票数では1位が圧倒。
大会評価は2・28大阪城ホール、3・4日本武道館と同じ3.9をキープした。
メインダイジェスト IWGP世界ヘビー級選手権「飯伏vs.オスプレイ」
繰り返された「歴史の継承」コンセプトであるが、試合前の歴代王者映像はIWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタルの合体版。LEGACY&EVOLUTIONとも。
オスプレイがニュージャパンカップのトロフィーを持参する。「勝てば巻く」宣言の飯伏はベルトを肩にかけてリングイン。
グラウンド攻防という静から動へ。飯伏のフランケンシュタイナーから場外戦へ。オスプレイは飯伏の首をエプロンからリング外にせり出させておいてのジャンピングニードロップ。
飯伏のスクールボーイスープレックスの高さに観客がどよめく。オスプレイも低空ドロップキックの飛躍で魅せる。
オスプレイの打撃で飯伏が覚醒しそうになるが、反撃を許さなかったオスプレイ。ロープ絡められた飯伏がオスプレイのシューティングスタープレスを食らうことで、二転三転したトップロープ上の攻防はオスプレイが制した。
2人ならではの攻防か。飯伏が雪崩式リバースフランケンシュタイナーを見舞おうとするが、オスプレイがなんと着地。飯伏がこの表情!!
セカンドロープに乗った飯伏がオスプレイをブッコ抜きジャーマン。変型カミゴェからの正調カミゴェで飯伏勝利・・・いやカウント2でオスプレイがキックアウト。
オスプレイがボマイェを想起させるジャンピングニーアタック。この豪快さに観客騒然。さらにオスプレイが飯伏の後頭部へヒドゥンブレイドを発射、最後はストームブレイカーで3カウントを奪取する。
メインイベントはファンの予想の逆 7割が飯伏勝利を予想するも覆る
ここからは配信でも喋ったこととなるが、改めて。
メインイベントはファンの予想の逆をいく。7割が飯伏勝利を予想するも覆った。
4・4両国 IWGP世界ヘビー級選手権
飯伏幸太
🆚
ウィル・オスプレイ初代王者・飯伏の初防衛戦!!#新日本プロレス #njpw #njSG #IWGP世界ヘビー級 #IWGP世界ヘビー
あなたの📣応援選手 👑勝利予想は?
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) April 2, 2021
ニュージャパンカップの道のりでの痛快ぶりそのままに飯伏をも突破したオスプレイ。オールドファンならば一定割合のファンが、IWGP統合提唱者・飯伏にIWGP提唱者・猪木をかぶらせたことだろう。
「IWGP2冠統合提唱者」飯伏に「元祖IWGP提唱者」猪木の歩みがモロかぶり。オスプレイのヒドゥン・ブレイドが38年前ハルク・ホーガンのアックスボンバーと“斧爆弾”でつながる。#新日本プロレス #njpw #njSG #飯伏幸太 #ウィル・オスプレイ #IWGP世界ヘビーhttps://t.co/1unFJS1XPI
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) April 4, 2021
プロレス団体のベルトというのは、いつも「どうせ各団体のお山の大将が巻くんでしょ」という見られ方と闘っている。アントニオ猪木はそこに生涯の多くを捧げ、ベルト統一に踏み出しつつも第1回IWGPでは砕け散った。コメント欄やSNSでさんざん「IWGPヘビーを消すな」とファンが叩いたわけだが、本当に守るべきはベルトではなくIWGPの姿勢そのものにある。継承したものはそこだったんだという衝撃、両国にあり。
もうひとつ印象に残ったのは、ベルト統合に際して飯伏が提唱した「最強で最高」を、オスプレイ戦によって有言実行したことだ。ダイジェストを見ていただいてもわかるように、「最強」を巡る闘いを「最高」でとんとん味つけした。
もちろんオスプレイの方がニュージャパンカップを勝ち上がってきたわけであるが、どこかで飯伏には「最強で最高という自身のプロレスのコンセプトにオスプレイが欠かせない」と思っていたのではないか。内藤哲也やオカダ・カズチカ相手にはできないものを出したかったのではないか。
この路線で飯伏には日本一という自負を持って突き進んでもらいたい。それでいて、世界ベルト戦としては、飯伏得意のカミゴェの何倍もの説得力のボマイェを放ったオスプレイが現時点の勝者となった。ボクらはそんなマット上の現実を両国で突きつけられたのだ。
豪快勝利で大方ファンの印象は“皮肉にもオスプレイが実践”だろうが、そのような読後感含めてどこかで飯伏も“負けて満足”状態に違いない。大会前の会見でオスプレイが飯伏へのシンパシーを口にもしていたが、両者ともレスラーとしての歩みを通じて「どうせ飛んだり跳ねたりでしょ」との見られ方を乗り越えてきたという点でも感慨深い。
こんなワクワクするものをいつも突きつけられたくてボクらはプロレスを観ている。さすが5月スタジアム決戦を控えていることもあって、新日本は刀を抜いて来たなぁという気がする。
2020年のコロナイヤーは、さんざん「バレットクラブは反則・乱入を繰り返す」ことを新日本は突きつけた。オチは見えず、着地もしなかったわけだが、そっちでやりたいことはわからなかった新日本。ひょっとしたらここにたどり着くまでの長すぎる前振りなのかとさえ思ってしまった。
負けて「最強で最高」をやり切った飯伏。ついに頂点王座に君臨したオスプレイ。5・29東京ドームで1年5か月ぶりにIWGP戦線に戻ってくるオカダ。闘いは福岡どんたく2連戦、スタジアム2大決戦、前期総決算6月大阪城へと続く。東京五輪前の新日本、どこまで熱いんだ!!
発表カードおさらい どんたく初日に棚橋vs.ジェイ、2日目にオスプレイvs.鷹木
IWGP世界ヘビー級第2代王者はウィル・オスプレイ。所属するユナイテッド・エンパイアの仲間とともに勝利を誇示する。次期挑戦者にオカダ・カズチカを呼び寄せると、鷹木信悟が横ヤリで“先に挑戦”をゴリ押し。
発表カードおさらい再掲。ここでは主要カードをまとめる。
▼Road to レスリングどんたく2021
■4/19(月)東京・後楽園ホール18:30
<第3試合>
高橋裕二郎
(1/30)
石井智宏<第4試合>
石森太二
(1/30)
後藤洋央紀<第5試合>
KENTA
(1/30)
YOSHI-HASHI■4/20(火)東京・後楽園ホール18:30
<第5試合/NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
[挑戦者] 石森太二
高橋裕二郎
KENTA
(1/60)
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
石井智宏
[第21代王者王者] ※石井&後藤&YOSHI-HASHIが4度目の防衛戦■4/26(月)広島サンプラザホール18:30
<第5試合>
アーロン・ヘナーレ
(1/60)
SANADA<第6試合>
グレート-O-カーン
(1/60)
内藤哲也▼レスリング薩摩の国
■4/28(水)鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)18:30
<第5試合/『KOPW 2021』争奪戦>
[挑戦者] EVIL
(1/無)
矢野通
[KOPW 2021保持者]<第6試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者] 金丸義信
エル・デスペラード
(1/60)
SHO
YOH
[第65代王者] ※YOH&SHOが初防衛戦■4/29(木祝)鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)15:00
<第5試合>
グレート-O-カーン
ウィル・オスプレイ
(1/60)
内藤哲也
鷹木信悟<第6試合>
アーロン・ヘナーレ
ジェフ・コブ
(1/60)
棚橋弘至
飯伏幸太▼レスリングどんたく2021
■5/3(月祝)福岡国際センター18:00
<第4試合>
タンガ・ロア
(1/60)
ザック・セイバーJr.<第5試合/アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ>
タマ・トンガ
(1/無)
タイチ
※リング上に吊るされたアンアンフィンガーフロムヘルを獲得した選手が勝者(アイアンフィンガーフロムヘルは封印される)<第6試合/NEVER無差別級選手権試合>
[挑戦者] ジェイ・ホワイト
(1/60)
棚橋弘至
[第32代王者] ※棚橋が2度目の防衛戦■5/4(火祝)福岡国際センター15:00
<第5試合/IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者] YOH
(1/60)
エル・デスペラード
[第89代王者] ※デスペラードが初防衛戦<第6試合/IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者] 鷹木信悟
(1/60)
ウィル・オスプレイ
[第2代王者] ※オスプレイが初防衛戦▼WRESTLE GRAND SLAM in YOKOHAMA STADIUM
■5/15(土)神奈川・横浜スタジアム13:00【チケット一般発売4/11】
(カード未発表)
▼WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME
■5/29(土)東京ドーム17:00【チケット一般発売4/17】
<IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者] オカダ・カズチカ
(1/60)
5・4福岡「オスプレイvs.鷹木」の勝者
[王者]▼DOMINION 6.6 in OSAKA-JO HALL
■6/6(日)大阪・大阪城ホール16:00【ファンクラブ先行4/9~4/12、チケット一般発売5/9】
(カード未発表)