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EVIL・オカダ・SANADA・ヒロム~金8以降世代の4強こそ新日本の主張 NJC総括

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 11・12日の大阪城ホール大会を開催することで、新日本プロレスが実に136日ぶりに有観客興行を再開した。大阪城までの無観客ニュージャパンカップを含めて総括したい。

現在の新日本プロレス最前線 どの世代により繰り広げられているのか?

 内藤哲也、大阪城で陥落。ニュージャパンカップ&大阪ドミニオンはEVILによるダブルタイトル強奪で幕を閉じた。

 ニュージャパンカップ不参加によりシングル戦線の予行演習ができなかった内藤は、試合を“線”にしきれない苦しみが感じられた。それでいながら、温めていた技を随所に繰り出す”点”の積み重ねで、試合には“隙あらば”という決闘感が生まれていく。加えて、EVIL側へのセコンド勢の加勢、レフェリーを巻き込んでの反則三昧はエンターテインメントとしての厚みあり。EVIL側が無法ファイトを重ねるほど、内藤の難攻不落ぶりも際立つというものだ。最終的にはEVILが“パレハ”ディック東郷を投入して勝利をもぎ取る。

 オカダが“金8決戦”でヒロム・EVIL・内藤のロスインゴ3タテを宣言したが、3タテしたのはEVILの方だった。SANADA・オカダ・内藤といえば、ここのところの“IWGP戦線3強”ともいえる顔ぶれ。正攻法ではなくとも、この試合の並びで結果を出したことはビッグインパクトに他ならない。キング・オブ・ダークネスがついにキングに登り詰めた。

 7・3無観客大会でのニュージャパンカップ準決勝が34年ぶり金曜夜8時枠での全国無料テレビ生中継となった。4強全員が金曜夜8時消滅後生まれであることが話題に。

 現在の新日本プロレス最前線は、どの世代により繰り広げられているのか?

主な選手年齢 2020.7.13時点

44 石井智宏
43 棚橋弘至
42 矢野通
41 後藤洋央紀
41 田口隆祐
40 タイチ
38 内藤哲也
38 飯伏幸太
38 YOSHI-HASHI
37 鷹木信悟
—–金8知らない世代—–
33 ★EVIL
32 ★オカダ・カズチカ
32 ★SANADA
32 YOH
30 ★高橋ヒロム
30 SHO
29 岡倫之
26 辻陽太
23 マスターワト
23 海野翔太
22 成田蓮

 ★がニュージャパンカップ4強。

 木谷高明オーナーの言い回しをおさらいすれば・・・。

 ――新日本は7月11、12日に大阪城ホール大会を開催する

 木谷 十分に盛り上がる勝算はあると思います。成功を重ねていけば、本当は夏の野外のプロレスイベントとかやりたいところですよね。

 ――その後の展望は

 木谷 言われているように第2波が秋冬で来るのであれば、1月4日(東京ドーム)が厳しくなった時、無観客も想定しておかないといけないですね。それと今回の無観客でテレビ朝日さんとの絆も深まったと思いますし、プロレスも再評価されたと思ってます。2~3年後に特番でもいいからゴールデンタイムを目指したいなという気持ちはあります。

 ――課題となるのは

 木谷 日本人選手の次の世代が出てくる、育てるのが一番だと思う。そこさえ出てくれば、3~4年後に新日本の本当の意味での黄金時代ができるんじゃないですかね。

(2020年6月24日 東スポ)

 日本人選手の次世代育成なしには、数年後の地上波特番ゴールデン、ならびに新日本黄金時代はあり得ない。世代が全てではもちろんないが、ニュージャパンカップの展開にはプロレスを後世に引き継ぐ覚悟を感じたのだ。

4強のうち生え抜きはEVILとヒロム 2人によるダブルタイトル戦という大河ドラマ

 4強のうちの新日本生え抜きは2人。内藤を撃破したEVILに、高橋ヒロムが対戦を迫った。

 一夜明け会見で両者によるダブルタイトル戦が決定。

 両者の関係とは?

 ヤングライオン同士の間柄から、頂点を争う関係へ。別ユニットとなり、満を持して相まみえる。なんという大河ドラマだろうか。

 EVILのロスインゴ離脱にショックを受けているファンもいると聞く。その感情は大事にすべしなのだが、何かを捨て去ってでもつかみたい野望があってこそプロレスラーとして健全なのだ。

 試合後のやりとりが忘れられない。

 ヒロムが再び花道を走ってリングイン。内藤がヤングライオンに肩を借りながら引き上げると、マイクを持つ。
「おい、EVIL、今どんな気持ちだ? 人を裏切るって、どういう気持ち? どういう感覚なの? 教えてよ。教えてよ。教えろ。教えろって言ってんだよ! お前の裏切りなんてどうだっていいんだよ! なあ、今どんな気持ちなのか、それだけ教えろよ。ほ~ら! ほら! ほら! ほら! ほら! ほら! ほら! ほら! ほら! は~や~く~! どんな気持ちなのか聞かせろよー!」。
 しかし、EVILは無言。すると、ヒロムは「もういいよ。なあ、EVIL、一つだけお願いがあるんだ。お前が獲ったベルト、俺に挑戦させろ。2つ獲られるのが怖いんなら、1本で構わねえぞ!」と挑戦表明だ。
 これに対してEVILはマイクを持つが、「スーッ」と息を吸い込んで、そのままマイクを落とす。そして無言のまま2本のベルトを持つと、東郷と一緒に花道を引き上げる。そして入場ゲート前でBULLET CLUBのメンバーと合流だ。
 一方のヒロムはEVILの入場曲が鳴る中、「ああああ!」と繰り返し大絶叫。そして、ダッシュをしながら花道を引き上げていったのだった。

 デビューで1年“先輩”のヒロムと“後輩”EVIL。道のりとキャラからこういうアプローチでの意味付けとなったが、心底では“俺たちのプロレスを見せてやる”じゃなきゃ嘘だろう。

 新闘魂三銃士同士による第1回G1クライマックス決勝からの蝶野正洋優勝を思い出した。スケール感はまだまだだが、次世代からの突き上げというものには心が躍るものである。そして、突き上げが昔よりもやりやすい点もあるんじゃないだろうか。

 連日のニュージャパンカップ配信でEVILの“急所攻撃からのEVILでフィニッシュ”という定番と無法ぶりは刷り込まれた。この事前認知がなかったら、大阪城はかなりきつかったのではないかとも思う。

金8以降世代による地上波ゴールデン もっともっともっと挑戦しようぜ!!

 何度も語られているヒロムの夢。

 「5年前の今日、ここで語ったことを覚えている」。試合後に切り出した。「俺の夢はIWGPジュニアのベルトを巻き、ジュニアとしてヘビーのベルトを巻き、ゴールデンタイムで試合をすることだ!」。ジュニアで居続ける誇り。調印式での自作ポエム、一人芝居披露など異彩を放ちまくる「ヒロムワールド」は、愛するジュニア戦線への注目度の肥やしだ。

(2018年6月5日 日刊スポーツ)

 3日にヒロムを破ったオカダは「これが現実。お前がやろうとしてること(ジュニア王者のままヘビー奪取)は、そんな簡単にできることじゃないんだよ」と突き放したが、これらの夢を語り続けてこそヒロム。

 金8以降世代にも関わらず、誰よりも地上波ゴールデンにこだわっていることも興味深い。EVILとの関係は、地上波ゴールデンを一緒に目指すための“パレハを超えた関係”となっていくのだ。

大阪城1日目で露呈した大声禁止問題 2日目には係員による強制退場も

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