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偏見を乗り越えて「プロレスがプロレスとして認められた時代」を生解説! 金沢克彦トークイベント大阪カウント2.99大盛況

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大阪のプロレスバー「カウント2.99」が8周年を迎え、旗揚げイベントの皮切りとして毎年恒例の金沢克彦氏のトークイベントが開催となった。プロレスマスコミの第一人者であり、テレビ朝日『ワールドプロレスリング』解説者。こちらに足を運んできました。
(※イベント内容に関してはノーSNSにつき、当記事掲載に関しては開催側の許可を得ております。)

40人フルハウス、初めての参加者は10人、8年連続皆勤組は6人! 田口隆祐のテーマ「MASTER OF DROPKICK」に乗って登場した金沢氏はラグビーのヘッドギアを装着、手にしたラグビーボールをマスターとの間でパスまわし。

マット界の旬な話題を概観するとともに、2018年の金沢氏が選ぶプロレス大賞各賞が発表されていく。12月にはブログ更新されるので、イベントにおける先出しとなる。その選考理由からは、金沢氏のプロレス観や評価ポイントが浮き彫りになり、初心者には視点が提供されていく。終盤にはファンからの質問にも回答した。

今、プロレスが一つの隆盛を迎えている。
・ 新日本プロレスの最新年商は49億円 2017年(38億円台)から大躍進、ドーム興行ヒットの1997年(39億円台)を超えて過去最高 プロレス・格闘技の情報配信|カクトウログ ブログ
・ 内藤哲也「勝った負けた、そんな小さいことで俺らこのプロレスしてないですよ」 垣間見せたプロフェッショナルとしての流儀 プロレス・格闘技の情報配信|カクトウログ ブログ

19日、NHKドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』に内藤哲也そして新日本プロレスが取り上げられた。NHKでのプロレスというと、3月の『ごごナマ』に棚橋弘至・真壁刀義が生出演するなど受け入れが進んでいるが、過去には因縁あり。

1976年のアントニオ猪木vs.モハメド・アリの際、『ニュースセンター9時』で当時の磯村尚徳キャスターが「茶番ですね」とコメントしたのは有名な話だ。プロレスはかつて「八百長だろう?」「なぜ技をよけない?」といった見方と闘ってきた。

金沢氏が着目したのは、同番組の中でのオカダ・カズチカのセリフ「受けの美学」がそのまま使われたこと。プロレス界においては新しい姿勢でも何でもなく、これまでのプロレスファンの理解そのもの。この露出を金沢氏は画期的と力説した。

金沢「他のスポーツで、コールやブーイングが起きることもある。スポーツがエンターテイメント化している中で、プロレスが提供していた価値観が大きな影響を与えていることは間違いないんだよね。プロレスはかつて差別的な見方とずっと向き合ってきたわけだけど、今はプロレスがプロレスとして認められている時代なんです。ついにここに来たわけですよ」。

闘う相手がいれば、ファンは理論武装する。外との闘いもあれば、中でのイデオロギー闘争もある。20年前以前のプロレスには「活字プロレス」と呼ばれるプロレスマスコミの活況があった。

金沢「活字プロレスの今? 死んだと思いますね。それはプロレスが正しい姿になった、それだけで成立するものになったということなんです。そのまま見て、純粋に楽しめる。これを構築できているのは本当に素晴らしいことなんです。それに新日本プロレスならば、公式サイトからの発信でプロレスラーの見解はほぼ網羅されるから、プロレスマスコミが加わる余地がなくなってきている」。

そんな中で、金沢氏はテレビ解説席に座るほか、新日本ビッグマッチのレポートを有料スマホ会員向けに提供している。

金沢「いつも規定の文字数を大幅にオーバーして書いてしまうんです。原稿料は規定以上を書いても変わらないんだけど(笑)。ずっと見ているファンにもビギナーにも、背景をきっちり伝えなきゃと思うと、自然にそうなってしまいますね。さきほど活字プロレスは死んだと言いましたが、この背景を伝える作業も活字プロレスというなら、これは“最後の活字プロレス”という気持ちでやってますね」。

木谷高明オーナーが「すべてのジャンルはマニアが潰す」と明言しているように、新しいファン巻き込みへのブレーキがあってはならない。かつてプロレス界に関わってきた関係者が必ずしも継続できているわけではない。新日本との関係を解説と執筆で継続している金沢氏には、卓越した眼力と、選手との信頼関係がある。また「最近は根掘り葉掘り聞かないことも多いんです。選手の返事の仕方で、何が起きているかを察することもできますから」とも口にした。

週刊プロレスでの選手名鑑掲載レスラーが1000人超えとなったことに参加者から見解を求められる。どこまでプロレスなのか?

金沢「これは週プロさんが考えるプロレスということなので。ただ、プロレスラーには怪我につながるような事故は起こさないでほしいですね。プロレスラーを名乗るのであれば、(ふさわしい心身を伴って)勇気をもって名乗ってほしいんです。不祥事もよくないでしょう、プロレスに風が吹いているんですから、(みんなで)大事にしなければね」。

5年前に編集者と話をしていた単行本出版を止めたままという話になった。「取材当時の気持ちまで思い出して書けなくなっている」と、真摯に向き合っているからこそのコメントが出た。だけれども、プロレス界における数々の局面をGK節で闘ってきたことからすれば、弱気で寂しくもなるではないか(GK=ゴング金沢、週刊ゴングで編集長あるいは記者を担ってきたことが代表的な経歴)。

トークは尽きないが4時間でタイムアップ。数人が金沢氏とともにディープに朝4時までコースとなり、ボクも混ぜていただいた。プロレスを語り切り、ファンと向き合ったことで金沢氏は何かヒントやとっかかりを得たのかもしれない。単行本づくり再開について「ちょっと考えてみようかな」・・・!!

ボクの方はというと、出張先の大阪で朝6時起きでの仕事を終えてからのイベント参加だったため、さすがに撃沈寸前。もう少しで24時間を迎えちゃうよ! それぞれ宿泊先へタクシーでってことになり金沢さんを見送ったが、無事に帰っていただけたかな!? それにしてもプロレスの歴史と到達点に向き合いまくり、思い出に残る夜となりました。

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