東スポプロレス大賞2022検証 「世紀の大誤審」で2年ぶりに不満高まる
15日の選考会により『東スポプロレス大賞2022』受賞者が決定した。15日深夜(16日早朝)に選考委員マスコミは朝刊(紙)で顔ぶれを報道し、追って16日朝5時にネット上のニュースとしても解禁している。結果を検証したい。
防衛0のコブ&オーカーン授賞。サイバー獲得0、躍進スターダムが女子大賞以外0
東スポプロレス大賞2022結果をどう思った🏆#東スポプロレス大賞 #プロレス大賞 #tospo #プロレス
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 15, 2022
▼東スポプロレス大賞 結果へのファン評価 3年間
SNSでの書き込みだけを見ていると“毎年不満爆発”という印象かもしれない。だけれども、実は大きく上下している(もしくは2021年が例外)。各年の上3つ選択肢合計を「妥当」とすれば55.3%→88.6%→58.8%と推移。意外かもしれないが常に55%は超えている。
2020年は、コロナ状況下でノア大躍進、潮崎V6。なのにトップ2部門をノアが獲れず。
2021年は、ノアが「7年連続新日ベストバウト」を阻止。ブシロードvs.サイバー得票が4vs.3と拮抗。
2022年は、防衛0のコブ&オーカーンがタッグ授賞。サイバー獲得0、躍進スターダムが女子大賞以外0。
こうして俯瞰してみると、コロナ状況下でのノア躍進を受け止めた2021年はファンも妥当性を感じている。パンデミックを跳ね返してファンを引っ張ってきたのは新日本・ノア・スターダムとなるだろうし、現時点のファンの意識としては新日本1強ではなく“新日本・ノア・スターダム3強”という感もある。
12月が始まった🤳
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あなたの激アツ年末年始は?
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 7, 2022
事前にメルティア(中野たむ&なつぽい)の最優秀タッグ獲得可能性が話題になり、3強がカタチになる(女子でいえばスターダムが「女子プロレス大賞」以外にも進出する)前兆とも思えた。ところがそうはならなかったのが意外ではあった。
防衛回数と話題性と東スポ貢献度のせめぎ合い!? 選考委員とファン実感に差
突出した活躍選手はいないとの声もあったが、MVPオカダ・カズチカは多くのファンが納得するところだろう。
▼当サイト実施の事前アンケート
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2022年🏆MVPに推すのは?
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 9, 2022
対抗馬としては宮原健斗が名乗りだったので、SNS上でファンの声が多かった小島聡、防衛回数で宮原を上回る朱里と比較したアンケート。これがひとつの「防衛回数と話題性のバランスを踏まえたファンの実感」ともとらえられる。
宮原の活躍を否定するものではないが、このアンケート結果から小島の個人授賞、もしくは個人授賞がないならバランスをとってタカ&サトシ(杉浦貴&小島)タッグ授賞なのかなと思っていた。蓋を開けてみれば宮原は授賞、小島は授賞なし。
タッグ部門については、選考前からメルティアを推していたタイチがツイート。
無理矢理な決め手で選ぶくらいなら
該当者ナシの方が納得するわ
胸糞悪過ぎる
— タイチ (@taichi0319) December 16, 2022
もちろんコブ&オーカーンの試合ぶりは素晴らしかったが、「防衛回数と話題性のバランスを踏まえたファンの実感」と授賞が符合しなかった。
もうひとつの選考エッセンスである「東スポ貢献度」が想定以上に発動した感がある。選考委員とファン実感の差がそのまま結果となってしまった。
賞のためにプロレスがあるわけではないが、東スポを利用するのも発信力のひとつ
選考経過。
【選考で何が起きたのか】
メルティア1次投票1位の大快挙・・・最後は1票差で涙 プロレス大賞選考経過#東スポプロレス大賞 #プロレス大賞 #tospo #meltear
宮原・小島・清宮の3者が争った殊勲賞、投票のたびにトップ入れ替わる pic.twitter.com/8U7ddwDzjP
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 15, 2022
GHCヘビー級を戴冠した小島のメジャー3団体グランドスラム。戴冠時には「これはMVPもあるか!?」と思えたが、初防衛に失敗。年末のタッグ戴冠こそあったが、偉業を物語にまで高め切れていない感はあった。殊勲賞で小島は一時、宮原と清宮海斗を2票差で上回り1位に立つのだが、同じ3者の再投票で1票差脱落という謎展開となる。
メルティアは1次投票1位の大快挙となったが、最後は1票差で涙となった。東スポは自ら「世紀の大誤審」ともネタにした。
よくよく考えればコブはともかく、人気も清潔感も経済力も異性への適応能力もないオーカーンにメルティアが劣っている部分など一つもない。(中略)ここに来て世紀の大誤審の可能性が浮上してしまったプロレス大賞。メルティアには忍びないが、選考委員会に代わってオーカーンに天罰を下してもらうしかない。
(2022年12月17日 05:15【スターダム】中野たむ オーカーンに対戦要求! 最優秀タッグの怨み…「ゴッデス王座かけてもいい」 | 東スポWEB)
1票の壁を突き動かすには、あと一歩の物語、そして東スポとの関係性が足りなかったことにはなる。賞のためにプロレスがあるわけではないが、東スポを利用するのも発信力のひとつ。いろいろな思いが交錯した年末は、新たな受賞レースのスタートでもある。
結果についてノア側とやりとりした(具体的な言葉は伏せる)が、力不足であると謙虚にとらえつつ次年度への課題を前向きに見据えていた。中野たむ選手とも情報解禁日(東スポ・岡本記者のインタビュー直前)に会話したが、1票差を悔しがっていた(だけれども月山和香をアシストし、次のいくつもの物語づくりにスイッチしていた)。
自らの道を信じ、日頃から発信力も含めてプロレスとする葛西純。選考過程に挙がったことを静かにツイートで感謝した。これもカッコいい。
超刺激的な漢との試合#プロレス大賞
ベストバウトの最終選考まで残ったそうで
推して頂いた選考委員の方々、ありがとうございました
会場で
PPVで
配信で
実際に試合を観てくれた方々の心に残る試合になってくれたら嬉しい。葛西純の全盛期は10年後
これからも精進し、レベルアップします pic.twitter.com/hrh1Y3YXEm
— 葛西純 (@crazymonkey0909) December 16, 2022