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金沢克彦氏「ラグビーの当たりの強さを、誰がどう気づいているか!?」 プロレスラーという異形な者たちへの強烈エール

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 大阪のプロレスバー「カウント2.99」が9周年を迎え、旗揚げイベントとして毎年恒例の金沢克彦氏のトークイベントが24日に開催となった。プロレスマスコミの第一人者であり、テレビ朝日『ワールドプロレスリング』解説者。こちらに足を運んできました。
(※イベント内容に関してはノーSNSにつき、当記事掲載に関しては開催側の許可を得ております。)

 40人フルハウスとなった中を獣神サンダー・ライガーに扮した金沢氏が入場。ポーズもライガーばりに決めて、センター通路を歩行してアピールする。ここで一転、鈴木みのるばりの座礼へ(それはライガーの方じゃないよ!)。金沢氏「これ、ツノがけっこう重いし、暑いし、視界は悪いし。これで闘うライガーは本当に凄いね!」。

 マット界の旬な話題を概観するとともに、2019年の金沢氏が選ぶプロレス大賞各賞が発表されていく。12月にはブログ更新されるので、イベントにおける先出しとなる。その選考理由からは、金沢氏のプロレス観や評価ポイントが浮き彫りになり、初心者には視点が提供されていく。終盤にはファンからの質問にも回答した。

 ・・・そう、イベントのフォーマットは、お馴染みのもの。ちょっと早いが、これがないと年が越せない!? 話題は新日本プロレスのみならず、スターダム、ノア、デストロイヤーメモリアル興行(11月15日・大田区)と多岐に及んだ。

 「拳王と田村潔司がどうなるか? 田村には拳王にトロフィーを投げつける(※かつて前田日明が田村に勝利者トロフィーを投げつけるように渡したことが元ネタ)とか、何かやってほしいね。拳王は日本拳法出身(日本拳法フランス世界大会で優勝など実績)なんだけど、ボクシングの渡辺二郎も出身(日本拳法で全国4位)なんだよね。拳王の強さはハンパないと思いますよ」。

 「ノア社長の武田(武田有弘)さんはものすごくマスコミに好意的な人! 他の団体ならクレームが来るような記事にも、選手が喋ったならしょうがないでしょくらいのスタンスでね。ビッグマッチだと大阪の入りはあと一歩だったけど、両国が入った。みなさんにもノアには注目してほしいですね」

 新日本のドーム2連戦については、観客の挙手により「誰が2冠王者になる?」「誰が“4位”になる?」の見解をぶつけ合う。金沢氏もファンの感覚に直接触れながら、見解を出していた。

 「(デストロイヤーメモリアル興行)武藤敬司と獣神サンダー・ライガーがテーマ曲だけでも存在感があったって話なんだけど、驚いたのはSANADAでね。武藤や宮原健斗に対して“格負け”しないんです。SANADAがいかにこの2年間で存在感を高めたか。BUSHIの存在感もまた凄かった」。

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 「ノアの両国で凄いと思ったのはグレート・ムタと丸藤正道。それと藤田和之のバケモノぶり。ボクはね、もう声出して谷口周平を応援してましたよ。『藤田はそんなんじゃ壊れないから、いけーっ』て」。

 「プロ野球の日本シリーズがラグビーにまったく注目度でかなわないわけでしょう。ラグビーの当たりの強さは凄かったよね。コケシロケット、水車落とし、パワースラム、ジャーマンが(狙ってではなく流れの中ではあるが)出るんだから。体格もランス・アーチャーの身長があって、もっと体を分厚くしたような選手ばっかりだし」。

 両国1週間前には、オカダ・カズチカから「すごい嫉妬していることがあります。ラグビーワールドカップがめちゃめちゃ盛り上がってるんですよ。プロレスも負けてないよね」とのコメントも出た。新日本の両国大会は、ラグビーの日本vs.スコットランド戦の翌日に開催となる。新日本とラグビーとで当たりの強さを比べるように見てしまい、「負けてるかもしれない」とも金沢氏は感じてしまう。別の機会でこのことをレスラーと話をしていた際に、オカダとは別のレスラーから「オレも思いました」とも言われたという。

 「気のせいか、新日本の今シリーズ、タッグリーグの当たりがめっちゃ強い。レスラーで何人も(ラグビーの迫力に)気づいた人、いたんじゃないかな。石井智宏と鷹木信悟も輪をかけてた感じで。もともと当たりの強さがメジャーとインディーの違い。誰がどう気づいているかわかんないけど・・・ボクの感覚だけどね。切り返しの攻防も凄いけど、プロレスは本来ぶちかましだよね」。

 “プロレス大賞各賞”の後の締めで触れられた藤田和之への見解は、その場限りの話としたい。ただ金沢氏は「凄みはプロレスの原点。プロレスラーは異形の者ですよ」と補足した。

 強く当たれば負傷にもつながってしまうし、金沢氏も当たりを強くするだけが正解だと考えているわけではない。さりとて、新日本のハイスパートレスリングを他団体の持ち味が違うレスラーがやろうとしているのを目にすると、疑問符が浮かぶこともある。藤田は間違いなく意欲的に、自分のプロレスへと歩んでいるのだ。

 ラグビーをどれくらい気にしたかはわからないが、新日本が対応したのだとしたら、プロレスって“生き物”なんだなぁともボクは思った。国内トップでありながら、突出ぶりをどんどん更新していく盟主。他団体はどういう世界観をまとって追随なり対抗なりしていくかが問われていく。

 「年に1回、こうやってプロレス界を総括できるのは幸せなことだと思っています。プロレスを楽しいと思ってもらえたり、ラグビーと比べてプロレスやべぇとか比較も凄いダイジ。見方もいっぱいありますよ。みなさんも“プロレス変態”の仲間に入ってぜひ楽しんでください」。

 トークは尽きないが、起承転結がうまくいって予定していた3時間強で終了。それでいて、ボクが聞きたいことが網羅されていた充実の内容だったと記しておきたい。

 「凄い」と思ったことを、体系的に整理して、検証して、吐き出す。危機感を感じて、心からの言葉を出す。こだわりもいっぱいあるはずなのに、感じ方に正直なのが金沢氏なのだ。

 食事のインターバルを経て、ボクを含むファン4人と金沢さんとマスターが朝4時までコースとなる。まだまだ聞きたいことを何でも聞ける贅沢な時間。プロレス堪能の夜、ありがとう。そして、ファンにプロレスを伝える場を継続して大台間近の9周年、マスターおめでとうございます!!

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