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ウナギ・サヤカ

ウナギ・サヤカ「ずっと人は変わり続けていく」 等身大のギャン期1周年

ウナギ・サヤカ

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 28日、マーベラスが『2023 Final Marvelous!!! Shinkiba』新木場1stRing大会を開催した。第3試合ではウナギ・サヤカが5WAYマッチに出場している。試合後、ウナギに話を聞いた。

<第3試合/5WAYバトルロイヤル(1/20)>
大会速報 マーベラス12・28新木場1stRing Final Marvelous!!!
※オーバーザトップロープルール採用
Maria vs.川畑梨瑚 vs.Gigi Rey vs.Promise Braxton vs.ウナギ・サヤカ
〇Maria(14分30秒 エクスカリバー)Gigi Rey
※退場順:川畑梨瑚、Promise Braxton、ウナギ

第3試合 5WAYバトルロイヤル ダイジェスト

いきなり総攻撃で場外転落の危機に陥ったウナギだが、SASUKE対策を思わせるエプロン歩きで脱出した。

Mariaの蹴りを川畑梨瑚に同士討ちさせ、まんまと生き残ったウナギ。

「拙者、蒲焼き者で候。」を放つなど大暴れするが、エプロンにいるところをGigi Reyに蹴り落され失格。

長与サンッ!!とばかりに泣きつくウナギだが、「あんなところにいるからだ」と一蹴される。

自身が敗退したあとも試合経過を最後まで見守っていたウナギがサッとリングイン。マイクアピールではなく、フォールされたGigi Reyの様子を気遣う。こうした互いへのリスペクトが試合をつくっている。

週プロのプロレスグランプリ5位? まあまだ“結果”出ちゃうと早いので、ちょうどいい

(インタビュー)
カクトウログ 本日は5WAYマッチが組まれた一方で、SNSでは「彩羽匠と前哨戦じゃねーの????」とか…。

カク 「これが令和スタイルのベストタッグ(と長与千種にアプローチ)」とかが出てます。

ウナギ・サヤカ そうなんですよ。長与千種と完全に組む流れですよね。2024年はベストタッグめざします。

カク 明確に動画の方でも(タイトルに)書かれていました。

ウナギ ハイッ(笑)。

カク かなり全方位的にマーベラスとの関わり方も仕掛けようとされていると。

ウナギ そうですね、やっぱり動かないと何も始まらないですし。楽しいことは自らやっていかないと何も起きないので。2023 年のウナギ・サヤカを超えられるのは 2024 年のウナギ・サヤカのみなんで。今年はまだ終わってないですけど(笑)。超えていきます。

カク 「ギャン期(所属団体スターダムを飛び出しての複数団体出撃)」として突っ走った2023年はファンのみなさんにもひじょうに支持を受けていて、週プロのプロレスグランプリの(女子部門)中間発表では5位ということで。

ウナギ イエ~~~イ!! 快挙!!

カク キテますね。でもちょっと…週プロ側の事前記事での“候補”に入らなかったのは、どうなんだろうとは思いました。

ウナギ まあでも実際、(唯一戴冠の)キツネはアレ(海外ベルトなので例外的)ですけど、タイトル戦線にまったく絡んでないし、キツネもまだ1回も防衛してないですし。まあ、その世間一般でいうプロレス界の候補に挙がるものでは「ない」ことしかしていないと思うので。まあでもそれでも、やっぱりそうやって言ってきてくれる人がいるっていうことが、今のプロレスを新しくつくっていけてるんじゃないのかなと思うんで。

カク なるほど。

ウナギ まあやっぱりね。週プロ的にはベルトを巻いてる人だったりを“ピックアップ”しなきゃいけないですし、強い“政治”の世界の中で、まあ週刊プロレス1ページめくったら、じゃあどこの団体載ってるんだっていう話でいくと、そういうものはあると思いますけど。そういうのをひっくり返すために動いてきた1年なんで。まあまだ結果出ちゃうと早いので、ちょうどいいんじゃないでしょうか。

カク まあこれぐらい?(と振る)

ウナギ これぐらいにしといてやるよ!!(と受ける)。

カク ところがですね。東スポプロレス大賞の女子プロレス大賞部門では。

ウナギ いや~嬉しかった!!

カク 選考での複数票獲得は中野たむ選手とウナギ選手とだけでした。
(ウナギ・サヤカ=4、中野たむ=11、山下実優=1、山下りな=1、安納サオリ=1)

ウナギ 嬉しかったですね~。

カク ちゃんと届いているんだと。

ウナギ そうですね。まあでも何よりも嬉しかったのが、本当は誰が誰に入れたとか明確にしちゃいけないらしいんですけど、小橋建太さんがものすごい推してくれてたらしくて。

カク はいはい。

ウナギ そういうのを聞くと嬉しいですし、キツネを巻く前にウエストコーストでやったときに、たまたま小橋さんがアメリカにいらっしゃってて。こんな機会もないのでめっちゃ質問攻めにしたんですよ。「小橋さんがプロレスで大事にしていたこと」「小橋さんにとってのプロレスとは」みたいなことを、めっちゃ聞いて。でも本当に全部答えてくださって。

カク そうだったんですね。

ウナギ なんかそれが本当に純粋に響いたし。なんかやっぱり正直、昔のプロレスといまのプロレスって比べちゃうと、いま足りないものとかももちろんあるでしょうし。でもやっぱりいまはいましかできないこともあるし。いまつくっていく先頭に、やっぱ自分が立ちたいので、その刺激も受けつついまできる形を新しくつくっていきたいなっていうものもあるので。票数だけで言うと中野たむが獲りましたけど、でもなんか私にとっては、本当にすごい意味のある選考だったなというのは本当に思いますし。

カク はい。

ウナギ なんだかこんだけ昔のプロレスは習っていない感じの私なのに、キャリアを積んでる人たちとかに名前を挙げてもらえたっていうことが。本当に純粋に嬉しいです。

私たちの世代がやっぱりひっくり返していかないと、絶対にもう昔のプロレスから変わらない

カク 賞レースを見てると、ちょっと過渡期のように感じていて。

ウナギ うんうん。

カク というのが、いまタイトル獲ることが評価のひとつになるっていう話がありつつも、実はタイトルを獲らずにMVPを獲得したっていうのが21年ぶりで内藤哲也だったという。

ウナギ あ、そうなんですか。

カク もしかしたらファンの見る目とか、マスコミの見る目も、そのベルトじゃないところで評価しようとしているという過渡期にあるような気がしますね。

ウナギ やっぱでも、巻きたいベルトがありますし。まあ、(ギャン期の)歴史的に見ると何もやってないちゃ何もやってないですからね。なんか私の中では逆に、なんかまあ正直獲れるとも思ってなかったし、なんか名前が挙がることだけで全然いいし、この先の楽しみが増えたし、目標もできたっていう。なんか明確なものがなんか見つかった1年だったなっていう感じですね。

カク わかりました。当然スケバン(米国興行団体Sukebanでの王座)も獲りに行くぞと。

ウナギ もちろんですよ!!

カク そんな中でさっそく、来月、梅咲遥選手への挑戦がディアナの方で組まれました。

1・28 ディアナ・カルッツかわさき
W.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者] 梅咲遥 vs.ウナギ・サヤカ [挑戦者] ※梅咲が2度目の防衛戦

カク 梅咲選手とは、サムライTVの大会でもやりあってましたね。

ウナギ 梅咲遥って同年デビューなんですよ。いまのプロレスを見渡したときに、このキャリアの浅い選手が団体を代表するベルトを巻くって、けっこう期間が短かったりとか、先輩に圧倒されて…みたいなパターンがすごく多いので。そういう意味では本当に2024年をつくっていくっていう意味では、梅咲遥との、このシングル、タイトルっていうのはすごく意味のあるものだと思うし。

カク うんうん。

ウナギ 本当にこれ防衛戦を全然やってないんですね(梅咲は4月に奪取、8月に関口翔を相手に初防衛したのみ)。そのまま年を明けることになる。流れ的にたまたま組めなかったってこともあるんでしょうけれど、そんなベルトを置いといてもしょうがないので、ここで私が動かしていきます。スケバン、キツネだけじゃなく、もっといろんな国の海外にも(ベルトを)連れて行きたいし、それは私はできますけど…っていうのを見せながら、梅咲遥にもいい刺激になるんじゃないですか。

カク 勝ちたいとかベルト獲りたいもあるけど、世代の意地もある。

ウナギ そうです。来年でキャリア5年になる、私たちの世代がやっぱりひっくり返していかないと、絶対にもう昔のプロレスから変わらないままなので。もういいでしょ。そんな。変えていきます。

ウナギ自主興行の残席わずか? 生で見てもらわないと意味がない。蓋を開けるまでは本当に恐怖でした

カク わかりました。来年は初めての自主興行(ウナギ・サヤカ興行「殿はご乱心〜1番金星〜」1月7日(日)後楽園ホール)が。大会に向けて進んでいるわけですけど、なんと今日SNS で“残りわずか”的な言葉が出始めました。

ウナギ そうなんですよ(しみじみと)。すごいびっくりしてます。まあでも今回やりたいことがあって、“北側”は入れないので。舞台つくったりとかしたいので入れないんですけど、1000人ぐらいの人が来てくれてるかもしれないっていう。

カク うんうん。

ウナギ いま配信でも見れる時代ですしね。以前は遠征してた人たち、しなくても(大会によっては)家で見れるようになった。これは本当にすごいでかいことなんですけど、やっぱそれってどうしても「会場に来ない」流れもつくってしまってるじゃないですか。というのも含めて、やっぱり私たちは生で見てもらわないと意味がないので。蓋を開けるまでのチケットの売れ行きは本当に恐怖でしたね。

カク うーん(聞き入る)。

ウナギ 本当に不安だったし。ただでさえギャラ高い人使っちゃってるんで「どうしよう!!」みたいな(笑)。途中でお金足りなくなるし。

カク 初めてのご苦労もあるし、集客の不安っていうのはずっしり。

ウナギ ずっしり(しみじみと、小声で)。

カク まあ、でも無事に「残りわずか」には来てるので。

ウナギ そうですね。

カク 2023年を振り返ると、我々はウナギ選手の練習の姿っていうのは見る機会はないですけれども「長与千種の弟子になってやる」的な流れで。

カク トレーニング状況も変わってきているところもあると思うんですけど、ご自身的にはパフォーマンスのスキル上昇に手ごたえはあるのでしょうか。

ウナギ どうなんですかね。まあそんな、何て言うんだろう? 1か月やったからってポンってできないこともたくさんあるし。まあでも純粋にほぼシングルマッチだった時期もある。それを怪我せずに、誰にも頼らずに、大半を駆け抜けてこれた1年間というのは意味のあることだと思っています。男子とシングルマッチを7本やって、その月に13本あって、そのひとつが電流爆破っていう(笑)。

[5月6日、大谷晋二郎が火祭り参戦をウナギに提案]

カク はい。

ウナギ それを越えてきたっていうのがものすごい自信になったし。ユニットとかあるとメンバーに頼っていたところもあるんですけど、頼る人も助けてくれる人もいない中でやってきた1年だったので。

カク そうですよね。

ウナギ もちろん練習とかもさせてもらってたんですけど、精神面がすごく強くなったというか、何があっても怖くないというか、なんて言ったらいいですかね(笑)。痛いところなかったわけじゃないですけど、なんかやっぱりあの火祭り(男子団体ZERO1のリーグ戦)が私を強くしてくれたなっていうのが。

成長とかはよくわかんなくて…でも「試合でやり取りしていけてる」「会話してる」という感じはあります

カク よくわかりました。ボクはちょっとリングサイドで拝見させていただいた試合では、6月14日のKAIRI戦ですね。

ウナギ うーん!!

カク 失礼な言い方かもしれないんですけど、KAIRI選手が引っ張るのかなって勝手に思ってたんですけど、ボクの目には互角に渡り合ってたように見えて。

ウナギ うわぁぁぁ嬉しい~!! 

カク ああいう試合ができてることがすごく感慨深いなって見てたんですけれども、何かこう闘いながらも恩返しというか。なんかメッセージをウナギ選手からも返した試合ではあったんですか。

ウナギ なんか自分の中では…成長とかは本当によくわかんなくて。でもKAIRIにしてもそうだし、井上京子にしてもそうだし、彩羽匠にしてもそうだし。やっぱりリングでやっていく上で、なんて言うんだろう…本当に「会話してる」って言ったらアレですけど、なんか…なんつったらいんだろうな。プロレスラーとして「試合でやり取りしていけてる」というか、いい意味の信頼だったりだとか、いい意味での「この試合は絶対負けたくない」とか、そういう気持ちの部分で。

カク はい。

ウナギ いままでだったら、私は初見「危険な人」みたいな感じに映るじゃないですか。こいつやべえみたいな。

カク そんなことはないですけど、ちょっと変わってるなとは思われるかもしれない(笑)。

ウナギ それがなんか信頼関係だったり「この人とだったらつくっていける」っていうものに、自分的にはなんですけど、買われてきてる気がしてて。なんかそういう意味でも信頼の置ける人と闘えてるなっていう感じは本当にあります。やっぱりKAIRIがWWEに戻る前に、ここでできたっていう。(情報は)聞かされてたので、ここで本当に最後かもしれないっていうのを。あの全日の4人の試合のときとかも言われてたりとかしたので(9・8代々木第二体育館、安納サオリ&KAIRI vs.Sareee&ウナギ)。

カク そうでしたか。

ウナギ そういう意味では、私たち(のプロレス界)って本当に、そのまま言ってくれるときもあるんですけど、いきなりいなくなっちゃったりとか。本当にこのカードが最後だったんだみたいな。(スターダムの)ひめかのときにめっちゃ思ったんですけど。ふとした6人タッグとか、どこでもできるような試合だったものが、その人との最後になる可能性もずっとあるわけで。そういう意味では本当に一戦一戦、自分の中で大切にしてるつもりですし、どんな試合でも。それがなんかすごくいろんな試合においての気持ちのあり方みたいなものは変わりましたね。

カク うーん!!

ウナギ もちろん、たこ焼きマン(田中将斗)とも北村(北村彰基)ともそうですし。シングルやりましたけど、2本目があるとも絶対限らないし。もしかしたらもう一生触れないかもしれないじゃないですか。そういうのとかもあるんで、本当に一戦一戦大事にしていきたいなっていう気持ちはすごく強くなりました。

カク KAIRI選手は最後のフィニッシュ(インセインエルボー)前に、トップロープに立ってちょっとふらついたんですよね。おどけたのか予期せぬダメージの影響なのか、謎かけでした。見えました、下から?

ウナギ はい、見えてました。どうなんですかね? でも一番最初にKAIRIが帰ってきて、スターダムに上がったときも初戦が私だったんですけど、あの頃の私ではないっていうのも多分感じてもらえたと思うし、全日本プロレスのときの最後のタッグも、そういう意味の気持ちでも「もう日本は頼んだよ」みたいなとか言ってもらったりとか…そういうのとかも含めて紡いでいかなきゃいけないものもあると思うので。また次出会うまでに。

カク はい。

ウナギ ずっと人は変わり続けていくと思うので、またこの先出会ったときも、また違う形で会えたらいいなっていうのは思ってました。

カク KAIRI選手はジュリア選手とのタッグ対決でも序盤の攻防だけでお客さんを唸らせる。そういうところまで圧巻です。

ウナギ やっぱり入場だけでお客さんをワクワクさせるプロレスラーがやっぱり本物だと思うし。そういう意味でまだまだ…。

カク (当方が言うのもおこがましいと思いつつ)ウナギ選手もけっこうキテます。

ウナギ そうですか? よかった(笑)。

ジュリアは心も言葉も強い、ブレない。自主興行の観戦を迷っている? 本当に来た方がいいと思います

カク そういえばカクトウログのジュリア選手のインタビューを引用ツイートされていました。他の選手のインタビューを読むこともあるのでしょうか。

ウナギ あっ、ハイ、ぜんぜん読みますよ。気になったらですけど。やっぱりジュリアは心も言葉も…何て言うんだろう。強いというか、やっぱりブレない人ではあるんで。もちろん言うことは変わるんですよ。人はね、成長していく中で、これはこうなんだっていうのとかもあるんですけど。なんか芯はブレない強い選手だと思っていて。大きいしあたたかいし。いまの流れではできないだろうけど「この人とはいつかやるだろうな」っていうのって、やっぱあるじゃないですか。

カク はい。

ウナギ 私もキツネを巻いて思ってたことというか、なんか本当にベルトっていろんな団体にあって、一つの団体で何個もあって、これはじゃあ何番目なの? それは何なの? ってなったときに。やっぱりジュリアはジュリアで、あのベルトを“自分のもの”にしようってしてる気持ちとか。そういうのが見えるじゃないですか? 巻いてる時点で「このベルト何番目」って絶対に思ってないというか、一番にするっていう強い気持ちとかがやっぱ見えて「この人すごいな」って思ったし。まあ自分もそうしていかないといけないなって思ってたものを、もう明確な言葉で出されちゃったんで(笑)。

カク (いっしょに笑う)

ウナギ なんかそうですね。ワ~~~って思いました。

カク よくわかりました。では、最後に、もう、もしかしたら数時間か半日で売り切れてしまうかもしれませんが、自主興行の観戦を迷っているファンにメッセージをお願いします。

ウナギ いや~、本当に来た方がいいと思いますよ。2023年1月1日に、もうベストバウト、ベスト興行が出たんじゃないかというグレート・ムタvs.中邑真輔(ノア日本武道館)があったように。もういきなり(ベスト興行が)出ちゃうかもしれないんで。その自信もありますし、はい。もうこれは見に来ないと、シンプルに2024年のプロレスから置いてかれると思います。

カク なるほど!! 

ウナギ はい。ぜひ来てください。

カク しかもウナギ選手がSNSで、こそっと大事なこと言ってたんですが、ライブ配信がない(カクトウログ予想は全日本プロレスTVかPPVだと思っていたがハズレました)。

ウナギ そうなんですよ、ライブ配信ないんですよ。まあでもサムライさん(FIGHTING TV サムライ)が後日配信(1/20(土)22:00他)はできるみたいなんですけど、そのときのナマは見れないですし、やっぱりそれがプロレスのいいところだと思うので、ハイ。ライブ配信はしません。

カク はい、わかりました。これでまとめておきます。

ウナギ ありがとうございます!!

カク 見ます、インタビュー原稿とか?

ウナギ ああ(見なくて)もう大丈夫です。信頼してるんで。ありがとうございました!!

カク 失礼します。

* * *

 何かを達成するにあたって、成功させる人か成功させない人かの違い。それは「前向きな危機感を持っているかどうか」なんだとよく言われる。「極彩色に翔ける傾奇者」というキャラはこの点では損をする。他者を査定する姿勢、傾いてナンボ、自信満々。これらがまわりの思考モードを破壊するため、「いったい何がやりたいんだろう」となるわけだ。もちろん、そうした“評価”は試合内容とのセットで行われがちだ。

 インタビューは、現時点のウナギ自身の到達度を客観的に分析している点が印象的だった。チクリとした意見は出しつつも、自身への評価は素直に喜ぶ。課題として見据えていることを口にする。具体的な機会を得ているものもあるし、仕掛けも継続している。それをやりながら、格段に試合内容も伴ってきた。

 「極彩色に翔ける傾奇者」に対しては営業妨害になるかもしれないことを書く。確かに傾いてもいるが、受け止め力もハンパない。この等身大のウナギ・サヤカを包み隠さなかったことが改めてサプライズだった。自身に対して、プロレス業界に対して、とことん「前向きな危機感を持っている」のがウナギ・サヤカなのだ。

 そのためにウナギは「ずっと変わり続けていく」んだと思う。自身をアップデートしてくれるんだと思う。われわれもまたウナギへの向き合い方をアップデートしたいし、その場の一つが自主興行になるに違いない。

(全対戦カード&チケット情報)ウナギ・サヤカ興行「殿はご乱心〜1番金星〜」1月7日(日)後楽園ホール

■ ウナギ・サヤカ興行 supported by AJPW 「殿はご乱心〜1番金星〜」
日時:2024年1月7日(日)18:30
会場:東京・後楽園ホール

<第1試合>
彩羽匠 vs.ウナギ・サヤカ

<タッグマッチ>
ななみ&梅咲遥vs.青木いつ希&X

<全日本プロレスTV認定6人タッグ王座選手権>
諏訪魔&尾崎魔弓&雪妃魔矢 vs.ダーク・ウナギ&ダーク・タイガー&ダークX

<タッグマッチ>
藤田ミノル&植木崇行 vs.伊藤貴則&鬼塚一聖

<ウエディング候補者マッチ>
SAKI&櫻井裕子&X vs.世羅りさ&夏実もち&藤田あかね
勝利者にはプロレスに理解のある男性を紹介。

<セミファイナル>
葛西純&ディック東郷vs.阿部史典&黒潮TOKYOジャパン

<メインエベント>
鈴木みのる&田中将斗 vs.ウナギ・サヤカ&小波

《チケット料金》※前売・当日共通
ご乱心シート 30,000円
特別カブキシート 10,000円
A指定席 8,000円
B指定席 5,000円

《前売り券販売所》※発売日は決定次第お知らせいたします。
■チケットぴあ (Pコード:594-010)
0570-02-9999
http://w.pia.jp/t/all-japan/
セブンイレブン各店

■ローソンチケット (Lコード:37911)
http://l-tike.com/all-japan/
ローソン、ミニストップ各店

■イープラス
http://eplus.jp/aj/
ファミリーマート各店

■後楽園ホール 5F事務所 03-5800-9999


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