コロナ下でプロレスつなぐ西武ドーム 集客低迷に木谷氏「反省しないと」
4日と5日、メットライフドーム(西武ドーム)で新日本プロレスが『WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME』2連戦を開催した。
大会結果 WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME 9月5日(日)メットライフドーム
■ 新日本プロレス WRESTLE GRAND SLAM in METLIFE DOME
日時:9月5日(日)15:00
会場:埼玉・メットライフドーム(西武ドーム)観衆2,780人(主催者発表)
[ベストバウト、大会評価アンケートは9月8日(水)24時まで受付]
<第0試合/STARDOM SPECIAL MATCH> ※14:30開始
ジュリア(Donna del Mondo)
〇朱里(Donna del Mondo)
11分31秒 白虎
渡辺桃(Queen’s Quest)
●上谷沙弥(Queen’s Quest)
<第1試合>
〇グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
11分45秒 エリミネーター→体固め
●石井 智宏
オカダ・カズチカ
<第2試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者組/SJTL2021優勝チーム]
金丸 義信
〇エル・デスペラード
20分28秒 ピンチェ・ロコ→体固め
●エル・ファンタズモ
石森 太二
[第66代王者組]
※石森&ファンタズモが2度目の防衛に失敗。デスペラード&金丸が第67代王者組となる
<第3試合/IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチ>
[挑戦者組]
●YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
26分43秒 ブラックメフィスト→片エビ固め
ザック・セイバーJr.
〇タイチ
[第91代王者組]
※ザック&タイチが初防衛に成功
※もう1組はSANADA&内藤哲也組
<第4試合/IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●高橋ヒロム
24分07秒 ロン・ミラー・スペシャル
〇ロビー・イーグルス
[第90代王者]
※イーグルスが初防衛に成功
<第5試合/IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
●EVIL
30分20秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
〇鷹木信悟
[第3代王者]
※鷹木が2度目の防衛に成功
前夜の飯伏に続いて、鷹木&ヒロムがビッグマッチ帰還。SHOはセコンド勢に加わる
ダークマッチではアリカバ(ジュリア&朱里)が入場からフィニッシュまで盛り上げ。西武ドームの観客のテンションを上げた。
ロスインゴのタオルが観客席に多く振られたIWGPタッグは3WAY形式。キャラクターのぶつかり合いのクオリティがファンを楽しませる。
復帰2戦目のヒロムが咆哮。ビッグマッチのIWGPジュニア戦に似合うわけだが、イーグルスに惜しくも敗退。
メイン。前夜にバレットクラブ入りを表明したSHOがEVILのセコンドの一員を務める。試合序盤から他メンバーと同様に介入した。
本部席ぶつけコントへの参加もセコンド修行の一環!? 本人が選んだステップを尊重したい一方で「これがやりたいの」とファンがモヤモヤ。
バレクラとロスインゴのセコンドが入り乱れる豪華な展開に。万人に伝わる勧善懲悪のお家芸だが「このパターンは飽きた」との声も相次ぐ。
前夜のBUSHI、飯伏に続いて、鷹木&ヒロムがビッグマッチ帰還。ロスインゴ勢揃いでハッピーエンド。
「欠場からの復活」が目玉になる苦悩。盛り返し期待のG1には宣言延長が被る
2連戦を振り返ると、初日にBUSHI(コロナ明け)と飯伏(肺炎から回復)、2日目に鷹木(コロナ明け)とヒロム(負傷による長期欠場からの復帰2戦目)という大復活祭だった。無事に帰還したことにホッとさせられると同時に、コロナ下でプロレスをつないでいく難しさもズシリと感じた。コロナ対策としての換気にすぐれた“半野外”の球場は秋の空気で快適だったが、「欠場からの復活」が目玉でいいのかは悩ましいし、ファンも乗り切れない。
一夜明けで東スポに「観客動員低迷で木谷オーナーは50周年イヤーに危機感「活気、勢いを取り戻さないと…」」との記事。
新日本プロレスにとって7年ぶりの再進出、初の2連戦開催となったメットライフドーム大会は、初日が2095人、2日目が2780人の動員にとどまった。(主催者発表)
大会終了後に本紙の取材に応じた木谷高明オーナー(61)は「謙虚に受け止めて、反省しないといけない部分はある」と観客上限を大幅に下回った現実に険しい表情を浮かべた。コロナ禍の影響でプロレスのみならずイベント業界全体が厳しい状況に置かれている。
それでも集客の低迷をコロナのせいだけにしているわけにもいかないというのが木谷オーナーの見解だ。「外国人選手が来られないという点は仕方ないと思うんです。ただ試合数を増やす工夫はあってもいいかもしれない」。両大会ともにコロナ対策で控室などの密を避けるために5試合のラインアップ。事情は理解した上でも、興行のボリュームアップは課題とした。
旗揚げ50周年となる来年は1月4、5日の東京ドーム大会に加え、8日の横浜アリーナ大会開催も決定した。「50周年イヤーに関してはテレビ朝日さんにも力を入れていただいて、(リングの)外側の展開がいろいろできると思う」と明かす一方で「活気、勢いを取り戻さないと(興行は)3つとも不発になりかねない。危機感を抱いています」と、気を引き締めていた。
(9/6(月) 5:15 【新日本】観客動員低迷で木谷オーナーは50周年イヤーに危機感「活気、勢いを取り戻さないと…」(東スポWeb))
木谷オーナーは興行ボリュームと活気それぞれの不足に危機感。レッスルキングダム3連戦の不発を警戒した。
野球場雰囲気にピタリ合うオーダー表タイプのG1クライマックス出場選手発表。ブロック分けはさながらチーム分け!?
盛り返し期待のG1クライマックスには緊急事態宣言の延長が被っていく見込みだ。ドル箱興行の季節には明けていてほしかったというのが関係者の思いだろう。
SHOの“衝撃”の続きが不気味だったわけだが、ロスインゴが大団結して至宝は守られた。
【👿追っかけ観戦レポート👿】
殺気と色気の六本木対決 黒く染まったSHOがYOHを絞殺してバレクラ入り#新日本プロレス #njpw #njwgsDay1 #ROPPONGI3K #SHO #YOH
EVIL「再びベルトを手にするための最後のピース」 西武ドーム2日目も波乱か? pic.twitter.com/CuSxMdVIeF
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) September 5, 2021
西武ドーム初日の緊張感から一転、2日目はセコンド対抗合戦に参加したSHO。これが“やりたかったこと”ではないと思うが、こういうのもやらなければいけないのがバレクラでもある。SHOの今後の闘い模様もファンのSNSを賑わせそうだ。