前田日明が藤原喜明と師弟対談本、カミノゲ150号変態座談会にも登場
前田日明が藤原喜明との師弟対談本『アントニオ猪木とUWF』を発刊、『KAMINOGE』150号では変態座談会に登場となる。2024年は第1次UWF旗揚げ(1984年4月11日、大宮スケートセンター)から40年にあたる。
感涙3ショット。アントニオ猪木&前田日明が登場した藤原喜明バースデー2013年発掘
師弟対談本『アントニオ猪木とUWF』発刊タイミングでカクトウログ記事を発掘してみる。
アントニオ猪木&前田日明が登場した2013年4月27日の藤原喜明バースデーイベント。六本木のライブハウス「Bee Hive」に100人の藤原ファン&前田ファンが集まった。振り返れば、司会の西口プロレス・アントニオ小猪木の登場で「炎のファイター」がかかったことは、壮大な“フリ”だったことになる。
藤原が挨拶「ここまで生きる予定はなかった。ガンを切ってくれた先生と飲んだんだけど、あのとき(検診に)来てくれなかったら“あと2年の命”だった」と。
「キャプチュード」の旋律で前田が登場。
藤原「ガン告知されてから一番最初に電話くれたのが前田でな、『藤原さんが死んだら悲しいです』みたいな」
前田「いやいや、連絡をくれたのは藤原さんで、オタオタしてるなぁって」
お互いの記憶がまったく逆(笑)。
見舞いで精力がつくものを前田が贈ろうとしたことから、話はシモネタに発展。
前田「藤原さんはオヤジに性格がそっくりで、何だか構いたくなるんですよ。でも藤原さんの方は最初は構ってくれなかった。(話は有名な、猪木に金的・目潰しをやってしまった話へ)それがあってから、練習でも『ちょっとこっち来い』と言われて、相手をしてくれるようになった」
藤原「猪木さんが『何でもやっていい』って言ったんだから、お前が正しいんだよ」
話は、藤原が前田に黙って勝手に前田のフリをして結婚申し込みの手紙を書いたら向こうの両親が「おねがいします」と挨拶に来てしまった話とか、覗き風呂の話とかエスカレート。
またまた「炎のファイター」がかかる。スポットライトが逆光となって、藤原・前田らがいるステージからは誰が来ているかよく見えない。近づいてくると猪木! これには出演者も観客もビックリ。前田は思わず襟を整える。登場するや、藤原と握手。そして、前田とも握手。猪木をまじえて乾杯へ。
前田「猪木さんは当時オレに『プロレスをどんな格闘技のやつが見てもおかしくないジャンルにする』と。オレはその通りにやろうとしたんですよ」
藤原「ウルサイ。難しいこと言うな」
猪木「やっぱりハチャメチャが面白い。一歩ハミ出す勇気をね」
藤原「オレ、ハミ出すほど大きくないです(シモネタ)」
藤原が切り出す。
藤原「本当は前田のこと嫌いなんでしょう?」
猪木「前田はかわいいよ。生意気っていいよな」
猪木は時間の関係で10分程度の滞在。去り際に、藤原と握手→前田と握手。そして・・・
観客へのサービスもあったのか、氷解にもっていきたかったのか、猪木は前田としっかり目にハグ。写真では軽めですが、この数秒前にはしっかりとしたハグで感涙モノのシーンだった。
前田の持ち時間も少なくなり、観客からの質問コーナーに。アンドレ・ザ・ジャイアント戦の真相がテーマとなった。
おなじみのエピソードなのだが、藤原の説明がすこし新鮮なところがあったので書き出しておく。
前田「リング下から藤原さんが『なにやってるんだ、いけ!』って言ってくれて」
藤原「ケンカというのは基本的には体の大きい方が強い。でも何のために練習してるか。大きいのを倒すため。体重をかけた方の足のヒザを蹴る練習はオレたちずっとやってたよな。ヒザを真正面から蹴る。ドドドドドーンって倒れるもんな」
前田「当時、ビンスマクマホンが『アンドレをフォールしたら100万ドル』って言ってました。だから試合終盤にフォールしに行ったんですが、誰もカウント取ってくれなかった」
藤原は何度も“期待度を上回るイベントをいつも提供したい”と繰り返す。ここだけの話やシモネタをここぞとばかりに投入。前田の話も自分なりに翻訳して解説する徹底ぶり。意外なほどに責任感があり、それが猪木招聘にもつながったのだろう。
とにかくビッグサプライズ。前田は本当に驚いていた。元新日本プロレスの選手が誰か入ってくるのかなぁ~くらいの意識でいたところに猪木が入ってきたもんだから、そりゃ驚く。
前田にとって猪木は“親父”でもあり、前田の方からどうこうできる関係じゃない。猪木の方から握手なりハグをしないと、この日のシーンは成り立たない。言葉には出なかったけれども、「昔のことはもういいよ。何も含むものはないよ」くらいのことが言いたかったんじゃないか。ボクらは感涙シーンを、そのように見届けたのだった。
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