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新日本プロレス新社長は「マネくま」生みの親! ハロルド・ジョージ・メイ氏「私には言葉にも文化にも壁がない」戦略表明まとめ

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 報道されているように、6月より新日本プロレスの新社長をハロルド・ジョージ・メイ氏が務める。「コカコーラゼロ」のヒット、「リカちゃん」人形テコ入れで知られ、2017年末の前職タカラトミー社長退任時には同社の株価が急落したという。売上1677億円の上場企業プロ経営者を、売上46億円の新日本がサプライズ起用となった。


写真は東スポより

 取材に対応しているメイ氏の記事から、これからの戦略を考察したい。

・ 新日本プロレス、メイ次期社長「海外、動画配信で勝負」 日本経済新聞

――なぜ社長を引き受けたのですか。

「基準は自分がやりたい事業かどうかと、ポテンシャルがあるかどうかの2つでした。5、6年前からプロレスにハマっていました。モノからコトへの消費シフトが進む中で、大きな可能性も感じていました」

――なぜ可能性を感じたのですか。

「タカラトミーでも『商品』『知名度』、買いやすさや通いやすさの『アクセシビリティ』の3点を重視しました。新日本プロレスの品質は世界最大のプロレス団体『WWE』を上回ります。技の習熟度は高く、ドラマ性もあり、選手はイケメンぞろい。強さへの憧れや筋肉フェチなど様々な性別や年齢層に刺さる多くの魅力を備えています。つまり、商品はある。一方、コト消費を喚起する知名度やアクセシビリティはまだ不十分です」

「2018年7月期の売上高は過去最高の約46億円の見込みですが、WWEはその20倍です。20年前は2倍でしたが、放映権や動画配信の収入で差がつきました。放映権収入では180倍の差があります。このままシェア8割の日本でそこそこの事業を続けるか、海外で勝負して伸ばすかの分岐点にあるのです」

――どうやって海外市場を取り込みますか。

「すでに年150回の興行で約40万人を動員しています。チケット収入は売上高の5割を占めますが、選手数や会場の都合を考えれば上積みには限界があります。やはり放映権や動画配信、広告などライセンスの収入が重要です。月額制の動画配信『新日本プロレスワールド』の会員は約10万人ですが、WWEの動画配信は世界で150万人の会員がいます」

「まずは訪日外国人を『大使』にしたいと考えています。富士山、寿司(すし)、歌舞伎に並んで、日本を語るために不可欠な存在にしたい。試合を見ればその良さは必ず伝わり、帰国後は彼らがプロレスを広めてくれます」

「海外興行にも挑戦します。今年3月の米ロサンゼルス興行では、4500枚のチケットが10分で売り切れました。7月にはサンフランシスコで1万人規模の興行を予定しています。また、広告などのスポンサーも探します。グローバルで通用させたい製品やブランドがぴったりです。将来は動画配信などで世界中の視聴者がスポンサーのロゴを目にします。今がお得ですよ(笑)」

――日本のプロレスは複雑なストーリーが魅力の一つですが、海外進出にあたってローカライズ(現地化)は必要ですか。

「格闘技は万国共通のコンテンツです。現在の新日本プロレスの試合がそのまま海外でもそのまま受け入れられると考えています」

――目標は。

「最低でも3年で売上高100億円です。相撲協会の経常収益が約120億円ですから国内市場だけでも達成できる水準ですし、これくらいできないと失敗です。長期目標はWWE超え。新日本プロレスの品質を考えれば十分可能です」

「日本経済は世界のだいたい1割です。9割を取り込めないで、良い商品を眠らせているのが日本企業です。言葉や文化、ビジネススタイルの壁があるからです。契約社会の外国では、日本の義理人情は通用しません。対等に交渉できず、企業買収でも失敗が多いでしょう。私には言葉にも文化にも壁がありません。海外のやり方でビジネスができます。私がスポーツマーケティングのお手本になろうと思います」

・ 【新日プロ】外国人社長が激白した「プロレス愛」と「海外戦略」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース

 そんな経済界の大物は実は大のプロレスファン。新日プロとタカラトミー社のコラボ商品「マネくま」(熊のぬいぐるみ)も、メイ氏が直接団体に出向いて提案し実現したもの。経営能力のみならずプロレス愛まで兼ね備えたメイ氏が17年12月末にタカラトミー社社長を退任したことを機に、木谷オーナーが新日プロの社長就任を打診した。23日の株主総会で正式に承認される見込みで、6月1日付で就任する。 

(中略)

 木谷オーナーは「メイさんが得意なのはブランディングやマーケティング。次のステージに行くために必要なところが非常にお強い。6か国語をしゃべれますし、アメリカのマーケットを本気で開拓したかったら、今のままじゃ無理ですよ」と、今回の人事により世界ナンバーワン団体を目指す本気度をうかがわせた。

(中略)

 木谷オーナーは「もうひとつは国内でもさらなるマーケットの拡大、ブランディングですよね。テレビの放送時間もいつまでも深夜2時ではいけないですよね」と、新社長の手腕に期待を寄せた。

 12年のブシロード体制発足後、新日プロはメディア戦略を活用して業績をV字回復させた。メイ氏はその復活劇の第2章を担うことが自身の使命だと力説する。「東京ドームに何万人という数字よりも、大きなことをやろうとしている。選手、組織、市場。その3つがトライアングルで成り立たないといけない。日本のスポーツ界は組織と市場が自動でついてくるものだという甘えがある。それを意識的につくっていく会社こそが、ものすごく大きくなれるんじゃないかな。スポーツマーケティングのお手本をつくりたい」(メイ氏)。

 就任報道からは経営手腕にスポットが当たり、多くのファンからは「プロレスがどう理解されているんだろう?」との思いもあった。しかし、後追いで出た「マネくま」生みの親との情報で一転。既存の殻を破るアイディアを可能にする感覚の持ち主であり、好感度や期待度は急上昇。

 経験と実績に裏打ちされたメイ新社長のこちらの言葉には、大きな説得力がある。「日本経済は世界のだいたい1割です。9割を取り込めないで、良い商品を眠らせているのが日本企業です。言葉や文化、ビジネススタイルの壁があるからです。契約社会の外国では、日本の義理人情は通用しません。対等に交渉できず、企業買収でも失敗が多いでしょう。私には言葉にも文化にも壁がありません。海外のやり方でビジネスができます」。

 つまりは、国境を越えたビジネススタイルを展開できるのみならず、「マネくま」を一例にするような国境越えのブランディングができる人。「海外、動画配信で勝負」という言葉だけなら、ここ数年ずっと聞いてきた新日本の戦略と変わらない。されど、本格的に担えるリーダーが今回やってきたという感があり、改めて新日本は「最低でも3年で売上高100億円」へと舵を切ろうとしている。

 当然のように実行されていくであろうと思われるが、思うことをいくつか。

 まずは英語圏からのアクセシビリティの改善が望まれる。海外ファンからみたときのWEBサイトや映像配信の過不足と利便性の見直し(ワールドで十分なのかどうかの検証も含めて)。ここをストレスのないように仕立てていくこと。見たいファンがしっかり見れるということ。

 並行して、海外ファンがしっくりくる興行サイクルを仕上げながら市場に浸透させること。春祭典から4月両国へのシリーズ、5月ジュニアの祭典、関西最大の6月大阪城ホール大会、夏祭典から年明け東京ドーム大会までの物語完結。これを磨くのか、複線化するのか。単一ブランドで行くのか、複数ブランドを立ち上げるのか。

 アクセシビリティとブランディングの両方により、デジタルコンテンツの拡大を仕掛ける算段となろう。

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 「マニアやコア層」以外のライト層をどう取り込むかは、国内から実績をつくっていくことになるでしょう。新日本は本興行以外にライオンズゲートを実施しているが、こちらはコア層&若手応援層向けといった感じでしょうか。こういった興行バリエーションをライト層向けにつくっていきたいのと、本興行オフシーズンでの「トップ選手トークイベント+数試合」といったイベント展開も考えたい。WWEとの比較でいうと、女子プロレスとの連携というのも視野になる。

 また、想定以上の反響があった観戦マナー問題だが、こうした環境改善(せっかく向けた足を遠ざけない)も国内では意外と大事ではないかとも思います。

「俺は嫌われていい」場外乱闘から観客を守り、マナー違反客に注意する岡倫之! プロレス会場でいったい何が起きているのか

 世界最大団体WWEの“一党独裁”に風穴を開けるのは難関に違いない。だけれども、、、

 ずっと観ているオールドファン、最近加わった新規ファン、いずれにとっても、そこに挑んでいく新日本と一緒に闘っていくことほど面白いことはない!

 メイ新社長の手腕に期待しつつ、ボクらも盛り立てていこうではないですか。

 

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