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中嶋勝彦「俺の首かっ切ってみろ」 クーデター食らった際の猪木発言で締め

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 1日、GLEATによるビッグマッチ『GLEAT Ver.12』TOKYO DOME CITY HALL大会が開催された。

【大会生配信】2024年7月1日(月) TOKYO DOME CITY HALL「GLEAT Ver.12」

カズ・ハヤシ「最高のプロレス人生だよ」 リデットに新入社員として入社

<第6試合/カズ・ハヤシ プロレスラー引退試合/G PROWRESTLING【タッグマッチ】/G-INFINITY選手権試合>
《王者組》●カズ・ハヤシ & CIMA
 14分56秒、ハーフタイガー・スープレックス・ホールド
《挑戦者組》〇石田凱士 & 井土徹也
※王者組が5度目の防衛に失敗、石田&井土組が新王者組となる

攻め込まれようとも、けっして目が死ぬことはない。何度も何度も立ち上がるハヤシに会場熱狂。

 その場でのハヤシはコメントを出さず。メイン後のシーンで姿を現した。

(リング上)

カズ・ハヤシ「32年間プロレス生活、応援していただきましてありがとうございます(拍手)。最高ッ!! 本当に皆さんの応援が僕らのパワーになって、もうつらいときあった。つらいときあったけど、でも本当にそれを頑張るパワーにしてくれました。本当にありがとうございます(拍手)。

そして鈴木社長!! 本当に理想的な引退をさせていただきまして、本当にありがとうございます。僕、本当に幸せです(拍手)。みんなも本当にありがとう。みんな同じ時代に、ここで仲間になれたことが本当に嬉しいです。

えー、私はプロレスラーを辞めて、次、えー、僕はプロレスに今後も関わっていきたいと思っています(歓声、拍手)。つまり、みなさんが、みなさんが、みなさんが闘うリングを、この環境を僕は全力でつくっていきます。

つまりのつまり、2024年7月1日、カズ・ハヤシは引退しました。そして2024年7月2日。明日からは(観客「オオッ!?」)…GLEATの親会社であります。リデットエンターテインメントに、51歳のこの私が、新入社員として入社いたします。

ありがとうございます(大「カズ」コール)。いや最高のプロレス人生だよ。プロレスと出会って、プロレスを好きになってよかった。ありがとうございました(拍手)」

「ここで仲間になれた」メンバーと記念ショット。

花道奥のステージで胴上げされた。

(バックステージ)
カズ・ハヤシ「32年間本当にありがとうございました。幸せな“プロレスラー”人生でした。引退してやりたかったことは、プロレス引退、そのリングで『次何をするかを言うこと』が途中で目標となった。それをリングの上で発表させていただきましたけれど、リデットエンターテインメントに入社してGLEATを盛り上げるためにやっていきます。

たぶんプロレスに教えてもらったことが役立つと言いますか、諦めずにずっとやっていきたいし。やっていきます。(テンカウントゴングをやらなかったのは)僕の中では暗いからやりたくなかったんですよね。これも僕の理想です。

あと未来を見せるということで、GLEATの仲間と一緒にやりたかった。プロレスは次を見せていかなければいけないんで、過去を引きずっていくのは僕らしくないなぁというのがあったんで、あの形にさせていただきました。(今日の試合は)ボコボコにやられました。

いやぁ、あそこまでやられたら逆に気持ちよかった。やり返すことはもうしないけど、まあ気持ち的には悔しい。ただ!! 気持ちいい。そして終わった後、控室に帰って『いやぁ幸せだな』という感じでした。ありがとうございます」

 次にやりたいことのイメージがあり、まだ動けるうちに大舞台で引退する。それはひとつの理想形だったということであり、それを素直に見届けることができたTDCホール。簡単なようでいて、大多数のプロレスラーはこうはいかない。

 団体がブレイクすることを目指したときに、経験者のネームバリューや知見は有益なものとなる。田村潔司がどの程度貢献しているかは外部からは見えづらいが、リタイア状態の田村の関与に続いて、カズ・ハヤシとのさらなるスクラムによってさらにクオリティ高い団体にノシ上がっていく意志をGLEATに感じた夜だった。

中嶋勝彦「干された俺をこのリングに」鈴木社長に感謝しつつ、無発声の「ダーッ」ポーズまでやりたい放題

<第10試合/LIDET UWFメインイベント【シングルバウト】/世界王座決定戦>
●伊藤貴則
 11分6秒、レフェリーストップ
〇中嶋勝彦
※中嶋が第3代王者となる

お互いに思いっきりの攻撃を仕掛けられる関係。伊藤と中嶋の試合は、メインを締められるだけの緊張感、技量に溢れる。

UWFルールでは反則となる“シャッターチャンス”でイエローカードを食らった中嶋。

(中嶋マイク)

中嶋「まずは鈴木社長。干された俺をこのリングに上げてくれてありがとうございました。あの時、社長と約束をした。ベルトを一発で獲ると。約束通りだ。そして、次。若手の底上げ。

若手は何人いるんだ?3人しかいないのか?若手が3 人か?俺も忙しいから若手 3 人で。俺が闘ってやる。3 対 1 だ。UWF。大切なベルトを巻いてるのは、この『XXスタイル(バツバツスタイル)』の中嶋勝彦だ。そう、俺がルールだ。悔しいなら、俺の首、かっ切ってみろ(といったあと無発声で「ダーッ」の要領でベルトを掲げる)」

(バックステージ)

中嶋「俺は忘れてねーぞ。あの時、俺の逆指名を断っておきながら最近挑戦表明したらしいじゃねえか。諏訪魔!! このUWFの中立なリング。俺が逆指名する。諏訪魔、このベルト、獲りに来い!!」

 聞き覚えのある「俺の首、かっ切ってみろ」。ほかに似た言い回しで「勝ち取ってみろ」などもあったが、「かっ切ってみろ」となると1983年のマイクにたどり着く。第1回IWGPが行われた年、アントニオ猪木は猪木は社内クーデターによって新日本プロレスの代表取締役の座を追われる。アントン・ハイセル事業での赤字を発端として社内クーデターが起こり、猪木は退陣へと追い込まれた。そんな中での8月28日、田園コロシアム(ラッシャー木村戦)。猪木は「てめえら姑息な汚ねえことするな。片っ端からかかってこい。全部相手にしてやる! 俺の首をかっ切ってみろ!」と叫ぶのだ。

 中嶋は「干された俺をこのリングに上げてくれてありがとうございました」としつつ「俺の首かっ切ってみろ」。気持ちは社内クーデターを食らった猪木と同じだったのか。「闘魂スタイル」改め「XXスタイル」に込められたのは熱い思いかパロディか。

 GLEATにとって7・1TDCは同会場チケット販売新記録。メインに立った中嶋がやりたい放題で締めた。それでいて対峙した伊藤のたくましさがあって、この試合の緊張感があった。中嶋に飲まれるようでいて、飲み込んでいくGLEATに期待しようではないか。それが3周年の誓いとならなければ嘘だろう。

(大会結果)GLEAT Ver.12 7月1日(月)TOKYO DOME CITY HALL

■GLEAT Ver.12
日時:7月1日(月)18:00
会場:TOKYO DOME CITY HALL 観衆1511人(主催者発表)

<第1試合/GLEATオープニングバトル/G PROWRESTLING【10人タッグマッチ】/GLEAT vs. 飯伏プロレス研究所>
頓所隼 & MICHIKO & 俊桀(ジュンジェ) & 〇ジョー・ランドー & 石川修司
5分22秒、スティーズボム→片エビ固め
愛鷹力 & ●高橋幸光 & 今成夢人 & 梶トマト & 前口太尊

<第2試合/G PROWRESTLING【タッグマッチ】/MONDAY NIGHT FEVER>
〇田中稔 & 平田一喜
3分59秒、BDF→片エビ固め
●鬼塚一聖 & 児玉裕輔

<第3試合/G PROWRESTLING【タッグマッチ】/GLEAT×AAAアライアンス記念>
〇オクタゴンJr & 渡辺壮馬
11分7秒、ラ・マヒア・デ・ドラゴン→片エビ固め
SBK & ●TAKUMA
※AAAドリアン・ロルダンCEO来場

<第4試合/G PROWRESTLING 【6人タッグマッチ】/#STRONGHEARTS vs BLACK GENERATION INTERNATIONAL>
T-Hawk & ●山村武寛 & 吉岡世起
6分31秒、タイガードライバー→エビ固め
〇鈴木鼓太郎 & ハートリー・ジャクソン & 大門寺崇

<第5試合/G PROWRESTLING【スペシャル6人タッグバトル】/河上隆一GLEAT所属最終戦>
河上隆一 & ●KAZMA SAKAMOTO & クワイエット・ストーム
5分36秒、顔面蹴り→体固め
〇藤田和之 & ケンドー・カシン & ガメラス

<第6試合/カズ・ハヤシ プロレスラー引退試合/G PROWRESTLING【タッグマッチ】/G-INFINITY選手権試合>
《王者組》●カズ・ハヤシ & CIMA
14分56秒、ハーフタイガー・スープレックス・ホールド
《挑戦者組》〇石田凱士 & 井土徹也
※王者組が5度目の防衛に失敗、石田&井土組が新王者組となる

<第7試合/G PROWRESTLING メインイベント【シングルマッチ】/G-REX選手権試合>
王者/〇田村ハヤト
20分31秒、ラリアット→片エビ固め
挑戦者/●飯野雄貴
※田村が6度目の防衛に成功

<飯伏幸太プロレスラー20周年>
プレミアムエキシビション5min
飯伏幸太(勝敗なし)関本大介

<第8試合/LIDET UWF【シングルバウト】/特別試合>
●飯塚優
3分22秒、レフェリーストップ
〇ジョシュ・バーネット

<第9試合/LIDET UWF【シングルバウト】/特別試合>
●エル・リンダマン
8分38秒、手首固め
〇青木真也

<第10試合/LIDET UWFメインイベント【シングルバウト】/世界王座決定戦>
●伊藤貴則
11分6秒、レフェリーストップ
〇中嶋勝彦
※中嶋が第3代王者となる


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