
【独自】岩谷麻優「尖ってたんじゃないですか」 移籍は妥協なき姿勢のままに
1日、マリーゴールドが緊急記者会見にて岩谷麻優の入団を明らかにした。岩谷はこの3日前、4月28日にスターダム退団を発表していた。デビューから14年3か月在籍したスターダムを離れ、マリーゴールドで再出発となる。
ファン投票形式なら女子プロレス大賞だった? 「本当に自分も獲れると思ってました」
会見終わりに関係者に仲介いただき、コメントを聞くことができた。
カクトウログ 2~3 分だけ大丈夫だそうで、お話を聞かせてください。
岩谷麻優 はい、お願いします。
カク 2024年の女子プロレス大賞にふさわしいレスラーということでカクトウログがツイッターで4択アンケートしたところ、岩谷選手が49%で。
2024年女子プロレス大賞を選ぶなら?
岩谷麻優 IWGP女子6度防衛、半生映画化
舞華 ワールド6度防衛、5スター全勝優勝
渡辺未詩 プリプリ5度防衛
Sareee 複数団体王者、ジュリア・橋本撃破
※他選手はレスにご記載ください。#プロレス大賞 #stardom #tjpw #pw_mg #カク投票— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) November 18, 2024
岩谷 オオッ。
カク 絶対女子プロレス大賞を獲ると思っていたんですが。
岩谷 はい。
カク なぜ獲れなかったんでしょう。
岩谷 ウフフフ。それはねぇ、自分に聞かれても難しいんですけどね(苦笑)。本当に自分も獲れると思ってましたし。
カク 「悔しいね」というツイートもありました。
悔しいね
— 岩谷麻優 MayuIwatani (@MayuIwatani) December 11, 2024
岩谷 記者の方だったり、いろんなプロレス関係者の方から『去年のMVPだったよ』っていうふうに、いろんなことを言っていただいて。当日も電話を待ってたんですけども。
カク はい。
岩谷 「受賞できませんでした」という連絡が入って。悔しかった。
カク ただ、それだけファンに支持されたことは、腕っぷしに自信がついたところも?
岩谷 そうですね。カクトウログさんのアンケートの中では、1・4(新日本プロレス東京ドーム大会)のベストバウト?
カク はい。
岩谷 ほぼ上位でしたかね。
カク 1位です。
👏ファンが選ぶ大会ベストバウトは👏
下馬評NEVER戦を上回った1・4「岩谷vs.AZM」、1・5「ケニーvs.ゲイブ」#njpw #カク投票
1・4 #njwk19
1位:岩谷麻優🆚AZM
2位:鷹木信悟🆚TAKESHITA
1・5 #njWD
1位:ケニー・オメガ🆚ゲイブ・キッド
2位:TAKESHITA🆚石井智宏 pic.twitter.com/HfB9WAjWGp— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) January 8, 2025
岩谷 あの、拝見させていただいてます。
カク ありがとうございます。
岩谷 1位を取らさせていただいたりとか。取れなかったっていう事実は悔しい思いはいっぱいですけど、ファンにご支持いただいたことは誇りです。
カク 少し強い記憶として残っていることに、2024年11月に、第1試合で中野たむ選手、鈴季すず選手と組んだ際に、岩谷選手が「なんで自分が2番目入場なんだ。最後じゃなくて」と。
岩谷 おー。
カク IWGP王者なのに。それを(当時)ワールド王者の中野たむ選手の前で言うという。IWGPとワールドって明確に序列はわかんないじゃないですか。
岩谷 うーん。
カク そんな中での発言は、序列を覆すくらいの意欲があったのでしょうか。
岩谷 いやー、どうなんですかね。いつもIWGPと赤の試合があるときって、いつも赤を食っちゃってたんですよ、IWGPの試合が。
カク 試合内容で。
岩谷 なので、IWGP…どっちが上とか別にないのでアレですけど、そのときの自分はちょっと尖ってたんじゃないですか。
カク 年末(両国国技館大会や賞レース選考期)が近くなってピリピリしてた部分もあるんですかね。
岩谷 なのかもしれないです(ここでタイムアップ)。あっ、コーラありがとうございました。
2月24日、新宿でのななみななさんの歌まねLIVEにゲスト出演した際に、ゲスト出演準備で時間なくバタバタしていた岩谷選手のコーラ代をカクトウログ管理人が出したことを覚えてくださっていました。なんと気づかいのできる人。
4月28日のスターダム退団会見から、5月1日のマリーゴールド入団会見。この流れに、何か周到に計算したものを感じるファンも多いかもしれない。だけれども、当サイトが聞いてきた情報はまったく異なる。いや、スターダム退団会見での岡田太郎社長とのやりとりでも少なくないファンが感じていたことではないか。
自身がキャリアを積んだスターダム、育ての親であるロッシー小川代表。いずれへの愛着を誰よりも持っているのが岩谷だ。その場所で最高のバンプを取り、ファンに背中を押されることで自己肯定を保つ。次に最高にやりがいのあるバンプを取れる場所はどこなのか。
岩谷は「尖ってたんじゃないですか」と口にした。どこまでもプロレス界の主導権を奪おうとした末に、まだまだできること、これからできることを総合的に考えた。ここには引き抜きうんぬんではけっしてなく、(交渉上のことではなく本人の胸の内で)悩みに悩んだ上での選択があるのだ。
お祝いムードもある会見ゆえに、岩谷は「小川さん、マリーゴールドに岩谷麻優、必要でしょ?」と笑ってみせた。それでいて他媒体に対しては「待遇を考えればスターダム」とも明かしている。新日本プロレスとの関係があるスターダムなしに東京ドームのリングに再び立つことは難しい。それでも岩谷が描きたい闘いを、我々はこれから目にしていくことになる。
ピープルズ・チャンピオンは妥協なき姿勢のままに、マリーゴールドでの闘いを開始する。『女子プロレスのアイコン』『プロレス界のアイコン』を目指すという岩谷の言葉は、その覚悟があってのものなのだ。
会見ダイジェスト「もっともっと岩谷麻優を世界に広げて、もっともっとプロレスを楽しんでいきたい」
「マリーゴールドに入って、自分はやりたいことをたくさんあるなと思います。もちろん赤いベルトも狙っていきたいし。でもいきなり赤いベルト獲って、そこで目標を達成するよりも、着々と初心を思い出しつつ、1から全てのベルトを全部獲って、マリーゴールドでも…何て言うんでしたっけ? 全部獲るやつ…あ、グランドスラム、グランドスラムを狙って、これからもっともっと岩谷麻優を世界に広げて、もっともっとプロレスを楽しんでいきたい。そう思ってマリーゴールドに入団させていただくことにしました」
「移籍した理由のほんのちょっとのひとつに、やっぱイオさん(イヨ・スカイ)だったりKAIRI(カイリ・セイン)だったりジュリアだったり。そういうメンバーと試合したいっていうのもあるので。特にイオさんは自分にとってお姉ちゃんみたいな存在だし。試合闘いたいし組みたいなと思います」
「マリーゴールドのことはすごくチェックしていたんですけども、自分の印象といたしましては、やっぱり技の失敗。触れていいのかわかんないですけど、やっぱ技の失敗が多すぎるなと。これはちょっとプロとしてどうなのかっていう思う部分があるので、そのへんはやっぱり自分が来たからこそにはちゃんとお客様にもこう満足していただける試合を見せなきゃいけないなと思うので。キャリアがいちばん上になるのかな(高橋奈七永を除くと)。練習とかちゃんと、今後見ていきたいなと思っている。闘いたい選手っていうのは、ちょっとまだみんなに会ったことがないので、今後確かめていきたいなと思ってます」
「(1年前に「スターダムは大丈夫だ」って自分の中できちんと思えるまでという言葉があったが?)やっぱり横浜アリーナ大会が満員で、いい興行だったと思うし。1年前は小川さんがいなくなって、自分もいなくなったらスターダムがスターダムじゃなくなるっていう。今までスターダムの人間としてやってきたところで、そこは潰しちゃいけないなと思って。1年間、必死に闘ってきたんですけども、もう大丈夫ですね。スターダムは自分がいなくても新しい選手いっぱいいますし。出れる環境だと思って出ました」
5・24代々木第二体育館大会から岩谷は本格参戦となる。代々木以前の大会出場は、現時点決定分は5・4後楽園のみ。
MARIGOLD Rising Spirit 2025 2025年5月4日(日)後楽園ホール
MARIGOLD Rising Spirit 2025
2025年5月4日(日)後楽園ホール 6:30PM
◆パッションカウントダウン
高橋奈七永vs X(岩谷麻優)
◆ワールド王座前哨戦
林下詩美&ビクトリア弓月vs MIRAI&山岡聖怜
◆ユナイテッド・ナショナル選手権試合
(王者)桜井麻衣vs (挑戦者)松井珠紗 ※桜井麻衣は4度目の防衛戦
◆シングルマッチ
青野未来vs 田中きずな
◆6人タッグマッチ
翔月なつみ&後藤智香&ちゃんよたvs 野崎渚&CHIAKI&メガトン
◆3WAYマッチ
石川奈青vs 山中絵里奈vs リアラ
※石川奈青はデビュー記念日
◆6人タッグマッチ
ハミングバード&瀬戸レア&南小桃vs 勇気みなみ&咲村良子&橘渚