レスリングとラリーの29分 2年ぶりオカダvs.SANADAが後楽園という贅沢
メインはオカダ・カズチカvsSANADA。5日、新日本プロレスが『G1 CLIMAX 31』後楽園ホール大会を開催した。
大会結果 新日本プロレス G1 CLIMAX 31 10月4日(月)後楽園ホール
■ 新日本プロレス G1 CLIMAX 31
日時:10月4日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆692人(札止め=主催者発表)
▼「G1 CLIMAX 31」Bブロック公式戦
<第1試合>
〇チェーズ・オーエンズ
10分58秒 パッケージドライバー→エビ固め
●棚橋弘至
<第2試合>
●タマ・トンガ
13分47秒 EVIL→片エビ固め
〇EVIL
<第3試合>
〇ジェフ・コブ
15分15秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
●タイチ
<第4試合>
●YOSHI-HASHI
16分57秒 GTR→片エビ固め
〇後藤洋央紀
<第5試合>
●SANADA
29分14秒 レインメーカー→片エビ固め
〇オカダ・カズチカ
オカダ「必ずまた新日本プロレスを引っ張っていくようなリーダーに」
チェーズ・オーエンズがエア・ギターでノリノリ。通常大会ではなかなか出てこない技量やパフォーマンスがたっぷりあるのもG1の面白さ。棚橋弘至を仕留めたオーエンズはUS王座への挑戦をアピール。
EVILとタマ・トンガがバレットクラブ対決。目まぐるしい展開は楽しませてもらったし、ヒール対決の中での反則・介入劇はプロレス興行でのスパイスといったところ。
“後楽園暗転”自体はベタな展開だが、SHOが関与を示唆。G1とはいえ、ハウス・オブ・トーチャー(拷問の館)としての結束を印象づけることにも余念がない。
あべみほさんがリングを彩る。ジェフ・コブのツアー・オブ・ジ・アイランドを「島流し」と読んでいるタイチだが、熱闘の末に島流しにされた。
後藤洋央紀がYOSHI-HASHIを破る。これで両者とも1勝4敗。6人タッグで組んでいる同志としてのぶつかりあいあり。後藤の握手はYOSHI-HASHIが拒否。
G1制覇に向けて視界良好か!? オカダ・カズチカが4戦全勝で2年ぶりSANADA戦。
レスリングとラリーの29分。この顔合わせが後楽園で見れる贅沢。
指でサインを出して、お互いの健闘を称えあう。
オカダ「……後楽園ー!(場内拍手)。今日も熱い声援、どうもありがとうございました!(場内拍手)。新日本プロレスから、声を出さないようにと言われてしまうのに、つい声が出てしまうような試合をして、本当に申しわけありませんでした!(場内拍手)。まあ、5戦5勝、これからドンドン、脱落者も出てくると思いますし、5勝するだけで『G1 CLIMAX』、取れると思ってないし、たかが5勝で新日本プロレスのトップだと胸を張って言うわけにはいかないと思います。日本にも新しいリーダーが出てきて、新日本プロレスにも新しく、ここ新日本プロレスを引っ張っていく人が出てこなきゃいけないんじゃないかと思います(場内拍手)。ただ、このリングは投票なんてする必要がなく、実力さえあれば、勝っていくことができれば、必ずまた新日本プロレスを引っ張っていくようなリーダーになれると思ってます(場内拍手)。それはレインメーカー、オカダしかいないんじゃないでしょうか!?(場内拍手)。というわけで! 東京のみなさんとは少しお別れですが、まだまだ『G1 CLIMAX』続きますし、熱い戦いをしていきますので、目をそらさないでしっかり注目してください! 今日は本当にありがとうございましたー! というわけで! 『G1 CLIMAX』に、カネの雨が降るぞー!」(公式)
残り1分を切っての「開脚式ツームストンからのレインメーカー」はBブロック開幕・棚橋弘至戦での決着と全く同じ。相手をとことん引き出す風車の理論でオカダ強しを印象づけた。タイムアップぎりぎりの攻防は緊張感があり、生観戦でのテンションも上がるアプローチ。このあたり「序盤じっくりレスリングで長時間試合狙いでしょ」という見方もあるだろうが、この運び方を覚悟を決めてオカダがやっているということ。
このオカダに誰が土をつけるのか。全勝優勝でも誰かが抜き返してもインパクトがある。Bブロックはオカダとコブが5戦全勝でトップ並走だ。
しばらく首都圏を離れてG1後半戦。待ち受けるのはファイナル“武道館3連戦”
残り日程、対戦カードのおさらい。内藤哲也は第2戦以降欠場で、対戦予定だった選手はシングルマッチに臨んでいる。
<出場選手>
▼Aブロック
・飯伏幸太(5年連続7回目の出場/2019年・2020年優勝)
・石井智宏(9年連続9回目の出場)
・矢野通(15年連続16回目の出場)
・鷹木信悟(3年連続 3回目の出場)
・内藤哲也(12年連続12回目の出場/2013年・2017年優勝) ※第2戦以降を全戦欠場
・ザック・セイバーJr.(5年連続5回目の出場)
・グレート-O-カーン(初出場)
・KENTA(3年連続 3回目の出場)
・タンガ・ロア(初出場)
・高橋裕二郎(2年ぶり8回目の出場)
▼Bブロック
・棚橋弘至(20年連続20回目の出場/2007年・2015年・2018年優勝)
・オカダ・カズチカ(10年連続10回目の出場/2012年・2014年優勝)
・後藤洋央紀(14年連続14回目の出場/2008年優勝)
・YOSHI-HASHI(2年連続 5回目の出場)
・SANADA(6年連続6回目の出場)
・タイチ(3年連続3回目の出場)
・ジェフ・コブ(3年連続 3回目の出場)
・EVIL(6年連続6回目の出場)
・タマ・トンガ(3年ぶり4回目の出場)
・チェーズ・オーエンズ(初出場)
<公式戦日程>
10/7(木)18:30広島サンプラザホール 【Aブロ】 | 内藤vs.KENTA中止⇒高橋ヒロムvs.KENTA 石井vs.オーカーン 矢野vs.鷹木 ザックvs.裕二郎 飯伏vs.ロア |
10/8(金)19:00高知県民体育館 【Bブロ】 | オカダvs.タイチ 棚橋vs.EVIL SANADAvs.コブ 後藤vs.オーエンズ YOSHI-HASHIvs.トンガ |
10/9(土)17:00大阪府立体育会館【Aブロ】 | 石井vs.内藤中止⇒石井vs.高橋ヒロム 飯伏vs.オーカーン 鷹木vs.ロア ザックvs.KENTA 矢野vs.裕二郎 |
10/12(火)18:30ゼビオアリーナ仙台 【Bブロ】 | 棚橋vs.コブ 後藤vs.EVIL オカダvs.オーエンズ YOSHI-HASHIvs.SANADA タイチvs.トンガ |
10/13(水)18:30ゼビオアリーナ仙台 【Aブロ】 | 飯伏vs.内藤中止⇒飯伏vs.小島聡 鷹木vs.オーカーン 矢野vs.ザック KENTAvs.ロア 石井vs.裕二郎 |
10/14(木)18:30山形市総合スポーツセンター【Bブロ】 | オカダvs.トンガ 棚橋vs.YOSHI-HASHI 後藤vs.SANADA コブvs.EVIL タイチvs.オーエンズ |
10/18(月)18:30横浜武道館【Aブロ】 | 飯伏vs.KENTA 鷹木vs.裕二郎 内藤vs.オーカーン中止⇒小島聡vs.オーカーン 石井vs.矢野 ザックvs.ロア |
10/20(水)18:00日本武道館【Bブロ】 | 棚橋vs.タイチ オカダvs.コブ SANADAvs.EVIL 後藤vs.トンガ YOSHI-HASHIvs.オーエンズ |
10/21(木)18:00日本武道館(優勝決定戦) | Aブロック1位vs.Bブロック1位 |