17年前にライガーは新日本プロレスを守り、鈴木みのるはプロレス回帰を決意! 錆びることがない両者の物語が最終章へ
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315人(受付期間 : 2019年10月08日~2019年10月12日)のご参加をありがとうございました! 新日本プロレス10・14両国国技館大会の期待カード投票アンケート結果です。
・ 10・14両国国技館大会 どの試合に期待する? – 投票/アンケート – 人気ブログランキング
獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのるがブッチギリ。イッテンヨンのメインを決めるセミ・メインに大差をつけての得票となった。
今だからこそ振り返る、17年前の対決。
・ 『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!今回は「狙った獲物は確実に仕留める男、ジェイ・ホワイトは“絶対挑戦者”! 波乱の9.22神戸大会を大総括!! 」 | 新日本プロレスリング
(9.22神戸大会)第5試合の8人タッグは、とんでもない事態に見舞われた。獣神サンダー・ライガーが引退発表を行なった直後から、ライガーに対戦を迫ってきた鈴木みのる。4.24後楽園ホール大会ではライガーに向けてオープンフィンガーグローブを突き付けた。
「オマエ、あのとき言ったよな? 2年くらい時間よこせって。いつまで待たせるんだ!?」
いま一度おさらいしておくが、あのときとは2002年11月30日、パンクラスの横浜文化体育館大会のこと。当時、頚椎ヘルニアが悪化して引退を意識していた鈴木は、最後に闘いたい相手として若手時代のライバルである佐々木健介との対戦を熱望。この大会で挑むはずだった。
ところが、怪我を理由に健介は欠場を申し出た。それに代わって、「新日本が舐められたら困るから」という理由で急きょ出陣してきたのがライガーだった。その心意気に鈴木は応えた。ライガーは藤原(喜明)教室の先輩であり、鈴木がリスペクトする数少ない先輩レスラーのひとりだった。
出陣に至ったライガーとみのるの電話やりとりが、こちらで明かされている。
・ 鈴木みのるがライガーと闘いたい理由。17年前の電話と、プロレス界復帰。 – プロレス – Number Web – ナンバー
そんな時、鈴木の携帯電話が鳴る。相手は獣神サンダー・ライガーだった。
「健介戦の話がなくなって、もうどこにも行き場がなくなったとき、ライガーから電話がかかってきてさ。『おい、健介がおまえとやらないって聞いたぞ? なんでアイツやんねえんだよ!』って言われてね、『何回聞いても“できない”としか言わないんですよ』『なんなんだアイツ』『知らないっスよ』みたいなやりとりがあって。
そのあと『そこまで話が進んでいたのに、どんな理由があるにしろ“出られない”ってなったら、おまえは健介が逃げたと思うだろ?』って言われて、『思います』って答えたら、『ってことは新日本がおまえから逃げたってことになるんだよ。俺は絶対それを許さない。俺がやる。新日本は逃げねえからな。マスク脱いででもなんでもいいよ、やるよ』って言ってきてね。俺、感動しちゃったんだよ」
かつての先輩が、鈴木の行き場のない思いを受け止めてくれたのだ。
格闘技団体パンクラスにおける総合ルールでの対決となる。
・ 『号外!“GK”金沢克彦の新日本プロレス通信』!今回は「狙った獲物は確実に仕留める男、ジェイ・ホワイトは“絶対挑戦者”! 波乱の9.22神戸大会を大総括!! 」 | 新日本プロレスリング
結果からいうと、チョークスリーパーで鈴木の激勝(1分48秒)。やはり短期間の練習でパンクラスの総合ルールで臨むのはライガーとて厳しかった。
「ちょっとだけ錆びてましたね。でも、やっぱりアンタは最高だよ。さすが世界の獣神サンダー・ライガーだ!」
「鈴木、もう一回やろう。2年くらい余裕を持って。今度やるときはぶっ潰してやるからな!」
この1発勝負は、鈴木みのるの運命を変えた。ライガーと交わったことで、ふたたび新日本プロレスのリングに興味を持った鈴木は、翌2003年6月、新日本マットに登場。プロレス界に完全復帰して、それ以降15年以上にわたりプロレス界のトップを突っ走ることになる。
一方、ライガーはライガーで、この体験を無駄にはしていない。地元の福岡では柔術道場に通い詰め、しっかりと今でも懐刀を研いている。
玉砕した格好になったライガーだが、実はその生き様がみのるを突き動かしていた。
・ 鈴木みのるがライガーと闘いたい理由。17年前の電話と、プロレス界復帰。 – プロレス – Number Web – ナンバー
’02年11月30日、鈴木はライガーとパンクラスのリングで対戦。すると、抑えていた感情が溢れ出した。「どうしても、もう一度プロレスをやりたい」と強く思うようになったのだ。しかし、プロレスに復帰すれば、パンクラスを作ってからの自分の発言を覆すことになる。
「でも、どうしてもやりたい気持ちはもう抑えられなかった。だから、それまで築いてきた自分のイメージ、パンクラスの仲間たち、支援してくれた人たちやファン、すべてを失う覚悟で戻ったんだ」
2003年、35歳でプロレスに復帰。あのライガー戦なくして、いまのプロレスラー鈴木みのるは存在しなかったのである。
いまだからこそ、闘う意味がある。
(中略)
そして鈴木に負けてからブラジリアン柔術を学び始め、現在紫帯を取得しているライガーは、その技術も駆使して、自分のプロレスで勝負することだろう。
鈴木みのるvs.獣神サンダー・ライガーは、いまだからこそやる意味があるのだ。
もちろん、みのるはライガーの柔術成果を否定。
・ 「いまのライガーは俺と横並びの人間ではない。終わっていく人間であり、消えていく人間だから」 鈴木みのるに“GK”金沢克彦がインタビュー(後編)!! | 新日本プロレスリング
鈴木 そもそも2年で俺に勝とうなんていう考えが間違っているんだけどね。アイツが何年プロレスをやっていようが、俺は31年間ずっと技術を磨き、相手を壊す、人に勝つトレーニングを続けているから。
――なるほど。
鈴木 ライガーはどっかの柔術教室に柔術を習いに通って技を身につけたらしいけど、そんなもんどっかの小学生が「ゲームで新しい技を身につけた!」って言ってるのと一緒だもん。陶芸教室に通って「壺を作れるようになりました!」って言っているのと一緒。
試合ではなく殺し合い。最終前哨戦でのマイク&コメントやりとり。
・ NEW JAPAN ROAD – 東京・後楽園ホール 2019-10-7 | 新日本プロレスリング
鈴木「オイオイオイオイオイオイ…。テメェ、いつまでそんなモン被ってんだよ!? ……オイ、山田ー!! 山田ー!! お前はそれでいいのか!! お前のレスラー人生、これで終わっていいのか!!」
ライガー「オイ、ボウズよ、よく聞いとけ。両国の試合は、試合じゃねぇぞ!? 殺し合いだ、この野郎!!」
ライガー「俺は先に、この会場のみんなに、プロレスファン全員に、謝っておく。なぜか!? 両国はさっきやったみたいな試合じゃねぇ。潰し合い、殺し合いだ! 俺は言ったことを守るぞ。いままで、俺は有言実行だったはずだ。思い返してくれ。必ず、あいつの首、獲ります!!」
鈴木「オイ、一つ、教えといてやる。テメェ、現実を見ろ。現実を見ろ…(※モニターからライガーのリング上のマイクアピールが聞こえてきて、終わるまでモニターを見る)。いいねぇ、盛り上がってきたねぇ! オイ! (※自分の首を指して)俺の首、ここだ! 俺の首、ここだ! 取りに来やがれ、ライガーよ、いや、山田恵一よ! オイ! いつまでそんな偽りのお面かぶってんだよ! 俺の前に、そのツラ出せぇ! 出てこい山田ぁ! ぶち殺してやる!」
前哨戦で“鬼神”が披露されてしまった。両国でのライガーは、どんな進化をみせるのか。
《NJPW NEWS FLASH》鈴木みのる×獣神サンダー・ライガー抗争激化!
【 #鬼神ライガー 降臨 これで合ってるかな?】※修正版
1996年10・20神戸 ライガーvs.ムタ
2006年7・30後楽園 鬼神ライガーvs.BADBOY非道
2012年6・16大阪 ライガー&タイガーvs.TAKA&タイチ
2019年9・22神戸 棚橋&ライガー&タイガー&ロメロvs.ザック&みのる&金丸&DOUKI#njpw #njdest pic.twitter.com/1tgRuWnvO3
— カクトウログ_プロレス/格闘技 (@kakutolog) 2019年9月23日
【ブログ更新しました】「鬼神? ペイントしたって言われるけど違う、感情が浮かび上がるんです」劇場上映会ゲストで獣神サンダー・ライガー激語り#新日本プロレス #njpw #njdest #獣神ライガー #獣神サンダー・ライガー @Liger_NJPW
9・23テアトル新宿に行ってきた!
⇒https://t.co/nB9CjSB8gi pic.twitter.com/yRfOqMyo1n
— カクトウログ_プロレス/格闘技 (@kakutolog) 2019年9月24日
憎まれ口の中に、みのるのライガーへのリスペクトも垣間見える。
・ 「いまのライガーは俺と横並びの人間ではない。終わっていく人間であり、消えていく人間だから」 鈴木みのるに“GK”金沢克彦がインタビュー(後編)!! | 新日本プロレスリング
金沢 でも、鈴木選手が新日本に入門して、新日本を辞めるまでの時期って、先輩であるライガー選手とそんなにかぶってないでしょ?
鈴木 練習生の頃だね。俺は生意気な練習生で……いまそんなヤツがいたらぶん殴るけどさ、勝手に“挑戦シリーズ”を組んでたんだよね。
金沢 自分で?
鈴木 そう。「よし、コイツに行こう」って。相手にやられようが何をされようが徹底的にスパーリングを申し込む修行。相手が「イヤ!」って言うまでの挑戦シリーズ。
金沢 どういう人たちに挑戦したんですか?
鈴木 船木誠勝、山田恵一っていうのもいたし、飯塚高史とか松田納とかもそうだし、先輩だと武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也、木村健悟、藤波辰爾、ジョージ高野、荒川真……。あと藤原喜明。一通りは行ったんじゃないかな?
金沢 あ、当時の藤原さんにも行ったんだ。
鈴木 うん。「なんだ? バカにしてんのか? あっちに行け」って言われた。でも、コッチはその時点で「勝った!」って。
金沢 敵前逃亡だという解釈ですね。
鈴木 ああ。〇〇〇〇もそうだった。
金沢 「なんでおまえとやらなきゃいけないんだ」みたいな感じですか?
鈴木 そう。だから、「そんな大人になりたくないな」っていまだに思ってる。
金沢 ちなみに山田恵一先輩はどうだったんですか?
鈴木 まあ、“そこそこ”がんばったほうじゃないの?(ニヤリ)
「10/14 鈴木みのるvs獣神サンダーライガー」目の前で起こること…その全てを味わえ…楽しめ…。お前らの人生と同じくらい、それ以上の時間を経過している「オレとアイツの物語」の最終章。エンディング。見届けて欲しい。
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2019年10月5日
17年前にライガーは新日本プロレスを守り、みのるはプロレス回帰を決意した。このようにプロレスと格闘技を往来するケースは現在ほとんどないが、そういう時代に熱くなったボクらがいた。誰もが開拓者だったとも言えた、一度きりの時代。
あのときライガーを秒殺したみのるは「ちょっとだけ錆びてましたね」と発言したが、姿勢を曲げなかったライガーも勝者ではなかったか。何しろ17年の時を経てバリバリ世代を押さえて最注目カードなんである。両者とも全く錆びてない証拠ではないか。
オールドファンがまるで“忘れ物”をとりにいくように。新世代ファンがプロレスの“ルーツ”を確認するがごとく。心から見たいカードが降臨する。
・ KING OF PRO-WRESTLING ? 東京・両国国技館 2019-10-14 | 新日本プロレスリング(大会結果)
■ 新日本プロレス KING OF PRO-WRESTLING
日時:10月14日(月祝)17:00
会場:東京・両国国技館
[CSテレ朝チャンネルで生中継]
[新日本プロレスワールドで生配信]
[当日券は12時より発売!大サイン会ほか“情報まとめ”ページ]<第1試合 エル・デスペラード復帰戦>
DOUKI
金丸義信
エル・デスペラード
(1/30)
SHO
YOH
田口隆祐<第2試合 棚橋弘至デビュー20周年記念試合IV>
矢野通
真壁刀義
(1/30)
本間朋晃
棚橋弘至<第3試合>
タイチ
ランス・アーチャー
ザック・セイバーJr.
(1/30)
BUSHI
鷹木信悟
内藤哲也<第4試合>
高橋裕二郎
KENTA
ジェイ・ホワイト
(1/30)
YOSHI-HASHI
石井智宏
後藤洋央紀<第5試合 スペシャルシングルマッチ>
鈴木みのる
(1/60)
獣神サンダー・ライガー<第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者/SJC2019優勝者] エル・ファンタズモ
(1/60)
ウィル・オスプレイ
[第85代王者] ※オスプレイ2度目の防衛戦<第7試合 IWGP USヘビー級選手権試合ノーDQマッチ>
[挑戦者] ジュース・ロビンソン
(1/60)
ジョン・モクスリー
[第6代王者] ※モクスリー初防衛戦
※反則裁定なし、その他は通常のプロレスルール<第8試合 東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦>
[挑戦者] EVIL
(1/60)
飯伏幸太
[権利証保持者/G1 CLIMAX 29優勝者]<第9試合 IWGPヘビー級選手権試合>
[挑戦者] SANADA
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第69代王者] ※オカダ4度目の防衛戦
まもなくゴングである。