中野「どいうことーーー?!?!」 コズエンからはウナギだけが2回戦進出
トーナメント1回戦 中野たむvs.上谷沙弥
コズエンとしては最後、中野が登場。
上谷がリスペクトする中野。中野が一目置く上谷。
中野が強烈なサッカーボールキックを放てば、、、
上谷も片逆エビでギブアップを迫る。
結着をつけにいくなら、フォールを奪わなくともトップロープを乗り越えた相手をエプロンから落とすとよい。もちろんリスクもある中で、いつも以上にエプロンでの攻防がヒートアップ。
連写で振り返る。上谷がスワンダイブでトップロープに乗っかってからの、、、
場外方向へのフランケンシュタイナーの要領での投げを放つと、、、
中野はもろくもお尻のパンダを見せながら場外転落。念には念をとばかりに、この攻防の中でもロープをつかんでフィニッシュした上谷の秘技。
これも連写で載せちゃう。この表情。
どいうことーーー?!?!😨😰🥵🤯 pic.twitter.com/pri8yOY6WT
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) April 10, 2021
特殊ルールながら勝利した上谷、悔しがる中野が言葉をかわす。
上谷「シンデレラ・トーナメント1回戦、たむさんから勝利することができました。あのころはたむさんは遠くて遠くて本当に手の届かない遠い存在だったんですけど、たむさんはいつも同じ目線で私を見てくれていて。きょうしっかりプロレスで真っ正面から向き合えた気がしました。今回はロープを越えたのですが、次は本当の意味でたむさんを超えたいです。このシンデレラ・トーナメントを制すれば、新たな希望と未来がたくさんが見えてくると思います。ここから勝ち進んでいって、私がトーナメント優勝したいと思います」
さあ、上谷はどこまで勝ち進むか!?
個人的にシンデレラ・トーナメント初観戦 どこまでもハイリスクハイリターン
スターダムのビッグマッチに常に冠される「シンデレラ」なるワーディング。ふさわしいポジションに行くまでは険しい道のりであるし、それなりに時間もかかる。だけれども、意欲的に取り組めば“変則ルールながら大物食い”ができるわけだ。シンデレラはその積み重ねに他ならない。
コズエンからはウナギのみが2回戦進出。2回戦以降が行われる30日の後楽園では中野と白川がセコンドについての“チーム戦”の様相もありながらの続きが待ち受ける。シンデレラを目指すウナギを、コズエンファンは会場で応援だっ!!
直前会見で「上谷は、私のことを遠い存在だって言うことが多かったけど、私は一度もそう思ったことはありません」とした中野は敗れ、改めて自身にとっての遠い存在がガラスの靴(トーナメント制覇)であることを再実感したに違いない。
ぐすん。
たむに合うガラスの靴、きみが持ってきてくれるんでしょ?👠 pic.twitter.com/0NSeQabSCU
— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) April 11, 2021
この記事を書きながらの写真チェックでハッとした。
3・3日本武道館で守った髪を揺らしながら上谷にダイブを敢行する中野。命中すれば勝ちを奪えるし、落ちてしまえばオーバーザトップロープルールで敗北となる。この躍動感、とてもエプロンでの攻防には思えないが、上谷にかわされた中野は飛び越えるようにエプロンに着地した。
なんというハイリスクハイリターンぶりだろうか。いちいちビクビクしていたら、このトーナメントには参加できない。上谷の身体能力はよく話題になるが、中野もそうとうなもの。怪我と隣り合わせの攻防はレポートしたように続いて、中野はオーバーザトップロープで敗戦となった。
個人的にシンデレラトーナメントを初観戦。ニュース記事やここまでのレポートを読んでいる方は「フォール・ギブアップじゃない結着なんてつまんないんじゃないの!?」と思うかもだが、異様なまでに面白かったのが正直なところだ。めくるめくエプロンでの攻防には圧倒された。そしてヒラメキと作戦の頭脳戦ともなる。唸るような攻防は男女含めて「あなたの団体にはこれができますか!?」と突きつけるレベルで、何度も観客からは「おおぅ」という感嘆が漏れ続けた。
もちろん、白川のようにオーバーザトップロープルールとは違うところでの勝負にいくのも戦法であり主張ともなる。敗戦なら両者失格となる10分1本勝負ゆえ、「残り時間5分」アナウンスの意味までもが重い。
シンデレラトーナメントもまた、スターダムそのものだった。
なお、同日の夜に新日本プロレスの横浜武道館大会があったが、そちらのイリミネーションマッチでもオーバーザトップロープルール。配信で見ていたら、場外に落ちたように見えたKENTAが“YOSHI-HASHIの棒”の上に着地していてセーフという攻防があった。すごいな、ブシロードグループ(笑)。