SANADAがロスインゴ離脱 いかに双方が「上がる」再編に持っていけるか
17日、新日本プロレスが『NEW JAPAN CUP 2023』後楽園ホール大会を開催した。コメント言い回しは公式サイトに合わせてあります。写真は読者提供によるものです。
(試合結果)新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2023 3月17日(金)後楽園ホール
■ 新日本プロレス NEW JAPAN CUP 2023
日時:3月17日(金)18:30
会場:東京・後楽園ホール 1,351人(札止め/主催者発表)
<第7試合/『NEW JAPAN CUP 2023』準々決勝>
●内藤哲也
24分41秒 変型DDT→片エビ固め
〇SANADA
※SANADAがトーナメント準決勝進出
(マイクアピール)
SANADA「オレはもう、ロス・インゴにいても、何も新しいものが生まれないから、今日をもってロス・インゴ、辞めます(場内騒然。そしてSANADAコールが発生)。これからはこの5人で、トップを目指していきます(場内拍手)。(ロス・インゴに対し)もうオマエらに用はないんだよ、帰ってくれよ(場内どよめき)」
SANADA「オレだって中途半端な気持ちで、ロス・インゴ、辞めたわけじゃないんだよ(場内拍手)。ここのリングでトップを取って、景色を変えてやるよ。見とけよ!(場内拍手&SANADAコール)」
(バックステージ)
SANADA「リング上でさっき言った通り、もう今日倒したんで、内藤と一緒にいる意味はないかなと。あとはこのトーナメント、優勝するだけです」
タイチ「まぁあとは、有言実行が近づいてきたな。俺らが必ず新日本を変えるって言ってきたこと。それに賛同するメンバーがひとり増えた。それだけのことだよ。俺らとやればすげぇ未来が見えるって、SANAやんがそう選んでくれたから来てくれた、それだけの結果だよ。別にハポンがどうのこうのじゃねぇんだよ。俺らの方がいいと思ったから来てくれた。それだけだよ。いやぁ、これでまた飲む量増えるな、オイ。まぁこうなったからには必ず優勝目指して。そしたら俺も報われるから。あんなに1回戦でボコボコにされた俺も報われるから」
タイチらと合流で「Just 5 Guys」として出発。楽しすぎた2022年“SANAやんタイチ兄やんのかけあい”が結実
これまでのスタイルから変わり、変型DDTを引っ提げてのニュージャパンカップ。SANADAが内藤哲也を破り、準決勝に進出を果たした。さらに、7年間在籍したユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を離脱する。
人気ユニットの衝撃展開にSNSはザワザワ。それでいて、ありがちな「裏切りの襲撃」ではなく、ユニットリーダーを突破しての「卒業」の色合いも濃い展開だ。
結成されたばかりの「Just 4 Guys」への移籍。SANADA加入でユニット名も「Just 5 Guys」となった。2022年のIWGPタッグ戦線での楽しすぎた“SANAやんタイチ兄やんのかけあい”が結実した。
(去年タッグでやり合ってる時から考えてた/SANADAと組んだらいいじゃんとは周りから言われてた)
事に至った経緯
・去年タッグでやり合ってる時から考えてた
・SANADAと組んだらいいじゃんとは周りから言われてた
・ザックがいたから声がかけられなかったわけじゃない
・ハポンをやめない限り彼はもうないなと思ってたhttps://t.co/oePJK1jwfG #タイチチャンネル
— ヒロシFP@プロレス翻訳 (@hiroshifp0215) March 17, 2023
(TV王座トーナメント後にSANADAと交わした会話/SANAやん、俺とやった方が多分TOP獲れるぞ)
TV王座トーナメント後にSANADAと交わした会話
タイチ:SANAやん、俺とやった方が多分TOP獲れるぞ。俺がTOP獲らせてやる。SANAやん変えてあげられるよ。俺と一緒にやってみるか?
SANADA:タイチ兄やんがハポン入るんですか?
タイチ:違うよ。SANAやんが抜けて俺とやるんだよ。
— ヒロシFP@プロレス翻訳 (@hiroshifp0215) March 17, 2023
(自身が変化することによってコロナ禍で団体内に漂う閉塞感を打破したいという決意がある)
「言うなら、ずっと一番人気のあるユニットでやってきて。でもタイチ兄やんたちは一番下から新日本を変えようっていう」。変化を求め、あえてイバラの道。自身が変化することによってコロナ禍で団体内に漂う閉塞感を打破したいという決意がある。https://t.co/cGFFo4yJGX#SANADA #njpw #njcup
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) March 18, 2023
2020年のEVIL離脱のインパクトを思い起こしもした。それでいて、EVIL移籍、それに伴うセコンド介入劇の恒常化は不評続き。新日本のコロナ禍での低迷とセットで語られてきた。副産物として内藤哲也や飯伏幸太の存在感が上がればよかったが、他の要素も手伝ってそうはならなかった。声出し禁止によりEVILへのブーイングも飛ばせなかったこともあったが、再編によってEVILも対抗する側も「上がる」ことはなかったと言っていい。
長州力、天龍源一郎、三沢光晴、武藤敬司、内藤哲也をはじめとし、プロレス界の多くのニューウェーブがユニット闘争(かつては「軍団抗争」と呼ばれた)とともに創られてきた。お互いを乗り越えようとする因縁が生じ、ぶつかり合いにより双方が輝いてこそリング上は白熱する。時代のバトンが渡されていく。
SANADAのロスインゴ離脱に問われるもの。それは「すげぇ未来」を見せ、SANADAがTOPを取り、自身も相手も「上げる」こと。今のところユニットの色合いは他ユニットに比べて濃いものとはなっていないが、どうやって「Just 5 Guys」が突出してくるかが見ものだ。そのアプローチのひとつはSNS&配信時代ならではの“SANAやんタイチ兄やんのかけあい”になるのか、それとも…!?
『NEW JAPAN CUP 2023』4強はSANADA、マーク・デイビス、フィンレー、タマ・トンガに
『NEW JAPAN CUP 2023』は18日、準々決勝までが終了した。4強はSANADA、マーク・デイビス、フィンレー、タマ・トンガとなっている。
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4⃣強戦士が決定
投票アンケート
\いよいよファイナル。あなたが見たい🏆決勝は?#njpw #NJCUP
💥3/19(日)群馬 ※準決勝
SANADAvs.マーク・デイビス
デビッド・フィンレーvs.タマ・トンガ🏆3/21(火祝)長岡 ※決勝
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) March 18, 2023