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ファンのための最良の手段は、家族にとって最良にあらず 鈴木浩充氏が沈黙破り『ありがとうU.W.F. 母さちに贈る』を自費出版

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 UWF回顧ブームと騒がれた2017年から年を越えて、2018年7月10日。第2次UWFで専務取締役を務めていた鈴木浩充氏が『ありがとうU.W.F. 母さちに贈る』を自費出版した。Amazon限定販売となり、店頭は限られた店舗のみでしか扱われていない。


▼new! ありがとうU.W.F. 母さちに贈る 【7月10日発売!鈴木 浩充 (著)  社会現象とまで言われた第2次UWFのフロントを神新二代表取締役社長とともに率いた鈴木浩充専務取締役。解散とともにプロレス界と縁を切ったが、27年半の沈黙を破る。自ら経験したことだけを書き下ろしたドキュメンタリーストーリー】

 書泉グランデでの店頭宣伝文。

U.W.F.検証本の決定版
渦中の当事者が初の反論

U.W.F.の専務取締役だった鈴木浩充氏による初の激白!
30年近く沈黙を守った氏がなぜ今? 何のために?
U.W.F.の誕生、崩壊、再生、終焉までを見続けてきた著者が
自ら経験したことのみを書き下ろしたドキュメンタリー

 くりぃむしちゅー有田哲平さんの動画番組『有田と週刊プロレスと』を機会あれば視聴したいと思っている。今更ながら最近視聴した初回分、感心したのは、わかりやすくバッサリと、枝葉末節をあえて省略して説明していたこと。UWFについては「ロープに振ると返ってくるとか、おかしいところをなくした流派のプロレス。後のPRIDEなどの総合格闘技を生んだ」というニュアンスだったと思う、細かい言葉は違っているかもだが。

 実にやりがいのある実験だったということだろう、ファンを巻き込んだ運動は“第2次”で花開く。ブームに熱狂し、解散に涙した第2次UWFファン。前田日明が率いたUWFは三派に分裂し、原形をとどめることは二度となかった。1988年に設立されるも、1990年12月にフロントが全選手を解雇して第2次UWFは終焉を迎える。新しいフロントを迎えての再出発が期待されるも、1991年1月の前田宅でのミーティングにて主要選手たちの折り合いがつかなかった。

 解散のショックを生んだのは、1990年12月の選手一致団結(12・1松本大会での選手バンザイ三唱シーン)の反動がある。時系列だと、12・1松本大会から5日後に選手サイド弁護士からフロントに次回大会ボイコットのFAXが届く。これを受けてフロントは全選手の解雇を発表し、神新二代表取締役社長と鈴木氏は「今後はUWFについて語らない」と決意する。それ以前にファンは、週刊プロレスなどで情報を仕入れていた。前田らのコメントによると、フロントには横領疑惑があると。いわばヒール扱いされたフロントとの別離は、第3次UWF設立の機運そのものであった。

 そして本書。ひとつ頭をカチ割られるくらいの衝撃は、神氏と鈴木氏が全選手を解雇し沈黙を決めた理由。他ではいろんなニュアンスで書かれていたりもするだろうが、ここには嘘がないんじゃないかと思える。ボイコットは契約不履行に他ならず、鈴木氏らは高額な違約金を選手たちに請求できる立場にあった。横領との指摘に対して言いたいことも山ほどあった。一方で、どうすればUWFが継続するかを考えた。選手を一斉解雇したフロントがヒールとなり、一致団結した選手たちに感情移入されるという構図。ファンにそれが必要なのではないかと。

 ここまで人はお人よしになれるのか、自分には無理だ! とはいえ、素晴らしい“アングル”でもある。第2次UWFが追い風の中で旗揚げしたのも、新日本プロレスが前田を解雇したことが大きい。全選手解雇は第3次UWFへの最高の追い風になるはずだった。

 ファンの脳裏に去来するのは、「横領といったやましさがあったから逃げたのでは?」との推測だろう。だが、鈴木氏らは逃げていたわけではなかった。むしろ、前後して前田・高田延彦・山崎一夫からの連名での裁判所からの通知が来たことで「これではっきりさせる事ができる」と踏んだ。ファンに見えないところで裁判ではっきりさせればいいと考えた。相手の弁護士を懲戒免職で逆に訴える。にもかかわらずその後、選手サイドが決裂により訴えを取り下げる。選手サイドは「何かあるはずだ」「絶対おかしい」との抽象論だけて主張を終了したのだ。

 一点の曇りもないからこそ、こちらからは仕掛けない。鈴木氏らは自身たちからの訴えも取り下げ、完結していた。ところが2016年10月、80代の母親から「(鈴木氏の従兄と)会うと顔を上げられないよ」と告白され、第2次UWF解散当時に「(従兄が読んだプロレス誌に)ヒロちゃん(鈴木氏)は泥棒だと書いてある」と伝えられたことを明かす。母親は約26年に渡って苦痛に耐えてきた!

 ファンのための最良の手段は、家族にとって最良にあらず。

 鈴木氏には『1984年のUWF』柳澤健氏からの取材申請もあったという。応じなかったほど、貝になっていた鈴木氏の決意は固かった。だけれども、この母親の件は痛かった。ついには、母親への私的な説明という主旨優先で自費出版、他者を筆者にすることでのバイアスを防ぐ意味での自著を決意するのだった。神氏との「何もしゃべらない」という約束を破ってまで。

 もうひとつ、この本を骨太にしているアウトラインがある。

 第2次UWFは税務調査の対象となり、団体設立から東京ドーム大会までに渡っての決算内容について税務署が調査しているというのだ。何がしかの指摘を受けることも多い税務調査を、第2次UWFは“福利厚生費と交際費どちらで振り付けるか”程度のごく一部の指摘だけで通過する。加えて、ある選手から「おかしなことをやっている」と電話を受けた国税局も第2次UWFを調べるも「何も無し」だったという。

 様々な憶測への回答ももちろんある。

 選手サイドからの帳簿開示請求への見解、「株を五当分しろ」への見解、毎試合後に選手たちに行っていた大会収支報告、5・5か月分の特別報酬の件、前田への「ジンじゃなくて社長って呼んでください」事件、マンション購入、神氏と鈴木氏の報酬(他者に月200万円説も言われたが最高でも額面で月100万円)、前田引退試合に鈴木氏が足を運んだ際の内容。

 ぜひ手に取って、読んでいただきたい。

 プロレスラーというのはファンを手玉に取ることが(よくも悪くも)仕事であって、その魅力と怖さを鈴木氏も十分にわかっているのだと思う。そんな中での沈黙であり、そんな中での戦闘開始。本人たちが口を開かない中ではマスコミもやりようが限られていたわけで、ボクらも限られた情報に右往左往させられてきた。宣伝文の「U.W.F.検証本の決定版」に嘘はなく、いくつもの事実と見解に直面できるだろう。

 

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