「人間発電所」ブルーノ・サンマルチノが死去 ジャイアント馬場と名勝負、スタン・ハンセンを有名にした「首折り事件」
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日本時間では18日深夜、WWE公式サイトがブルーノ・サンマルチノの死去を伝えた。
写真はWWE公式サイトより
・ 「人間発電所」ブルーノ・サンマルチノ氏死す82歳(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース
・ “人間発電所”プロレスラーのブルーノ・サンマルチノさんが死去 82歳(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース
プロレスの元WWWF(現WWE)世界ヘビー級王者で、WWE殿堂入りのブルーノ・サンマルチノ氏が亡くなった。WWEが18日(日本時間19日)、公式サイトで発表した。82歳だった。
圧倒的なパワーと持久力を誇り「人間発電所」と呼ばれた。1963年5月、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでバディ・ロジャースをわずか48秒で下し、第2代WWWF王座を獲得。同王者としてマディソン・スクエア・ガーデンで防衛戦を重ねたことから「MSGの帝王」とのニックネームもついた。ジャイアント馬場とは若手時代から交流があり、64年2月、馬場の王座挑戦を受けた。67年3月、日本プロレス参戦のために初来日。馬場の保持するインターナショナル・ヘビー級王座に挑戦した。73年からは全日本プロレスにも参戦し、馬場と名勝負を繰り広げた。
81年に現役を引退したものの、85年からWWF(現WWE)で現役復帰し、86年のレッスルマニア2大会のバトルロイヤルなどに出場。99年5月には全日本プロレスの東京ドーム大会のために来日し、同年1月に死去したジャイアント馬場「引退試合」に出席した。また2013年2月にはWWE殿堂入りを果たし、MSGで開催された殿堂入り式典に出席していた。
(日刊スポーツ)死因は不明だが、ここ数カ月は健康上の不安を抱えていた。現地時間同日、家族に見守られて息を引き取ったという。
(デイリースポーツ)
・ シュワルツェネッガー「伝説」、サンマルチノ氏悼む(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース
13年2月、サンマルチノ氏がWWE殿堂入りを果たした際、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたWWE殿堂入り式典で同氏へのプレゼンター役を務めていた。シュワルツェネッガーは「ブルーノ・サンマルチノ氏はレジェンドだった。彼はアメリカンドリームそのものだった。イタリアで幼少時代を過ごした男が、マディソン・スクエア・ガーデンで188試合も戦うプロレス界のビッグスターになった。彼は人生の何時も英雄だった」とコメントした。
プロレスラーの先達として伝えられる際の「人間発電所」との異名はあまりに有名。記事でも触れられているように、ジャイアント馬場との友情や名勝負があった。
スタン・ハンセンがサンマルチノの首をラリアットで負傷させたとする通称「首折り事件」は、ハンセンを有名にした(実際にはボディスラムによる負傷)。こちらの記事からは後輩へのサンマルチノの面倒見のよさを知ることができる。
・ スタン・ハンセン – 首折り事件の真相 – Weblio辞書
結果として、急角度で落下させたボディスラムでサンマルチノの首を負傷させ、しかもラリアットの連発を浴びせたため、以前から首の状態が思わしくなかったサンマルチノは入院、2か月の長期欠場となった。「チャンピオンを怪我させて、どう責任とってくれるんだ!」とマクマホン側の批判は厳しく、ハンセンも顔面蒼白となったが、あらかじめ根回ししていたサンマルチノは、「ハンセンを責めないでくれ。1日も早く回復してみせるから」と擁護したという。結果、WWWFはサンマルチノの穴埋めとしてハンセンを使い続けることになり、事情を知らない観客からは「俺達の英雄を怪我させたハンセンを許すな!」と非難を一身に浴びることとなった。サンマルチノが復帰しハンセンの契約が切れる頃、マクマホンから「契約を延長してやってもいい、その気があるならサインしろ。応じられないなら新日本プロレス行きを考えてやる」と言われ、時間をもらいサンマルチノに相談した。サンマルチノは「現状を考えると新日本行きが一番ベター(良い選択)だろう。マクマホンは君に興行収入の何パーセントの還元も約束してくれていないのだろう?」と新日本行きをハンセンに提案した(スター選手に興行収入の数パーセントの還元が約束されるのはアメリカのプロレス界でよくあった慣習で、WWWFでもサンマルチノらにはその待遇が与えられていた)。事情を知らないマスコミは2人には遺恨があると誤解し、「ハンセンはWWWFから追放された」などと報じた。
人間発電所よ、永遠なれ! ご冥福をお祈りします。