内藤哲也「最初に国に助けを求めるのはかっこ悪い」 要望書にトランキーロ
新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDT、スターダム、ディアナ、東京女子。錚々たる複数団体が集結して行われた、プロレス界からの要望書提出は4月15日のこと。
プロレス界の要望書提出にみえた木谷高明オーナーのバランス感覚
【💫新日・全日・ノアなど7団体団結💫】
要望書はプロレス五輪への機運! 木谷氏の先見性と馳浩議員の返し技#njpw #ajpw #noah_ghc #ddtpro #stardom #tjpw #ディアナ #木谷高明 #馳浩
それは実に語りがいのある、プロレスファンにとって胸躍る“要望書提出”だった--
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— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) 2020年4月15日
このトピックスにボクは疑問符をつけつつも、木谷高明オーナーのバランス感覚に興味を持った。
社会へのカウンターであるエンターテイメントの雄であるプロレスが、こういうときに社会にすり寄ってしまっては複雑な心境になる。ましてや“お金で困ったときしか集結しない”では幻滅だ。プロレス団体、プロレスラー。やることはすべて主張であり、ブランド形成であるべき。なので、“それだけ”ではない(ひとつめの要望には「簡易検査キットの早期普及」とある)ことにホッとした。
(カクトウログ)
こういう事案は、プロレス界への向き合い方が問われるものである。新たに新日本プロレスから内藤哲也が論戦に参加した。
内藤哲也「他の業界も同じように耐えているのに、プロレス界が最初に・・・」
ファミレスじゃないオンライン飲み会形式の取材で本気チラリ!?
[LOS INGOBERNABLES de JAPON]
Fiesta de beber en línea.
Quedarse en casa‼︎https://t.co/nMqlDo7mBj
— 内藤哲也 naito tetsuya (@s_d_naito) 2020年4月27日
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、新日プロは3月から興行を中止している。非常事態宣言の発令によりファミレス招集もままならない内藤に連絡すると「微力ながら『ステイホーム』のメッセージを発したい」と、オンライン飲み会形式での取材が実現。さっそく盟友のBUSHI(37)がオーナーを務める「丸武商店」で唐揚げを大量に買い込んでスタンバイしてくれた。
実家に帰省中の2冠王者は「家でできる範囲のトレーニングはしてますが、あとはゴロゴロばっかりしてます。そろそろ(父の)賢一さんの視線も痛くなってきたね」と近況を報告。やはり大会再開が待ち遠しい様子だ。
一方でマット界では新たな動きも生まれた。15日には新日プロなど7団体が馳浩衆議院議員(58)に「簡易検査キットの早期普及」と「年間契約している選手の休業補償」を求める要望書を提出。その際に馳氏から統一組織設立を提案され、木谷オーナーが音頭を取ることを約束した。
だが内藤は「本当に業界の発展のためにつくるなら俺は賛成ですよ。そして、もうとっくの昔にできてるんじゃないですか!? 窮地になったからつくる組織って、窮地を脱した後はまた問題が出てきそうな気がしますね」と指摘。さらに「思っていることを口に出したことは勇気のいることだし、素晴らしい行動だけど…」と前置きした上で、この時期の休業補償要請には難色を示した。
「プロレスという競技において『あきらめない』ってすごく大事な言葉。何度やられても歯を食いしばって立ち上がる姿をプロレスラーは見せてきたんじゃないの? 他の業界も同じように耐えているのに、プロレス界が最初に国に助けを求めるのはかっこ悪いですよ。こんな時こそ木谷オーナーには、あの言葉(トランキーロ=あっせんなよ)を思い出してほしかったかな」
(東スポ)
統一組織(プロレス協会)設立構想と、この時期の休業補償要請をバッサリ。これらが話題となったこと自体に内藤は異論。
プロレス界が何を見せるべきジャンルなのか。社会でどんな役割を果たすべきなのか。それをとことん考えている内藤だからこその感覚であり意見なのだ。この点については、ボクがブログでも示した点と通底する思い。もちろん、兼ねてから因縁深い木谷オーナーに噛みつきたかっただけという可能性もあるが・・・。