世界プロレス戦争2021開戦 AEW・新日連携への米国ファンの期待とは
米国収録『NJPW STRONG』分ではあるが新日本プロレスのリングにジョン・モクスリーが乱入。後日には、AEWのリングにKENTAが乱入。その続きを確認するとともに、2021年の世界プロレス戦争を展望する。
AEWでの「KENTA&ケニー・オメガvs.ジョン・モクスリー&ランス・アーチャー」が正式決定
襲撃並びに逆襲撃の応酬を経て、IWGP USヘビー級戦の前にAEWでのタッグ戦が追加された。
現地時間・2月10日、AEWのTVマッチにKENTAが参戦決定!
ケニー・オメガとのタッグで、ジョン・モクスリー&ランス・アーチャー組と激突!!https://t.co/zKj7XncRjQ#njpw #AEW #MOXvsKENTA pic.twitter.com/02wUdYzWQM
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 5, 2021
1月30日配信開始分(米国収録『NJPW STRONG』/収録日は未発表)でモクスリーがKENTAを襲撃。
▼ ▼ ▼
2月3日AEWのTVマッチ『AEW DYNAMITE BEACH BREAK』で試合終了後のモクスリーをKENTAが急襲。
▼ ▼ ▼
2月10日(日本時間・2月11日)AEW『AEW DYNAMITE』にKENTAの出場が5日、決定した。「KENTA&ケニー・オメガvs.ジョン・モクスリー&ランス・アーチャー」フォールズカウント・エニウェアマッチ。 NEW!!
▼ ▼ ▼
2月27日(土)昼12時配信開始『NJPW STRONG』にて「モクスリーvs.KENTA」IWGP USヘビー級戦。
USヘビー級戦の前哨戦でありながら、KENTAとケニーの新旧バレットクラブ合体は今後への期待を抱かせるマッチメイクに他ならない。この顛末には大注目だろう。
米国ファンが見るプロレスにAEW・新日はどう位置づいているのか?
日米のプロレスをディープに見ている米国ファン(ボクの知り合い)に見立てを聞いてみた。グーグル翻訳を駆使しつつLINEでキャッチボール。米国ファンが見るプロレスにAEW・新日はどう位置づいているのか?
前提として世界は広いというか、コロナ禍で無観客継続の米国でWWEが売上・利益とも過去最高となっている。
ツアーの中止で入場料収入、グッズ収入が減少する中、せっせと作り続けたメディア向けコンテンツ(テレビ放映権料とWWE Network)売上が8億6800万ドルと総売上のほとんどを占めている。WWE NetworkのPeacock入りもあり、当面はますます安定経営が確実に続いてゆく。オブザーバー2月8日号。
— OmasukiFight (@omasukifight) February 7, 2021
V字回復が話題となった新日本は世界ナンバー2と謳われていた。そこに2019年、破格の資金力を持つAEWが誕生し、新日を主戦場としていたケニー・オメガ、ヤングバックスらが移籍する。
現在の米国では、AEWがファンにナンバー2団体とみられている。ケニーらが抜けた新日の人気は米国で後退しており、AEWには以前に新日を見ていなかったファンも多いという。
AEWと新日本の開戦に米国ファンは期待してる!?
それでも以前に新日を見ていたタイプの米国ファンは、新日との開戦ムードに対して大きな期待を寄せている。ケニー・オメガvs.飯伏幸太の実現を望み、ジェイ・ホワイト版バレットクラブとケニー版バレットクラブを待っている。AEW開設時から対抗戦を期待していたものが、ここのところの実現化ムードであることに色めき立っているのだという。
世界ナンバーワンWWEとの対比で考えるAEW・新日の動き
米国ファンは、このエキサイティングな状況が米国マットを活性化させると信じている。「AEWがWWEを抜いて1位になる」とまでは、さすがに思っていない。だけれども、さらなるWWEの企業努力を呼ぶだろうという考えなのだ。
新日1・5東京ドーム大会にて、ジェイが2冠挑戦失敗で自暴自棄となり「もう辞めてやる」と発言。これが退団の示唆ではないかとファンの間で話題となった。
米国ファンがみるジェイ・ホワイト 誰もがWWE行きを心配した!?
この点については米国でも「ジェイがWWEに行くのではないか」「WWEでジェイの持ち味が殺されるのでは」との心配が広がったという。ジェイの位置づけは「平均的なファンには知られていないが、露出次第で大スターになる」「ケニーとのライバル関係があれば、米国でも大スターになる」との見立て。米国においてもディープなファン中心に、AEWと新日抗争においてジェイの絡みが待たれている。
どうだろう? ボクは以上の話を聞いて、意外と米国も日本も楽しもうとしているポイントがズレてないなという印象がした。国境・団体を越えてファンが大いにエンジョイできそうな本格開戦。
中邑真輔らがWWEに行き、ケニーらがAEWへと抜ける。そのたびに日本のファンの楽しみ方は変わるのかと思ったが、なかなか複数団体の視聴環境に身を置くのは大変だし、大会・配信の現地相乗がある団体中心に追いかけるのが精いっぱいとなっている。コロナも立ちはだかることだろう。そんな中で、AEW・新日の動きがどこまでのインパクトを放つのか。待ち遠しい。