契約更改の節目に近い1・4ドームまで3か月、米国オブザーバーが新日内部対立を煽る/飯伏幸太の引退ツイートは不透明決着
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ここ1週間ほどで起きた新日本プロレス2大騒動振り返り。
10日に米国レスリングオブザーバーが、「新体制と選手の対立」情報を報じた。
・ [新日本プロレス] メイ社長就任で変わる新日本プロレス:UPDATE – 青空プロレスNEWS
・ 新日本プロレスに漂う暗雲、選手達とメイ社長率いる新体制の対立、団体内の著しい士気の低下からWWE行きを検討する選手達も? MOONGOOSE2.com
6月に就任、新体制を率いるハロルド・ジョージ・メイ社長が12日にスピード反論。
・ 第20回 星飛雄馬の明子姉ちゃん
先日一部の外国のゴシップサイトから、新日本プロレスの新体制に関してネガティブな記述が出ましたが、その中身のほとんどの部分がデタラメで実に嫌な気持ちになりました。プロレス界ではこんなことは日常茶飯事かもしれません。そのままスルーしようと思ったのですが、書いてあった経歴の会社名も全くの虚偽で別人であり、いかに適当に書かれたものなのかと感じたので一言反論しました。新日本プロレスには今、時々しか参戦しない選手も含めると60名ほどの選手がいて、それぞれ立場も待遇も違います。でもファンの皆さまには、経営陣も選手もスタッフも、二度と新日本プロレスに暗黒時代が来ないように、今一生懸命頑張っているんだ、と信じて長い目で温かく応援していただければと思います。(そんなことを考えていたらタマ・トンガ選手が知らない間に彼の考えをツイートしてくれていて、目頭が熱くなりました。)
「暗黒時代」というワーディングを持ち出すところに、プロレス界が歩んできた道のりへの深い理解を感じる。何より、このような真っ向反論をすることでファンを安心させたことが素晴らしい。
あえて「ゴシップサイト」と記したのは、記事への怒りから? プロレスは「競技なのか作品なのか」という揺らぎを楽しむ独特のジャンルだが、レスリングオブザーバーは作品だと割り切って報道・評価する大人向けのスタンスだ。団体は黙認するのが常だが、主宰するデイブ・メルツァー(Dave Meltzer)氏はライター柳澤健氏から「世界一の記者」と言われるなど一目置かれる。このメルツァー氏が近年になり、新日本の主要試合を高く評価。WWEをも越える新日本のクオリティを世界中のマニアに強調してくれた。新日本にとってはかなりありがたい存在だ。ついには新日本の実況陣が「オメガ対オカダが米国のレスリングオブザーバー誌でファイブスター」と言及したこともある。「ゴシップサイト」発言は意外でもあった。
記事に事実誤認があったのならばそれ自体はよくないが、周囲に多少の波風が立つくらいのことがなければ組織改革は進まないとも言える。そして、現時点の対立具合いがどうこうというよりも、1・4東京ドーム大会に向けてどう進展・決着しているかが問われていく。選手たちが自身のキャリアをどう考えるか。団体との折衝がどう進むか。
10・8両国でのCodyコメント。
・ 第9試合 九州三国志 presents KING OF PRO-WRESTLING 10月8日(月)17:00 東京・両国国技館
Cody「ケニーは東京ドームに行くことになった。メインイベントだ。即ちあのリングに最後に足を踏み入れる男なんだ。俺たちはそれを全力でサポートして2019年を始めたいと思う。それ以降についてはまだ何も言えないけれども俺たちは俺たちのままやっていくぞ」
当サイトでの繰り返しなるが、WWEと非WWE(ROH&新日本)の綱引きスケジュール。中邑真輔のときと変わらなければ、1・4ドーム時点で契約更新情報をオブザーバーが先出し、1月末が現契約満了タイミング。
1・4 新日本東京ドーム(IWGP王者vs.挑戦権利証保持者)
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1・31(?) ケニーら契約更新
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4・6 ROH&新日本 MSG※
4・6 WWE「NXTテイクオーバー」バークレイズセンター※
※ともにニューヨーク市、レッスルマニア週間内
※レッスルマニアは4・7ニュージャージー州メットライフ・スタジアム開催
ROHもそうだし、新日本も常にバックアッププランを考えることになる。
・ コーディやヤングバックスがWWEに行くのだとしても、私たちは最高のプロレス経験を提供し続ける【ROH幹部】 – OMASUKI FIGHT
来年の4・6時点でケニー・オメガ、Cody、ヤングバックスが上がっているのは、こっち(非WWE)かあっち(WWE)か? このあたり、スクープあればオブザーバーは情報を逃すまいとの姿勢だろう。ファン含めて、ここ3か月ほどは緊張が続く。
8日の両国国技館後に飯伏幸太が引退宣言と取れるツイートをした件。
最新までのツイートが事実上の撤回と受け取られて収束している。
・ 飯伏幸太“引退騒動”を猛省「いやークビにならなくて良かった」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース
ここにもメイ社長が言及。
・ 第19回 あの人にテレパシーを送ってみた
…飯伏選手、飯伏選手…聞こえますか?…今あなたの心に…直接呼びかけています…深夜に難しいツイートをして…ファンの皆さまを不安のどん底に陥れるのは…できるだけやめるのです…大事なことなのでもう一度…できるだけやめるのです…全国に何万人もいらっしゃる飯伏推しの皆さまは…ある程度慣れていらっしゃるとは言え…心労が絶えません…ファンの皆さまだけでなく…私も不安になります…でも従来のツイートは気にせず、変わらずに…やってください…そういう部分もあなたなのですから…
話はコロッと明るいものにかわりますが、飯伏選手に裏でお説教をしたのではないかと思われている方も少々いらっしゃるようですが、今回の騒動について、私はコラムでのテレパシーしか送っていません。でも飯伏選手にテレパシーを送ったら、受信してもらえるのに48時間くらいはかかるのだな、ということはわかりました。そもそもあれは飯伏選手への苦言とか忠告とかいう仰々しいものでは一切なくて、飯伏推しの皆さまへの「ある程度この手のツイートに慣れてるとは言え、今回はちょっとマジか!とビックリしたわよねぇ。あの人にはホント振り回さわれるわよねぇ。でも大丈夫みたいよ」(←オネエさん風トーンでお読みください)という申し訳ない気持ちで書いたメッセージなのです。これからも「巨人の星」で星飛雄馬を木陰からそっと見守る明子姉ちゃんのように、皆さまと一緒に稀有な天才を見守っていきたいと思います。
「全国に何万人もいらっしゃる飯伏推しの皆さまは…ある程度慣れていらっしゃるとは言え…心労が絶えません」というニュアンスが、飯伏への深い理解をあらわしている。ここでも…理解度の幅広さがハンパない! メイ社長の奥さんはプ女子としてメイ社長をプロレスの世界に“戻した”とされているが、熱狂的な飯伏ファンかも!?
正直、今回の飯伏の引退ツイートには驚いた。棚橋とのG1決勝での経験をアドバンテージとして、飯伏は飛躍への意欲を強調していたばかり。今後のさらなる活躍を祈るファンがいてくれて、選手は活動できる。リングに上がりたくとも上がれない選手も多い。進退は軽々しく口にすべきではない。飯伏の事後説明も実にわかりにくく、不透明決着となった。飯伏のナチュラルなキャラあって成り立っているが、こういう見られ方を飯伏は望んでいるのだろうか。
>> 新日本プロレス公式
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