
岩谷麻優「IWGPに懸けてた…やり残すことない」 スターダム退団を発表
28日、スターダムが『ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025』横浜アリーナ大会一夜明けで記者会見を行った。
改めて中野たむの引退も発表。テクラは契約解除、舞華は直帰欠場に
冒頭から岡田太郎社長が登場し、上谷沙弥が激闘で出席なしであることを伝える。また、中野たむは本日をもってセレモニーもなしで引退、会見出席なしとされた。
岡田「2人の選んだ選択を尊重したい。会社は承諾したが、やらせたということは違う。一切ない。みなさんにも選手の覚悟を尊重していただきたい」
なお改めて、テクラの契約解除が発表された。罰金未払い、問題行動を受けてのものとなる。
<各選手が登壇>
玖麗さやか
・上谷沙弥が保持するワールド王座に5・11後楽園で挑戦。
・当初の願いはいろんな人の覚悟を踏みにじむものでもあるので取り下げてワールド挑戦の願いとした。
・玖麗「たむさんも上谷さんも特別な存在。2人と闘うことに意味があると思っていて、でも夢のようにたむさんは消えてしまった。いっぱい泣いて考えて、私がスターダムドリームをかなえるって決めました。たむさんに胸を張れるようなスターダムの未来を私がつくるんだって証明します」
キッド
・横浜アリーナ盛況、AZM戦に感謝。
・キッド「たむちゃん、おつかれさまでした。最近では3回くらい組んだんですけど、耳打ちしてくれた約束、果たしてくれなかったのは根に持ちます。でもスターダムを見守り続けてくれると思ってる。STARS時代から今までありがとう」
HANAKOが合流
・キッドへの挑戦が5・11後楽園で決定。
・HANAKO「ランブル制覇で挑戦権を得て白(白川未奈が巻いていたベルト)を選んだ。スターダムを引っ張っていく存在になる」
・キッド「昨日の今日で頭が切り換えられていないが、ようやく自分の目指すべき位置がわかったのかなと思った。HANAKOは一番でかい。もったいないと思ってた。でも印象は、ただのでかいやつ、関西弁コテコテ。1ミリも負ける気せーへんよ、HANAKO(テーブル前にHANAKOを呼んで、靴を脱いで背を比べる。HANAKOが頭ひとつ高い)。前哨戦から楽しみにしてます」
舞華
・舞華「長期欠場することになりました。前から痛めていたヒジの(内側側副靭帯)再建手術。ここまでひどくなるとは思っていなかったんですけど、休むタイミングがなくひどくなった。休む必要もないと思ってた。でも昨日の橋本千紘との闘いで、本当の強いやつは心も体も強いやつなんだと。欠場したら居場所がなくなると思ってました。橋本千紘選手が背中を押してくれたように思いました。5月6日の福岡大会から欠場、だいたい半年から1年とドクターからは言われていますが、私ならもっと早く復帰できると思っています。マイナスな欠場ではない、強くなって復帰する。会社にも仕事をバンバンよこせと言ってある。オファーください、仕事をください。ポジティブで、ありのままの私です。応援をお願いします」
岩谷麻優(岡田社長も同席)
・岡田社長「先ほど話し合いが終わりまして、本日をもって退団いたします。日頃から相談を受けておりました。モチベーションがIWGP女子、邁進し続けていました。もしベルトを失ったらということは覚悟していましたが、改めてお話し合いをし、本日をもって退団とさせていただきます。急になりましたこと、ご心配、ご迷惑をおかけしますことをお詫びします。岩谷選手の決断を尊重して送り出したい」
・岩谷「みなさんコンバンワ、スターダムのアイコン、岩谷麻優です。本日でスターダムを退団することになりました。泣くつもりなかったけど、涙が出ちゃいますね」
・岡田社長「ここまでいろいろお話をして、今日もしっかりお話を。明るい会見にしようって話をしてましたが」
・岩谷「スターダムを退団するしないって話はおととしくらいから。そのへんから話し合いをして、今のスターダムを守る気持ちで残って、そこからスターダムの選手として、スターダム…なんだろ。なんていうかな、あのとき、おととしはスターダムで、スターダムに残ってよかったと思ったし、今もIWGPにすべてを懸けてきて、防衛戦のたびに失ったら辞めちゃうかなという気持ちもあって…言葉が難しいな。今までは自分はスターダムに甘えていたところがあって、いろんな経験をさせてもらったし大好きだしこれからもスターダムが大好きって気持ちは変わらない。でもスターダムのアイコンとして、いろんな優勝やベルトだったり、やり残すことないかなという思いで、自分は本当にIWGPに懸けてたから。正式に岡田さんにお話をさせていただいて、会見をすることになりました。伝わってますかね」
・岡田社長「本当に麻優さんがIWGPに懸けていたことは知っていて、それが日々大きくなって、自分はプロレスファンですから、それはわかっていただけに落としたときの恐怖はあった。他の展望の提示もしてきたし、でも最新の気持ちはこういう気持ち、ではいちど家出をしてもいいかなという話の落としどころになりました。家出レスラープロジェクトが区切りという、茶化すなと言われるかもしれませんが、そういうところかなと思います。そのまま独り立ちするもよし、さみしくなったら帰っておいでという気持ちも持って送り出したい」
・岩谷「岡田さんとはたくさん話をして、いつも笑ってて。岩谷麻優、14年3か月のスターダム人生、終わりにします。これからはちょっと考えてないですけど、女子プロレス界のアイコンになります。これまで応援ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました、家出してきま~す。行ってきま~す」
最後に岡田社長は「選手それぞれの選択を尊重しつつ、スターダムは進んでいます。次の楽しみ、次のドキドキワクワクをお届けします。引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」と締めくくった。