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飯塚高史も合流して鈴木軍イチバ~ン 芯にあった落差50センチの必殺技

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 23日、新日本プロレスが年内最終大会となる『Road to TOKYO DOME』後楽園ホール大会を開催した。コメント言い回しは公式サイトより。

大会結果 新日本プロレス Road to TOKYO DOME 12月23日(金)後楽園ホール

■ 新日本プロレス Road to TOKYO DOME
日時:12月23日(金)
会場:東京・後楽園ホール 観衆 1376人(札止め)

<第1試合>
SHO
〇高橋裕二郎
 6分02秒 ピンプジュース→体固め
●中島佑斗
邪道

<第2試合>
矢野通
〇石井智宏
 9分11秒 逆エビ固め
藤田晃生
●大岩陵平

<第3試合>
〇フランシスコ・アキラ
アーロン・ヘナーレ
グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
 8分21秒 ファイヤーボール→片エビ固め
成田蓮
●タイガーマスク
本間朋晃
真壁刀義

<第4試合>
●ディック東郷
EVIL
 8分49秒 スライディングラリアット→片エビ固め
高橋ヒロム
〇鷹木信悟

<第5試合>
YOSHI-HASHI
〇後藤洋央紀
 10分11秒 消灯→エビ固め
小島聡
●天山広吉

<第6試合>
BUSHI
SANADA
〇内藤哲也
 10分56秒  デスティーノ→片エビ固め
海野翔太
●田口隆祐
棚橋弘至

<第7試合>
●外道
石森太二
エル・ファンタズモ
 12分15秒 DIRECT DRIVE→片エビ固め
マスター・ワト
〇YOH
オカダ・カズチカ

<第8試合/鈴木軍ファイナル>
DOUKI
金丸義信
タイチ
〇ザック・セイバーJr.
 19分11秒 ザックドライバー→片エビ固め
TAKAみちのく
エル・デスペラード
ランス・アーチャー
●鈴木みのる

<エンディング>
鈴木軍メンバーがボス・鈴木に感謝のメッセージ!最後は飯塚が衝撃乱入からアイアンフィンガーを強奪!

みのる「かたちは変わるけど、これからも毎日! IWGPを狙っていくぞ」

■DOUKIのマイクアピール
「俺は、このメンバーの中で、一番鈴木軍としての歴は短い。たった、3年半かもしれないけど、鈴木軍にいたことで俺は成長できたと思う(場内拍手)」

■金丸のマイクアピール
「いい軍団にいて! いい酒が飲めた!(場内拍手)」

■TAKAのマイクアピール
「ボス、こう呼ぶのも最後かも知れないんで、言わせてください。ボス! ありがとうございました!(場内拍手)」

■デスペラードのマイクアピール
「鈴木軍に合流するのが目的で日本に来て、結局鈴木軍で長いことやれて、ようやく成長できたと思ったらなくなっちゃって。ここからどうしようかなと思ってますけど、とりあえず今日のところは、この楽しい軍団に入れたことを、誇りに思いながら、余韻を楽しもうと思います。ありがとうございました(場内拍手)」

■アーチャーのマイクアピール
「スズキサン、22年間のプロレス生活、(日本語で)ニジュウニサイ、プロレス……。俺はキャリアの半分、11年間をスズキグンとして過ごしてきた……。(日本語で)ジュウイチサイ……。日本で戦うことができて光栄だった。だがそれ以上に俺の永遠の兄弟であるあなたと同じリングに上がることができたことが、何よりもありがたかった。アリガトウゴザイマス(場内拍手)」

■ザックのマイクアピール
「ナナネンマエ、7年前、スズキグンがプロレスリング・ノアに現れて……、俺はマイニチ、スズキグンは、チョーメンドクサイって思った(場内笑)。でも、18カ月後、スズキサンが俺をスズキグン、そしてニュージャパンに招いてくれた。それは俺の人生の中で一番大きな決断となった。スズキグンハチームジャナイ。スズキグンハカゾクデス。アリガトウゴザイマシタ(場内拍手)」

■タイチのマイクアピール
「俺たちはほかのユニットに比べて、これといったものを残せなかったかもしれねえ。けど、ほかのユニット、どの軍団にも、絶対、マネができねえことやってきた。だから、俺たちは、間違いなく、一番だった(場内拍手)。あとにも先にも一番の軍団だ。鈴木軍、11年、一度も離れず、最後まで戦ってきたのは、俺とあなた(鈴木)だけだった。11年、俺のキャリアの半分ですよ。キャリアの半分、鈴木軍、すごしました。これからもこの11年が無駄にならぬように、あとはまたゴミみてえな人間に戻らねえように、これからもしっかりと自分の道、歩んでいこうと思います(場内拍手)。11年、楽しかったっすよ(場内拍手)。どうもありがとうございました!(場内拍手)」

■鈴木のマイクアピール
「まあ、俺からのことは、先日、リング上で言わせてもらったから。みんなに対してはもうないよ。自分自身のことだけ言わせてくれ。
 俺は11年前、この新日本にIWGPを獲るためにやってきて、鈴木軍を作った。そして、鈴木軍は今日ラストマッチを迎えた。かたちは変わるけど、これからも毎日! IWGPを狙っていくぞ!(場内拍手)。チャンピオン! チャンピオン! そのときのチャンピオン! ヘラヘラしてると、テメー、寝首、切り落としてやる、アン? どいつもこいつも覚悟しとけ!
 最後は、俺たちらしく締めようぜ、ナッ?(場内拍手)。パチパチパチパチ、うるせえんだよ! このブスが! ヘラヘラ笑ってんじゃねえよ、テメーら。オメーらの思ったとおりのな、そんな未来にな、そんななるわけねえだろ! すべてな、何もかも! 俺たちがブチ壊してやる! いいか、これが最後だ! 俺たち鈴木軍! イチバ~ン!!!!」

 ここに飯塚高史のテーマ曲が流れ、飯塚がバルコニー席を経由してから南側客席へ。リングインすると鈴木軍につかまえられ、強制的に記念ショットに収まった。

みのる「この雪崩式全盛の時代に、ヒザの高さだからね。そこに秘密がある」

 IWGPを獲りにいく過程で鈴木軍をつくり、解散してからもIWGPを狙っていく。この思考、主張(プロレスラーは何のために闘っているのか)こそが鈴木みのるであるが、試合スタイルにもみのるがこだわっているものがある。

 プロレスって、どんなに強いパワーを持っていたり、どんなにすごい技を持っていても、相手や観客に対して効果的に使えなければ、それは宝の持ちぐされなんだよ。逆に効果的な使い方がわかっているからこそ、この雪崩式や垂直落下式の技が全盛の時代に、オレなんてせいぜいヒザの高さから落とすだけのパイルドライバーを必殺技にすることができているわけだ。

 (聞き手「せいぜい50センチぐらいしかない」)この雪崩式全盛の時代に、ヒザの高さだからね。でも、そこに秘密があるんだよ。

(鈴木みのる著『プロレスで<自由>になる方法』2015年/毎日新聞出版)

[ザック相手にパイルドライバーを狙ったみのるだが、この日はタイチのカットに阻まれた]

 技の種類を絞り、パイルドライバーをフィニッシュにする。これこそがみのるのプロレスの芯である。プロレスはいわば“雪崩式や垂直落下式”によって進化したが、では恐怖感や説得力はどこから来るのか。みのるは「その正解が高さじゃないだろ?」と問いかける。

 みのるのプロレスの芯に落差50センチの必殺技があるわけだが、それはみのるだけではなかったのだと改めて感じさせられた。

[DOUKIとTAKAみちのくの攻防]

[ザックとアーチャー、ザックとみのるの攻防]

 力のぶつかり合い、技の絞り合い。トップロープに登るくらいなら殴るだろ? 油断をすれば極められるだろ? 一連の攻防がいつもよりも渾身に感じられた。まるでこれまで大切にしてきたものを改めて披露するかのように。自分たちの信じたプロレスを反芻するように。そこに引き込まれるファンが後楽園にいた。

 みのるの芯は、鈴木軍の芯なり。

 何かが時代やタイミングに合わないのかもしれないし、なくしてはいけない何かを感じずにはいられない。単なる感傷ではなく、プロレスとは何かを考えさせられ、目頭が熱くなる。

 鈴木軍の存在自体が問いだったわけであるが、問答はカタチを変えて続くのだろう。今はただ、鈴木軍よ、ありがとう。


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