山本KID徳郁が師と仰いだプロボクサー サーシャ・バクティン(31戦31勝 無冠の帝王)
無冠の帝王
日本タイトル、東洋太平洋(OPBF)のタイトルを獲得しても、サーシャに世界戦の声はかかりませんでした。当時のサーシャを知るボクシング関係者の声では「全盛期の長谷川穂積でも勝てなかったのでは?」や「全盛期のリゴンドーとなら面白い試合になる」など高い評価がされていました。
サーシャの世界戦に関する過去記事
2008年7月22日(ボクモバ)
当時、最強だった元WBC世界バンタム王者の長谷川穂積に対戦表明。メインに出場したサーシャ・バクティン(協栄)がWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(真正)に挑戦状を突き付けた!!サーシャはこの日対戦した梶山を7RTKOで降し、リング上から世界挑戦を訴えた。
「WBA・WBCどちらでも。長谷川選手お願いします。頑張ります!!」と世界戦実現をホールのファンにアピールした。2008年10月13日(日刊スポーツ)
WBC王者の長谷川穂積に対して「ファイトマネーがゼロでも戦いたい」と口にした。
来年に向けてWBAも含め、悲願の世界初挑戦を目指す。
結局、当時の世界王者 長谷川穂積への対戦表明(ファイトマネーはいらない!)しても実現しませんでした。その後、サーシャは世界戦を熱望していたため、ジムを国内から国外(フランス)へ移籍しましたが、結局プロモーターの目には留まらず、無敗のまま引退することになります。
山本KID徳郁さんとの関係
山本KID徳郁(故人)さんと言えば、カクトウログで開催した「平成最強の格闘家ランキング(中軽量級)」でも1位になった日本格闘技界のパイオニアです。レスリング出身者ながら抜群の打撃センスを持っていたKIDさんは、サーシャを師と仰いでいました。
サーシャとKIDさんの過去の取材記事
2007年12月25日(日刊スポーツ)
ロシア人ボクサーのWBA世界バンタム級5位サーシャ・バクティン(26=協栄)に志願して弟子入りし、打撃テクニックを学んだことを明かした。2007年12月24日ニュース記事(GBR)
ボクシング協栄ジムの元日本バンタム級王者サーシャ・バクティンとスパーリングをしたことも明かしたKID。
「7月に一度サーシャの試合を見たことがあって衝撃を受けた。“これはヤバイ”って」
「マススパーを一回やったけど、めちゃ早かった。足を使って重心を崩さないスタイルを学んだ」
今の時代、こんなボクサーが日本にいたら放置しているとは思えません(悲)また、今なら井上尚弥との試合も・・・。