【記憶の懸け橋】増刊号『U城・陥落』長州との友情が終わったんだ 後継者編
佐藤 試合後に山本さんを呼んでもらうように橋本さんに頼んだ? ぜんぜんそんなことはない。週プロは一世を風靡してたから、橋本さんは「週プロしかできない」と言ってました。
大会をやるって聞いたのも、(自分の場合は)ファンと同じタイミングだったかと。交渉事は全部、山本さんが坂口(征二)さんとやってました。自分での苦労はなかったです。
山本 チケットの初動が7500枚でね。絶望でしたよ、これはヤバイなと。
時代の転換点を感じたよね。1995年はサリン、阪神大震災、新日の北朝鮮、10・9全面戦争でしょ。書物にする『1995年のターザン山本』を提案したけど、叶っていない。オレがやる!! 芥川賞とかとは別でとっておきのネタがあるんですよ。誰もやっていないものを「共著」で予定してて、それが出ると流れをイッキに変えるかと。
8月17日、河出書房新社より『妻たちのプロレス 男と女の場外バトル』が発売される。224ページ。1870円(本体1700円)。著者は私、ターザン山本と福留崇広の共著。力道山、馬場、藤波、高山、葛西、剛の6人の妻たちをクローズアップ。乞うご期待!
— ターザン山本! (@tarzany) July 8, 2020
『妻たちのプロレス』は河出書房新社のホームページにそれが告知されています。
— ターザン山本! (@tarzany) July 8, 2020
今までプロレスラーの妻たちにスポットライト、光が当てられたことはない。新しい試みに挑戦。新境地、開拓。
— ターザン山本! (@tarzany) July 8, 2020
プロレスラーと結婚しその妻になることはそれ自体がもう自分との闘いになる。そこには彼女たちの揺るぎない精神が見て取れるのだ。
— ターザン山本! (@tarzany) July 8, 2020
プロレスラーの妻たちは1ミリ足りともブレることはない。
— ターザン山本! (@tarzany) July 9, 2020
佐藤 武藤敬司がスランプで、(新潟の)満光寺(まんこうじ)にて精神修行をする流れがあって。橋本さんが「(武藤ばかり持ち上げて)えこひいきじゃないか、ドームでオレと蝶野ですごい試合をやってやる」っていうのがドームへの流れだったんです。
剛竜馬ですか? あの大会のMVPでしょう!! ボクは出場を推してないですよ。剛さんが競馬仲間として山本さんにねじ込むわけです。
記憶の懸け橋のトークイベント。参加者のひとり佐藤正行氏は「夢の懸け橋」でモーストインパクト、最も強烈な印象を与えたのは全13試合の中、剛竜馬だったと言い張った。 pic.twitter.com/3klJoZ7Uhq
— ターザン山本! (@tarzany) July 6, 2020
山本 あの年の10・9で安生(洋二)が長州(力)にやられたときには、長州に(山本氏が)首を刈られた思いだったね。
佐藤 10・9大会の増刊号で『U城・陥落』とありましたよね。山本さんは“長州さんとの友情が終わった”と思ったんだと受け取りました。
山本 新日本に10月に呼びつけられて言われたのが「なぜK-1を持ち上げるんだ」っていうのと「なぜ『安生はマヌケである』と書いたのか」。もうひとつは2月。これらが取材拒否の引き金になった。
【活字プロレスの後継者について、山本氏が熱弁に入る。】
山本 市瀬記者をヒイキしてたんだけど、佐藤くんの粘り強さがいちばんスゴイ。活字プロレスの後継者だね。
野球(ベースボールマガジン)にも生かした佐藤。
アイドル評論に生かしていった小島。
番組へと展開させた鈴木健。
「週刊プロレス」で私が展開した活字プロレス。その継承者は3人。それぞれ違うジャンル、土俵で現在、活躍している佐藤正行、鈴木健、小島和弘だ。
— ターザン山本! (@tarzany) July 6, 2020
斎藤文彦君は部下ではなくフリーのポジションだったので活字プロレスの後継者から外した。文彦君には独自のカラーがあったしね。市瀬君には野心がないという決定的な事実がある。さらにいうなら活字プロレスは田舎者がやるものだから。
— ターザン山本! (@tarzany) July 6, 2020
創業者グループしか伝統を受け継げないんですよ。24時間働いていたわれわれはコンプライアンスでは間違っているけど、成功してる。世間的にはどう考えても間違っているし、今の働き方が正しいんだけど(笑)。