高橋奈七永「いけんのかマーベラス」 全女魂とパッションで垣根を超えてゆけ
追っかけ大会レポート。20日、マリーゴールドが『MARIGOLD New Years Golden Garden 2025』後楽園ホール大会を開催した。
山岡聖怜「力試ししたい」 自分をさらけ出し続けるルーキーが弓月に対戦要求
＜メインイベント・ツインスター選手権試合＞
[第4代王者組]高橋奈七永 & 〇山岡聖怜
24分33秒、ジャーマン・スープレックス→エイオキクラッチ
[挑戦者組]林下詩美 & ●ビクトリア弓月
※奈七永&山岡が初防衛に成功
入場直前のパッション親子タッグをパチリ。
“完成品”としての凄みを見せつけるのが林下と奈七永ならば…
“未完成”としての途上、成長込みで弓月、山岡は相手に立ち向かっていく。
山岡がスーパールーキーとしてレスリングベースの持ち味を発揮する。
鮮烈なジャーマンに観客席がどよめいた。さらに攻防を挟んでフィニッシュ（写真）はジャーマン→エイオキクラッチ。青木真也による直伝技を取り入れて、王座奪取時の「ジャーマン→クラッチ」から進化した。
（リング上）
山岡「ビクトリア弓月、私がお前から3取った。次はシングルどう? 私はシングルで力試ししたいんだけど」
弓月「山岡聖怜、私がマリーゴールドの何だか知ってるか。スーパーフライ級のチャンピオンだぞ。このまま負けて終わるわけねーだろうがよ。シングル? いいね、望むところ。ただシングルやるだけじゃつまんねぇから、このスーパーフライのベルトをかけて闘うのはどうだ? でもお前、筋肉めちゃめちゃいるから55キロ以下に見えねぇな。何キロだ、言えよ」
山岡「言わねぇよ」
そこにボジラもあらわれ、林下のワールドに挑戦表明。次回後楽園での挑戦を受諾。
林下は「獲ると決めたら獲る。絶対に私たちが獲ってやる」と奈七永&山岡にも釘を刺す。
（BS）
山岡「今日はパッションがあれは何でも出来るということを知れた試合でした。パッションが無ければ、もしかしたら断念していた…」
奈七永「一戦一戦の学びがあると思いますし、このキャリアの中では一生懸命考えて、実践に移して…」
弓月「山岡聖怜！メチャクチャ悔しい！お前が言った通り、シングル。ただシングルやっても、このベルト賭けて闘おうよ。お前が体重落としても闘いたい気持ちがあるなら…」
林下と奈七永の攻防による圧倒的なクオリティからすれば、まだまだ新人の弓月・山岡に物足りなさを感じるファンもいることだろう。それでも爪痕を残そうとし、自身の技にトライしようとする前のめりさ。完成品ではないからこその、殻を破ろうとする生々しい姿には手に汗を握ってしまう。
精魂尽き果てる寸前でのジャーマン→エイオキクラッチで山岡が試合をフィニッシュすると、後楽園は山岡と一緒に走り抜いたような達成感に包まれた。余裕のなさから、自分をさらけ出し続けるしかないルーキー。それでも歩みを止めるつもりはないからこその「力試ししたい」発言。弓月に対戦要求となったが、われわれは防衛ロードと成長物語のあいだにいる山岡をずっと見たくなるのだ。
“乗り込み”なれど溢れた笑顔。彩羽匠「ななえさんは常にうちのリミッターを外してくれる」
奈七永「まだまだ足りない、パッションもっとしたい～!! 5月の代々木も満タンにしたい。みんないけんのか? 聖怜もいけんのか」
奈七永と聖怜が締めの要領で目線合わせしていると、奈七永の視界に西側バルコニーにいるマーベラス勢が入る。
奈七永「いけんのかマーベラス!! いけんのか長与千種!!」
マーベラス勢がパッションポーズ。
奈七永「おい、レジェンドが来てるぞ!! パッションいけんのか」
バルコニー、観客席を巻き込んでシャインマリーゴールドパッション締め。
けっして記事を意識したセリフが飛び出すわけではないぶん、写真が雄弁だった。マーベラス勢はこの日、予定していたYouTube生配信を急遽中止にして乗り込んできた。全女魂とパッションでつながったこその笑顔は、垣根を越えてゆくパワーとなる。
後楽園後に、乗り込んだ一人、彩羽匠は「ななえさんは常にうちのリミッターを外してくれる」とツイートした。
［ななえさんは常にうちのリミッターを外してくれる］
#pw_mg
観戦してきました！！パッション先輩防衛おめでとうございます。
ななえさんは常にうちのリミッターを外してくれる。 pic.twitter.com/Bml0nhRXYq
— 彩羽 匠 takumi iroha (@crushTKB) February 20, 2025
［リミッター外しにいってやるよ🔥］
バルコニーからのマーベラス大パッションコールありがとう！
リミッター外しにいってやるよ🔥#pw_mg https://t.co/U20Its5aHF— 高橋奈七永 NANAE TAKAHASHI (@nanaracka) February 20, 2025
奈七永の引退ロードの範疇に留まるのか、団体全体へと波及するものとなるのか。リミッター外しが繰り広げられる図式ははたして…!?
（大会結果）マリーゴールド MARIGOLD New Years Golden Garden 2025 2月20日（木）後楽園ホール
■マリーゴールド MARIGOLD New Years Golden Garden 2025
日時：2月20日（木）18:30
会場：東京・後楽園ホール 観衆778人（主催者発表）
＜第1試合・タッグマッチ＞
〇瀬戸レア & リアラ
9分23秒、キャメル・クラッチ
勇気みなみ & ●咲村良子
リアラ「レアさんがずっと心強かったです、ありがとうございました。勝利に導いてくれました。」
レア「咲村良子、前回の石川さんとの対戦もギブアップだったんでいけるかなと思ったんですけど粘り強くなってましたね」
咲村「わたしにとっては初タッグの試合がみなみとの試合でよかったです。ありがとう」
勇気「勝てなかったんですけど、お互いの事はわかってるつもりなんで、これから先リング上で示していきましょう。」
（マイク）
「はじめまして。ベストボディ・ジャパンプロレスから参りました。山中絵里奈と申します。このマリーゴールドのリングに上がって、こうしてご挨拶の機会をいただけたこと、そしてこちらで試合をさせていただけること、心から嬉しく光栄に思っております。みなさま、これからどうぞよろしくお願いいたします」
山中 絵里奈 YAMANAKA ERINA
身長 １７０cm
体重 ５２Kg
生年月日 1986年5月24日
血液型 A型
出身地 大阪府
得意技 M.D.M.A サザンクロススプラッシュ
デビュー戦 2019.8.9 ベストボディ・ジャパンプロレスリング
王座 BBW女子王座
BBW世界スーパーボディ級王座
好きな言葉 別に
◆第2代BBW女子王者
◆ベストボディ・ジャパン2020日本大会
フィットネスモデル部門 レディースクラス第5位
◆ベストボディ・ジャパン2020ジャンル別大会
プロスポーツ部門 女性クラス初代グランプリ
◆ベストボディジャパン2021日本大会
フィットネスモデル部門グランプリ
◆DPGダンカンプロレス軍団
＜第2試合・シングルマッチ＞
〇ギガトン（石川奈青）
6分56秒、横入り式エビ固め
●メガトン
ギガトン「ハハハハハハ！メガトン、メガトン！誰だか知らんがまだまだのまだまだだ！本物のプロレス？そんなもの吾輩には知ったこっちゃない！」
メガトン「ギガトン？あいつ石川奈青だろ？おい！ふざけんじゃねーぞ！お前とちゃんとした試合して、メガトン姉妹結成させてやるからな！覚えとけよ！」
＜第3試合・6人タッグマッチ＞
青野未来 & 翔月なつみ & ●後藤智香
11分43秒、ランニング・ニーアタック→エビ固め
野崎渚 & CHIAKI & 〇松井珠紗
野崎「もうね、想像通り楽しかったよ」
松井「ありがとうございます。ちょっと真面目な、キモい話してもいいですか? ちょっと正直、今までこのマリーゴールド1年弱くらい、自分の中でマンネリみたいなもの、プロレスに対するマンネリみたいなもの感じてて。でも新宿FACEでこの美女と野獣が、まあ連れ去ってくれて、そっからちゃんと数試合ですよ、セコンド着いて。今までやってきたものと全然違う、いま新しいものを最初イチから学んでる。もう本当にいまが、今日、たまらなく楽しかった」
野崎「語ったね。もうね、その気持ちがあれば、ダークネスレボリューション。いやマジでマリーゴールド乗っ取れちゃうんじゃない? あのエセ貴婦人からの1000万、持ってんのよ。お金もあるし、強さもあるし、人数も多い。じゃあこれからよろしくお願いします。改めて～」
青野「松井に目覚ましてもらおうってつもりで闘ったんですけど、松井はもう覚悟決まってるみたいだし、それがいいか悪いかはわかんないですけど」
翔月「ことごとくスカしてくるし…松井の言ってた楽しいってそういう事なの？そういう楽しさをやりたかったのって思っちゃう」
後藤「私は珠紗さんの事が大好きだったみたいなんですけど、今日初めて屈辱的な気分を味わいました。松井珠紗、私はあなたの事がもう大嫌いです。」
＜第4試合・次期ワールド王座挑戦者決定戦＞
●MIRAI
18分27秒、ハイアングル・パワーボム→エビ固め
〇ボジラ
※ボジラが3・30後楽園ホールでワールド王座に挑戦
MIRAI「自分にとって試合は良い試合をする事は当たり前、自分が今求めているのは結果です。どんなに頑張っても努力しても見てもらえるのはリング上なので、負けたら意味が無いんです。」
（2大王座戦）マリーゴールド MARIGOLD New Years Golden Garden 2025 2月20日（木）後楽園ホール
＜セミファイナル・ユナイテッド・ナショナル選手権試合＞
[第2代王者]〇桜井麻衣
14分40秒、グロリアスドライバー→STF
[挑戦者]●ちゃんよた
※桜井が2度目の防衛に成功
桜井「2度目の防衛成功しましたー！そしてちゃんよた、めっちゃ強くなってて、すごくすごく嬉しい。タッグまた一緒に組めるかな？楽しみにしてます。」
ちゃんよた「ベルト獲れなかったです。めちゃくちゃ悔しい、貴婦人、いや桜井麻衣、すごく強くなってた。マリーゴールドのリングでもっともっと上を目指します」
＜メインイベント・ツインスター選手権試合＞
[第4代王者組]高橋奈七永 & 〇山岡聖怜
24分33秒、ジャーマン・スープレックス→エイオキクラッチ
[挑戦者組]林下詩美 & ●ビクトリア弓月
※奈七永&山岡が初防衛に成功
