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新日本プロレス

【追っかけ現地レポート】2冠奪取からの大合唱ぶち壊し! ダブルドームは結末までもハッピーエンド&バッドエンド

新日本プロレス

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 この記憶はプロレスファンに一生刻まれる---。ダブルドーム2日目となった5日、ヘビー級王者・オカダとインターコンチ王者・内藤がメイン対決。デスティーノでオカダに勝利した内藤が、“史上初の2冠王者”という悲願を達成した。“組み合わせ”のみならず“結末”までが、事前にファンが最も待望したものと合致。ところが、内藤が公約のドーム初デハポン大合唱に移ろうとした瞬間、KENTAが内藤を襲撃してぶち壊し。ハッピーエンド&バッドエンドのダブル結末でダブルドームは閉幕した。

■新日本プロレス バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム
日時:1月5日(日)15:00
会場:東京ドーム 観衆30063人(主催者発表)

公式サイト大会結果

<ダークマッチ/NEVER無差別級6人タッグ選手権試合ガントレットマッチ ※14:00開始>
[挑戦者組] vs.
BUSHI
〇鷹木信悟
EVIL
(6分08秒 MADE IN JAPAN→片エビ固め)
●田口隆祐
矢野通
真壁刀義
[第19代王者組] ※真壁&矢野&田口が5度目の防衛に失敗。EVIL&鷹木&BUSHI組が第20代王者組となる
※他の参加チーム
「チェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎&バッドラック・ファレ」
「金丸義信&エル・デスペラード&タイチ」
「ロビー・イーグルス&YOSHI-HASHI&石井智宏」

<第1試合/獣神サンダー・ライガー引退試合II>
佐野直喜
●獣神サンダー・ライガー
with藤原喜明
(12分16秒 TIME BOMB→体固め)
リュウ・リー(ドラゴン・リー)
〇高橋ヒロム

<第2試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者/SUPER Jr.TAG LEAGUE 2019優勝] YOH
〇SHO
(14分08秒 STRONG X→片エビ固め)
●エル・ファンタズモ
石森太二
[第60代王者] ※石森&ファンタズモが2度目の防衛に失敗。SHO&YOHが代61代王者組となる

<第3試合/ブリティッシュヘビー級選手権試合>
●[挑戦者] SANADA
(12分32秒 ヨーロピアンクラッチ)
〇[王者] ザック・セイバーJr.
※ザックが防衛に成功

<第4試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
●[挑戦者] ジュース・ロビンソン
(12分48秒 デスライダー→片エビ固め)
〇[王者] ジョン・モクスリー
※モクスリーが初防衛に成功

<第5試合/NEVER無差別級選手権試合>
●[挑戦者] 後藤洋央紀
(16分12秒 GTR→片エビ固め)
〇[第27代王者] KENTA
※KENTAが3度目の防衛に失敗、後藤が第28代王者となる

<第6試合>
〇ジェイ・ホワイト
(24分58秒 ブレードランナー→片エビ固め)
●飯伏幸太

<第7試合>
〇クリス・ジェリコ
(22分24秒 ウォールズ・オブ・ジェリコ)
●棚橋弘至

<第8試合/IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合>
〇[IWGPインターコンチネンタル王者]内藤哲也
(35分37秒 デスティーノ→片エビ固め)
●[IWGPヘビー級王者] オカダ・カズチカ
※オカダがIWGPヘビー6度目の防衛に失敗。内藤がIC王座初防衛に成功。内藤がIWGPヘビー、ICのダブル王者となる

 この結末に賛否というか、語られまくり。タメにタメてドーム2連戦での集大成なのだ。これをやってしまう新日本プロレスに震えが止まらない。あまりに大きすぎるし、あまりに怖すぎる“判断”なのであるから。

 そしてボクらは噛みしめた、最高のハッピーエンドを。確かにボクらは味わった、最悪のバッドエンドを。純粋な感想としては、大会直後にツイートした内容がすべてのような気がする。

 いつか叶うものが夢ならば、簡単に叶えられないのも夢である。プロレスと一緒に走る人生を選んだボクらは、ひとりではたどり着くことのないドラマチックさを体感している。この特異過ぎるジャンルは、時にはファンを鷲掴みにし、時にはファンを突き放す。離れられなくなったファン、離れてしまうファン、両方を生んだであろうダブルドーム。

 SNS上はKENTAの行為に騒然。
・ 史上最悪のバッドエンド…王者襲撃の「KENTA」がトレンドワード1位に(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

(2年前ドームでオカダに敗北したことへの)雪辱を果たした内藤はリング上でマイクを握ると、「またいつか東京ドームのメインイベントで勝負しようぜ」と語りかけた。引き揚げるオカダも腕を突き上げて呼応するなどさわやかな空気が流れていただけに、KENTAへの憎悪はすさまじいものになった。

 ネットでも反響が大きく、「内藤」でも「オカダ」でもなく「KENTA」がリアルタイムツイートランキングで1位に急上昇(5日午後8時現在)。「よくも大合唱を邪魔してくれたな」、「最高の試合が台無しになった」と怒りを爆発させるものもあれば、「最高に面白いバッドエンドだった」、「KENTA最高にしびれた」と好意的な意見も見られた。

 会場でも後ろからさかんにKENTAに対して「お前には入ってくる資格ない!」と、本気の怒りがいくつも聞こえた。その様子は尋常なものではなかった。レスラーたちが人生をかけて闘いに挑み、その背景を知っているからこそボクらはとことん熱くなるのだ。

 これだけうんぬん議論したくなるエンディング自体も“表層”に過ぎない。

 内藤哲也は半年前からの不安を乗り越えた。止まりつつあったいくつかの夢を、実現の方向に舵を切った。新日本プロレス公式の元旦インタビューより。
・ 【無料更新!】「1.5で史上初の“二冠王”になったら、史上最大の“大合唱”をやりたいですね」“逆転の内藤哲也”に直撃インタビュー!【WK14C】 | 新日本プロレスリング

内藤 それは「言ってもしょうがない」っていうのに加えて、半年前から“不安”に思っていた部分があったからなんですけど……。

――12.19後楽園の試合後、内藤選手はバックステージで「少し不安に思ってたことがあったけど、このオフで解消された」と発言されましたね。その“不安”というのはコンディション的なものでしょうか?

内藤 う~ん……。具体的な箇所は伏せますけど、簡単に言うと「あっ、もうプロレス、できなくなるかも」と思いました。

――えっ! そんなに大きな問題を抱えてたんですか?

内藤 じつは半年前から自覚症状があったんですよ。5月くらいから「あれ、おかしいぞ?」ってなって、調べても原因がよくわからなかったんですよね。

 内藤がダブルタイトル戴冠とともに掲げていた野望に6大ドームツアーがある。東京・大阪(京セラ)・ナゴヤ・福岡(ヤフオク)・西武(メットライフ)・札幌を指す。もちろん大阪ドーム大会復活から順を追うべきだろうが、2022年という設立50周年前後でどこまで仕掛けるかは、そろそろ新日本の中で判断時期に入っているだろう。

 今回は陥落となったが、リベンジを仕掛けてくるだろう。オカダ・カズチカは何を思うのか。
・ IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが抱く「プロレス」を担う覚悟(Rolling Stone Japan) – Yahoo!ニュース

オカダ 確かに、以前に比べれば盛り上がってきているとは思います。新日本についても、ここ数年、選手の入れ替わりは激しかったですけど、それを補うスターが次々と登場していますしね。でも、それが世間に届いているのかといえば、僕としては全然まだまだだな、と。

─まだまだ、ですか。

オカダ まだまだ、ですね。たとえばマディソン・スクエア・ガーデンで大会を開催して、チケットが即完売になったと。それって、とても凄いことなんですけど、結局はプロレス界の中の出来事に収まってしまっている。東京ドーム2連戦にしてもそう。残念ながら、そこまで世間のニュースにはなっていませんよね。

─確かにそうかもしれません。では敢えて聞きますが、世間に届いていない原因って、どこにあるのでしょう?

オカダ そこなんですよ。僕もそうなんですが、選手たちはみんな、リング上で自信を持って素晴らしい闘いをしていれば、それがいつか世間にも届くだろうと思っていたんです。もちろん、それがいちばん大切なことなんだけど、一方でそれだけではダメなんじゃないか、っていう気持ちも出てきていて。リング上での闘い以外の部分で、何をすれば世間が注目してくれるのか? ここ数年、その答えをずっと探している感じですよね。

(中略)

オカダ 以前は、オカダって誰? っていう人がまだまだ大勢いることに対して、ちょっと凹むこともありました(笑)。でもよく考えてみれば、それだけ大勢の人に、プロレスを知ってもらうチャンスがあるってことじゃないですか。まだまだ、プロレスを盛り上げることができるぞって。楽天的なのかもしれないけど、今は自分の知名度の低さにすら希望を感じているところです。

(中略)

オカダ (内藤哲也には)独自の美学がありますよね。ファッションまわりで内藤さんが凄いと思うのは、自分のユニット(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン/LIJ)のTシャツやキャップですよ。LIJのTシャツって、会場だけじゃなく街中でもよく見かけるじゃないですか。

(中略)

オカダ プロレスって、一人ではできないんですよ。対戦相手がいてこそ試合が成り立つわけで。基本は闘いですから、互いにピリピリすることもあるけど、プロレスという大きな枠で捉えれば、やっぱり互いに、プロレスを盛り上げたいという想いはみんな一緒だと思うんです。実際、飯伏さんも内藤さんもジェイも、階級は違うけどオスプレイだって凄い選手じゃないですか。そこは認めてますよね。

・ 【新日1・4東京ドーム】IWGP戦V5オカダ「超満員札止めにできず悔しい」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース

悔しいのは、10月から超満員にすると言ってきて、それがかなわなかった(観衆4万8人=主催者発表)ので、笑ってもらっても、バカにしてもらっても構いません。でもその分のパワー、悔しさを胸に超満員にまた向かっていきたいです。

・ 【新日本】オカダ 直前に語った東京ドーム2連戦への覚悟(東スポWeb) – Yahoo!ニュース

「世界に出ている僕たちだからこそ、日本のプロレスのすごさを知ってほしい思いがあります。次? まだまだ何でもできると思います。それこそ(会場として)新国立競技場だってあるわけだし、海外でもいろいろなところがあって。ゴールというのはないと思うので」。飽くなき向上心を胸に、2020年もプロレス界をけん引する。

 大きい大会が終わるたび、武藤敬司の「プロレスはゴールのないマラソンである」という言葉を実感する。プロレスファンにとっての2020年代が、オリンピックイヤーとともにいよいよ始まった。


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