事実上業界2位スターダムの咆哮 赤白王者が開幕敗戦の群雄割拠5★STAR
7月31日、スターダムが真夏の祭典『5★STAR GP 2021』開幕戦となる横浜武道館2連戦の初日を迎えた。
大会結果 スターダム 5★STAR GP 2021 ~開幕戦Day-1~ 7月31日(土)横浜武道館
【第1試合のみ無料配信】7・31 『 5★STAR GP 2021~開幕戦Day-1~ 』【横浜武道館大会】
■ スターダム 5★STAR GP 2021 ~開幕戦Day-1~
日時:7月31日(土)17:00
会場:神奈川・横浜武道館 観衆707人(コロナ対策限定人数/主催者発表)
<第0試合/連合軍vs大江戸隊スペシャル・マッチ>
琉悪夏
吏南
小波
〇鹿島沙希
4分15秒 マイ・エンブレム→片エビ固め
●レディ・C
羽南
妃南
AZM
<第1試合/「5★STAR GP 2021」レッドスターズ公式リーグ戦>
●フキゲンです★
4分39秒 グラマラスコネクションMINA(変形逆さ押さえ込み)
〇白川未奈
<第2試合/「5★STAR GP 2021」レッドスターズ公式リーグ戦>
〇コグマ
10分16秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●なつぽい
<第3試合/「5★STAR GP 2021」レッドスターズ公式リーグ戦>
●スターライト・キッド
13分47秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
〇ジュリア
<第4試合/「5★STAR GP 2021」ブルースターズ公式リーグ戦>
〇ウナギ・サヤカ
13分16秒 大義であった→片エビ固め
●中野たむ
<第5試合/「5★STAR GP 2021」ブルースターズ公式リーグ戦>
●上谷沙弥
14分37秒 流炎→片エビ固め
〇朱里
<第6試合/「5★STAR GP 2021」レッドスターズ公式リーグ戦>
〇渡辺桃
17分37秒 変形ボム→片エビ固め
●岩谷麻優
<第7試合/「5★STAR GP 2021」ブルースターズ公式リーグ戦>
〇舞華
19分26秒 みちのくドライバーII→エビ固め
●林下詩美
前回の横浜大会よりもゲートが広いと思ったら…メジャー感満々の入場式キターーーッ!!
スモークがたかれて、、、まさか全選手のドーンがあるのか!?
確かに前回の横浜大会よりもゲートが広いと思っていたら、、、キターーーッ!!
これぞメジャー感満々の入場式。横浜武道館2連戦開幕という日程も大胆だが、見合う演出をしっかり組んできたスターダムにシビれた。
赤白王者周辺にピントを当てる。戦士たちが絵画で浮かび上がっているかのよう。
週刊プロレスNo.2133(7月28日発売分)の巻末言には、新日本プロレス&スターダムのオーナーである木谷高明氏のインタビューが出ていた。「『事実上スターダムが(売り上げ)業界2位になります』と言い切るほど、来年以降のスターダムに期待オーナーは自信満々」とのくだりがある。
“業界2位”というと、新日本プロレスを超えることを目標とするノアやサイバーファイトグループ(ノア+DDT系)から耳にする。だけれども、例えばこの7月の興行数で言えば、新日本プロレス14大会、スターダム12大会、ノア10大会。来年を待たずともスターダムは業界2位を思わせる勢いで大会を開催している。
木谷オーナーは来年を新日本とスターダムが揃っての爆上がりイヤーと位置付けている。ここまでスターダム箱推しファンはじわじわ増の一途で、開幕初日の内容も屈指のものがあった。「5★STAR GP 2021」開幕戦は、スターダムの咆哮そのものだ。
新日本プロレスが数年前に上がっていく過程で、海外からの「WWEとは違う第2の選択肢」を期待された流れがあった。ところが米国での第2の選択肢がAEWにとってかわり、新日本は国内でもノアやスターダムに追い上げを食らっている。こうしたリアルな追いつき追い越せを目にできるボクらファンは、それぞれの闘いを追っかけるのが楽しくてしょうがない。
昨年覇者を大舞台で破った女帝・舞華「3カウントをとるまで約3年かかったぞ」全勝宣言
昨年覇者であり赤ベルト王者の林下詩美、このリーグ戦を「スターダムの女帝になるためのシリーズ」と位置づける舞華。メインはライバル同士の一戦となった。両者の対戦成績は詩美の2勝1敗1分けだが、舞華の勝利は昨年公式戦でのレフェリーストップ。
20分1本勝負が残り2分となったところで、舞華がスリーパーホールド。必死でエスケープした詩美の意識が遠のいているところをレフェリーは見ていた。舞華がみちのくドライバーIIで詩美を仕留めると同時に、レフェリーはドクターを呼び込む。大事にはならなかったが、そこまで追い込まなければ決着しない一戦ともなった。
舞華マイク「約3年、約3年だ。林下詩美がデビューしたと知って、オマエから3カウントをとるまで、約3年かかったぞ。5★STAR、初戦からボロボロだけれど、今年の5★STAR、私が全勝優勝してやるからな! 今日、横浜武道館に来てくれたファンのみんな、そしてPPVを見てくれてるそこのファンの人たち、私が明日、朱里戦、また勝利するところを見届けてください!それではまた明日お会いしましょう。さらばだ!」
初日メインには、舞華がライバルである詩美相手に初の3カウント奪取という物語あり。
(バックステージ)
舞華「林下詩美と今日1勝2敗1引き分け、アイツを超えるためにこのプロレス界にきて。今日は絶対に負けられない闘いだった。アイツのことはずっとずっと、ずっと! 見てきて、研究した。だから、アイツの必殺技である技出させないようにしてやった。今日は私の作戦勝ちだ。アイツがタフなのはよく知ってる。けど、これで終わったわけじゃない。5★STARも終わったわけじゃない。この勢いにのって5★STAR、私が全勝してやるよ」
――明日は朱里戦だが?
舞華「朱里とは組むより、闘ったほうがゾクゾクするんだよね。現に朱里とのシングル、私はまだ1度も勝ったことがない。明日もまた負けられない闘いなんですよ。私は私の考えで朱里戦に挑もうと思います」
詩美「私は舞華に負けたのか。また5★STARで。しかも、3カウントまで取られて。5★STAR GP、赤のチャンピオンの最高の夏女、この林下詩美が2連覇するために、今日も絶対勝たなきゃいけない試合だったのに、スタートからしっかり3カウント取られて。チャンピオンとしてふがいないです。明日からまた気を取り直して残りの試合、全勝、そして決勝。そして私は今年も絶対に優勝して、今年も私が最高の夏女になります」
振り返ると、赤白ベルト王者が揃って敗退の波乱開幕。それでいて、群雄割拠のスターダムを象徴するスタートでもあった。2戦目は同じ会場、横浜武道館で8月1日に開催される。