ミラノ先生「練習時間の確保を」 復活スターダムに向け岡田社長に進言
まだまだ願いを込めての意味となるが、記事タイトルに「復活スターダム」と含めたい。スターダムの運営改善が問われる中、27日、サムライTV『速報!バトル☆メン』11月27日号にて、ミラノコレクションA.T.(スターダムで若手コーチ)がコメンテイターとして登場した。
技に対する体のさばき方、受けが身についてないと怪我につながってしまう
過密日程が招いたとされる負傷ならびに欠場選手続出。そして11・5大会にて“開始2時間半後ろ倒し”という運営ミス。これをきっかけに行われた社内ヒアリングを経て、木谷高明オーナーはスターダム新体制を決断する。11月20日には社長交代が発表され、12/1付での岡田太郎新社長着任(スターダムを運営するブシロードファイト)の運びとなった。
今日はありがとうございました!
男性社員、愛に溢れる若者です。
これからもよろしくお願いします。 https://t.co/3kzGxdHRxa— Taro Okada_岡田太郎 (@tokada_mh4e) November 27, 2023
(番組オープニング)
ミラノ スターダム道場でスターダム練習生との練習があったんですけれども、新社長の岡田太郎社長と40分くらいお話ができまして、今後の方針とお考えを聞き、そして僕からの意見とか、そういったのを言わせていただきました。
(スターダム埼玉・狭山大会の模様を挟む)
三田佐代子キャスター 少しずつ(スターダムは運営改善に向けて)いろんなことがわかってきていると。
ミラノ そうですね、ただもうやるべきことがめちゃめちゃ多そうで。新社長自身も一つひとつやっていくしかないと、時間をかけて、という感じでしたね。新社長も選手との信頼関係、そこをまず築きにいくということでいろいろ考えられているようで、もちろん現場に顔を出す、そして、まあ今日、練習生の練習でしたけれども、練習生の練習にも来れるときは来て見て…っていうのもやっていきたいというのも言ってましたね。
三田 ミラノさんも若手の選手を預かる身として、こうあってほしいということがあるわけですよね。
ミラノ やっぱり、今まで練習生の練習をすることが、天咲光由選手の時からスタートしたんですよ。それまではすでにデビューしてる選手に対しての月1回、2回ぐらいの指導をさせてもらってたんですけども、天咲選手の時から練習生の指導に入るということで、あの時はでも月1回、2回で計10回ちょっとぐらいですかね。
その例えば、パソコンで Excel がわかりませんってなった時に、月1回勉強して、で、もうハイ来月来てくださいつったらもう忘れてるじゃないですか? HANAKO選手と、今ちょっと欠場してますけどもさくらあや選手、そこも月1~2回で計5~6回しか僕、練習できなかったんです。
なので、今デビューした弓月選手いますけど、あとまあその同期の人たちが何人かいるんですけど、その子達は4月・5月ぐらいから週1でコンスタントに見れてるんですね。で、基礎の動きプラス感情をどう出すか、自分がどういう気持ちで、今この技にどういう気持ちを込めて技をやるのかっていうとこもすごい(練習が)できたんですよね。
なので、やっぱりこう週1ぐらいのペースで練習生を教えて(という場を)もらえたら嬉しいというのと、あとデビューするとスターダムで巡業バスがありますから、けっこう巡業出ちゃうんですよ。帰ってきて、そしてまた違う撮影の仕事があったりとかすると、やっぱりどうしてもこのデビューしてまだまだ練習しなきゃいけない若手たちもさらに練習する時間もなくなっちゃうんですよ。
そこを週1回でもしっかり確保できるようなスケジュール調整をお願いしますということで(新社長に)言いましたね。じゃないと受け身とか、いろんな技に対するこの体のさばき方、受け、そういったものが自分に身についてない状態で試合しちゃうと、やっぱすぐ怪我につながってしまいますんで、巡業に出ているメンバーの練習時間の確保を少しでもできるようにっていうのはお願いしました。
三田 すこしずつでも変わっていって、リング上に反映されればいいなぁと。
ミラノ 僕、4年前にコーチになって今まで4回、某スタッフがしょっぱすぎて「もうやめる、こんなついていけない!!」っていうのが4回ぐらいあったんで、もうそんなことがないようにですね、僕は岡田社長にかなり期待していると…してます!!
レスリングをベースに組み立てていくと、最初から大技を使わなくていい
(番組エンディング)
ミラノ 女子プロレスも『闘い』がないとダメだっていうのは、本当に僕はもうずっと言ってたんですよね。なので、やっぱこのもちろん新日本プロレスと同じグループというのもありますし、やっぱこう世界的に見ても今までの女子プロレスのいいとこももちろん、それを引き継いでいきながらなんて言うんでしょうね、こうレスリングもしっかりするという。レスリングをベースにしっかりしてから試合を組み立てていくと、最初から大技を使わなくていいですよね。
で、やっぱりこうレスリングの技術をしっかり高めることが大事なんで、まずレスリングを教えていきますというのを、今の練習生もこれから入ってくる子もそうですけど、そういう風なことも言いましたし。なので、やっぱこう男子プロレスで女子プロレスは…って思ってる方もですね。やっぱそういう風にこう女子も見た時にしっかりレスリングしてるな、すごいな闘いだなって思ってもらえるようにしたいんですよね。だから例えば『SHOWCASE』とかでこうちょっとこう遊びが多くなっちゃう。そういうのとかはちょっともう変えた方がいいんじゃないですか?っていうようなことも言わせてはいただきました。
バトルメンでのミラノさんの発言
「レスリングを大事に」
「大技に頼らない試合をすればケガのリスクも減る」
(以上意訳)冒頭の攻防はその発言とリンクするような、動きを確かめ合うようなベーシックな立ち上がりでスターダムの再出発のメインに相応しいものだったと思う
pic.twitter.com/bvhTocmSWE— グレート(•妄•)カーン (@mowblo) November 29, 2023
若手選手の練習をミラノはつけているということであり、欠場している主力選手がどうこうという話があったわけではない。幸いにも若手選手の4月・5月からの週1回練習は確保されている方向のようで、この継続をあらためて岡田新社長に訴えたことになる。
とはいえ主力ほど巡業時間が長くなり、かつ撮影などの他仕事が入ることは明白だ。明言してはいないが、しっかりとした反復練習、コンディション確保を願っているのは間違いないだろう。過密日程が問題としてよく取り上げられるが、「試合、試合外仕事、練習」のバランスについてもメスを入れていく必要がある。復活スターダムへの動きは多方面での仕掛けあってのもの…そう思わされる放送回だった。
(全カード)スターダム newgin group Presents STARDOM NAGOYA BIG WINTER 2023 〜風雲名古屋城〜 12月2日(土)愛知・ドルフィンズアリーナ
■スターダム newgin group Presents
STARDOM NAGOYA BIG WINTER 2023
〜風雲名古屋城〜
日時:12月2日(土)16:00 ※第0試合は15:30
会場:愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
<ワールド・オブ・スターダム選手権 挑戦権利証マッチ>
《権利証保持者》鈴季すず(-) vs 《挑戦者》葉月(STARS)
<異種格闘技戦 UWFルール>
高橋奈七永(7Upp) vs スカンジナビア・ハリケーン(-)
<STRONG女子王座選手権試合>
《王者》ジュリア(Donna del Mondo) vs 《挑戦者》AZM(Queen’s Quest)
<ハイスピード王者選手権試合>
《王者》星来芽依(-) vs 《挑戦者》テクラ(Donna del Mondo)
<ゴッデス・オブ・スターダム選手権・王座決定戦>
舞華(Donna del Mondo)&メーガン・ベーン(-)《Divine Kingdom》
vs 林下詩美&上谷沙弥(Queen’s Quest《AphroditE》)
<6人タッグマッチ>
朱里&MIRAI&壮麗亜美(God’s Eye)
vs 刀羅ナツコ&渡辺桃&スターライト・キッド(大江戸隊)
<タッグマッチ>
安納サオリ&水森由菜(COSMIC ANGELS)
vs 羽南&飯田沙耶(STARS《wing★gori》)
<シングルマッチ>
桜井まい(Donna del Mondo) vs 琉悪夏(大江戸隊)
<第0試合・タッグマッチ>
天咲光由(Queen’s Quest)&HANAKO(-)
vs 白川未奈(Club Venus)&弓月(新人)