天下無双と極彩色の間にウナギ・サヤカ 本人に聞くコズエンとギャン期
カクトウログ よろしくお願いします。もっと早くインタビューしたかったんですけど、本当はあのとき、インタビュー記事タイトルで「ギャン期があれば何でもできる」って書きたかったんですよね。
ウナギ ああ…。
ギャン期があればなんでもできる🦖🔥 https://t.co/fcvWynuOAf
— ウナギ・サヤカ🐯🦊🦖unagi sayaka (@unapi0902) October 26, 2022
カク がまんできなかったんで、先に(インタビューではない記事で)出しました。
ウナギ ありがとうございます(笑)。
カク 拡散していただいてありがとうございます。
ウナギ いえ、嬉しかったです。
カク このギャン期っていう捉え方が個人的に面白いと思っていて、昔のレスラーで言うとブルーザー・ブロディっていう髭モジャのレスラーがいて…。
ウナギ はいはいはい。
カク アメリカで行くところ行くところのメインを取って会場を満員にして必ず勝つっていう。けっこう似ていると思っていて、ウナギさんがどの会場もお客さんを入れるじゃないですか。もうひとつは海外じゃないんだけど、いわゆる若手の海外武者修行という見え方もあると思っていて。両方のミックスがギャン期になっているというのが非常に興味深いんですが、ギャン期をあえて言語化するとしたら、ウナギさんの中でどういうふうにというのはありますか?
ウナギ そうですね…「ギャン期」でしかないんですよ。なんかハッキリ、ナニナニって言っちゃうと、それでしか捉えられないじゃないですか。「ギャン」って私の中で「(挨拶の)アロハみたいな感じ」っていつも言うんですけど、おはようからおやすみまで。愛してる。めっちゃ。サイアク。ぜんぶ「ギャン」って言えるんですけど、それって見る人、もちろん私のことを好きな人も好きじゃない人もいるんですけど、それって自由だと思うんですよ。文句言っても応援してくれてもいい。でも何かしら人の心に入れることが私は大事だと思うから、何でも思ってくれていい。あなたの思うギャン期を。
カク はい。
ウナギ 私も思うところはあるし、それを言葉を言わずして表現できるかどうかは自分次第じゃないですか。だから自分の思いはあるんですけど、そこは自由に想像していただいて。私はあえてギャン期はこうというのは言わない。言わないで伝えられるのがプロレスラーだと。それを表現できたらいいなと思ってます。
カク 26日の深夜のツイートになります。「見える物だけで捉えればいなくなった。そう見えるだろう。でも私たちは見えない物で繋がってる」それってギャン期の捉え方でファンとの齟齬が起きていることがあるんでしょうか。
コズエンがベストユニットを2連覇した
でもここにウナギ・サヤカは写っていない
いないんじゃなくて
いれなかった。
私が選んだ道をただ群れるだけでなく、
これを見送ってくれた大切な仲間がいるから。
見える物だけで捉えれば
いなくなった。そう見えるだろう。
でも私たちは見えない物で繋がってる pic.twitter.com/AQNIp2ARJw— ウナギ・サヤカ🐯🦊🦖unagi sayaka (@unapi0902) January 26, 2023
ウナギ ギャン期というよりもコズエン(COSMIC ANGELS)への気持ちが大きくて。コズエンが例えば(週刊プロレスのプロレスグランプリ)2年連続ベストユニットを獲って、次3年目って考えたときに、じゃあどうやっていくのか。昨年までと同じようにやっているだけじゃダメなんですよ。だから(中野)たむさんは月山(和香)に「勝たないと追放」という課題を与えた。やっぱり私たちの中でも闘っているし、ユニットの中での闘いがあるから外でも闘ってこれたと私たちは思っているので。仲間だからすべてを擁護しなければいけないわけでもない。ときには突き放す愛も必要で・・・私はすべてが愛だと思っているんです。
カク なるほど(聞き入る)。
ウナギ そのカタチを、目に見えてるものだけを…コズエンが分裂しているとか、もちろん思うのは自由だけど、口に出すこと、目に見えるものを信じることだけがプロレスじゃないと思うんで。ユニットとか、愛のカタチじゃないと思うので。その先に本物の愛があったらいいんじゃないですかね。口にできないものもあるし。カタチあるものを信じても見せられるようにすべきなのかもしれないですけど、でもそれがすべてじゃないと私は思います。これをギャン期としてつかんでいかないといけないと思ってるし、私にとってコズエンはとても大事な場所なので、そこは本当に変わらないです。
カク いまコズエンで「ある」とか、「ない」とかそういう単純な話では…。
ウナギ ないですね。もっと深いところでつながってるんで。そんな口だけのものなら最初からいらない。
カク よくわかりました。ただ26日の深夜ツイートが文学風で中野たむチックだったのは偶然…。
ウナギ (さえぎるようにしみじみと)そうですね。よくも悪くも…みんなが影響しあっているので。伝えたいことは伝えたいなっていうのはあります。伝えたいことが似てしまうこともありますね(笑)ずっと一緒にいるんで、ハイ。
カク そもそも昨年10月1日の「決心しました。大暴れします」っていうのがあったんですが、そのときは「こうなったらギャン期は終了しよう」とか「こういうところにたどり着こう」とかイメージはあったんですか。
ウナギ 何にもないです。何にもないし、もしかしたら1か月で終わっていたかもしれないし。自分でもわかんなくて。なんだろ、もっと孤独になると思ってたんですけど、ひとりで動き始めて…思ってた以上に、ひつま武士(ウナギのファン総称)だったり周りの人が支えてくれて、よりおっきなものになった。
カク なるほど。
ウナギ どんどんやりたいことも越えたいものも増えてきて、逆にこれがこうなったら終わるとか、今は何も特に考えてないです。でもそのときが来たら…たぶん言うんじゃないですかね?
カク やりたいことが日々アップデートされていると。
ウナギ そうですね。だって…井上京子とのシングル、実現したとしても「井上京子35周年」という意味合いでやると想定してなかったし!! 導かれている感じもするというか、自分だけがかき回しているかもしれないけれど、けっきょくは対戦相手だったり、アンチだったり味方だったり、あってのプロレスだと思うんで。たくさんの人がいてくれるから成り立ってるし、私「1人でやっている」といっさい思ってなくて、だからこそ強いというか、もっとやらないといけないと今は思うから。不安だったけど今はまったくないんで。こうなっているときは人は強いですよ。
カク 今日のシーンで面白かったのが…誰と試合をやるかとか勝ち負けよりも、ウナギ選手に「査定してやる」って言われた京子選手が“このセリフを言われて嬉しい”みたいなリアクションをした(ウナギのキメ台詞に反応した)じゃないですか。
ウナギ あ~あ、どう思ったんでしょうね? マイクでも言ったんですけど、こんな太陽みたいな人、あんまりいないじゃないですか。だからこそ…自分は映像でしか見てきてないですけど、本気の井上京子を自分が引き出せるか。出せないと記念試合も意味がないし、ウナギとやることがいちばん意味があったなと思わせたいので、ちょっと私も思いっきり査定するつもりでいきます。
カク コズエンの話に戻ると、白川未奈選手が「(白川&ウナギの)ピンクカブキ解散」のような言い方をしたじゃないですか。あれはウナギ選手としてはどういう受け止めなんですか。
ウナギ (息を吐いて深刻に考える)悲しいけど…それこそ、ジャングル叫女と試合するなんていっさい想像できなくないですか。
どーもX連れてこないタイプの女#ウナギ・サヤカ
です🦖🔥
3月5日(日)11時30分試合開始
東京・後楽園ホール
ジャングル叫女&ジャガー横田 vs ウナギ・サヤカ&『X』 https://t.co/mzQnuIb2yW— ウナギ・サヤカ🐯🦊🦖unagi sayaka (@unapi0902) January 28, 2023
ウナギ なんならスターダムでも触れ合ったこともない。想像したこともないことが起きちゃうじゃないですか。私がこんだけ好きなことをやって、人にとやかく言えないから、もうやっぱり思うようにやるのがいちばんいいと思っているし。
カク 白川選手なりのふんぎりのつけ方だったんですかね?
ウナギ でも終わりではないと思うし。そこまで言ったならお前の本気が見たい。あそこまでの怪我をして彼女なりの迷いや不安もあったと思うし、その中でああいう決断をしてああやって海外選手と一緒に試合して、その先に何が見えててその想像を自分で越えられるのかっていうのを私は見てます、ずっと。私を越えてきてないようでピンクカブキ辞めるって言ってきたらマジでぶん殴ります。
カク ありがとうございます(と自然に声が出る)。
ウナギ すげぇですよね、コズエンって。
カク (白川がマライア、ザイヤと組んだ)クラブ・ヴィーナスというはひとつの色合いを確立したとは思います。
ウナギ すごいですよね。でも一時期の新しさもあるし、私(のギャン期)ももちろんそうなんですけど、今こうして乗り込んで、じゃあ一周したらどうなるのかとか、あると思う。私もつくりあげていかなきゃいけないし、もっとギャン期を生きていく中でどうやっていくのか考えながら進んでいく。ピンクカブキをあれで辞めたんだとしたら、お互いに辞めた意味があるものをつくってないといけない。ただ…どこかでは必ずつながっている。信じてる、だからこそまたやるときが楽しいんじゃないですか。
カク ウナギ選手はSNSで人一倍、他の選手や団体に絡んでいるんですが、意識していることはあるんですか。
ウナギ してないですよ意識なんて。とても自然体、とてもナチュラル。誰にも怒られないし…知らないけど(笑)。怒られてもいいと思うし、前だったらたむさんにゴメンナサイって頭下げたけど、今は謝る相手もいないんで。怖くない、やりたいようにやっているだけんで。本当に怒られたらそのとき考えます。ストッパーをかけるときがきたら…そのときまた(ギャン期が節目となる)何かなんじゃないですか!? 違うゾーンかもしれない、楽しみです。
カク これまでギャン期が語られることも限られているように思います。
ウナギ というかギャン期も進化してるんで、そのとき想像もしてなかったことがどんどん出てきそうで。楽しみでしかない、自分でもまったく想像できない。
カク ありがとうございました!!
ウナギ まだ…「ワーッ、このタイミングでこれ来るか」ってみたいなのになると思います。
カク 隠し玉が。
ウナギ まだまだあります!!(インタビュー終了)
この記事を書いている最中にこんな出来事も。止まらないギャン期。ウナギvs.鈴木みのる!?
5月28日徳島県藍住町!鈴木みのるを査定してやるよ! – YouTube