権利証や2冠解体論から手のひら返し!? 内藤「いっそ統一したほうがまし」
新日本プロレスが東京ドーム2連戦の第1弾カードを9日、正式に発表した。
挑戦権利証移動は史上初 二夜かけてのカード発表で事態を収拾
動きは7日の大阪大会から二夜明けにまで及ぶ。
【(大阪大会)挑戦権利証移動が史上初なら、主張も破天荒なジェイ】
【🤳大会アウトライン判明か🤳】
15時ダブルドーム第1弾会見 王者は1・4でG1覇者、1・5でJay1覇者と!?#新日本プロレス #njpw #njpst #njwk15 #GoToNEWJAPAN
史上初の権利証移動の衝撃!! ジェイ「俺は1・4は休みを取らせてもらう。2日目、1・5でお前に挑戦する」 pic.twitter.com/1DtgkpcWp0
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) November 8, 2020
【(一夜明け会見)宙に浮いたドーム初日 内藤が飯伏を挑戦者に指名】
ジェイが飯伏の権利証を破り捨てる…!
「1月4日はオフ、5日に挑戦する」と改めて主張!“二冠王者”内藤は、ジェイの要求を飲みつつ、1月4日の相手には飯伏を指名!
東京ドームのカード決定は持ち越しに!!
11.8会見記事はコチラから
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内藤「ただし、新日本プロレスには慎重に判断していただきたい。もし、この俺の希望が通ってしまったら、『権利証システムっていったい何だったの?』、『来年以降、こんなんじゃ権利証なんていらないじゃん』っていう話になってきてしまうからね。だからこそ、新日本プロレスには慎重に、そして早急に結論を出していただきたいなと思いますよ」
(新日本公式)
【(会見から一夜明け)正式決定 1・4「内藤vs.飯伏」勝者に1・5でジェイが挑戦】
【東京ドーム2連戦の第1弾カードが決定!】
1月4日(月)
内藤哲也vs飯伏幸太の二冠王座戦が実現!
オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイが激突!1月5日(火)
二冠王座戦の勝者vsジェイ・ホワイトが挑戦!!※詳細はコチラ!
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■ 新日本プロレス バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
日時:1月4日(月)17:00
会場:東京・東京ドーム<スペシャルシングルマッチ>
ウィル・オスプレイ
(1/60)
オカダ・カズチカ<IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合>
[挑戦者] 飯伏幸太
(1/60)
内藤哲也
[第72代IWGPヘビー級&第26代IWGPインターコンチネンタル王者] ※内藤がIWGPダブル王座2度目の防衛戦■ 新日本プロレス バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム
日時:1月5日(火)17:00
会場:東京・東京ドーム<IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合>
[挑戦者] ジェイ・ホワイト
(1/60)
「内藤哲也vs飯伏幸太」の勝者
[王者]
内藤「別々の防衛戦か、統一するのか。2冠に終止符を打つのは俺の使命」
“ベルトの独自性”を全否定して成立した2020年のダブルドームを経て、2021年のダブルドーム2年目は“挑戦権利証の精神”と“2冠解体論”の両方を手のひら返しするかのようだ。
【新日本】王者・内藤哲也 ハイリスク&賛否両論は承知の上! 1・4飯伏とV2戦 勝者が1・5ジェイ戦 #njpwhttps://t.co/hrPKpOGa8t
— 東スポ プロレス格闘技担当 (@tospo_battle) November 9, 2020
今年のドーム2連戦で2本のベルトの同時戴冠を果たしたが、別々に防衛戦を行いベルトの独自性を残すべきという提案は認められていない。「2冠の権利証が誕生したからには、以降の防衛戦が必然的に2冠戦になりましたしね。今のような『なんとなく2本で一つ』みたいな姿は俺の望んだものではなかった。これが続くようなら、いっそ統一したほうがましなんじゃないかとすら思います」
このあやふやな状況に、けじめをつけるべきというのが王者の考えだ。「別々の防衛戦も認めるのか、統一するのか。2冠に終止符を打つのは俺の使命だと思ってますから。来年のドームで2人と戦えば、オカダ(カズチカ)を含め今年のドームで2冠を争った全員と2冠戦をやることになる。新日本に見解を示してもらうのに絶好のタイミングになるんじゃないですかね」。史上初の快挙から1年の舞台で、議論を巻き起こし続けた2冠王座の答えを見つける。
(東スポ)
ついには内藤が自らの解体論を断念!? 「G1覇者が挑戦権利証を得てイッテンヨン(シングルドーム)挑戦」という鉄板図式がもろくも崩れてから、その綻びはどこまでも止まらないかのようだ。ダブルドームの悲劇とも言える事態に対して、新日本は闘い続ける。
とはいえ、カード決定の流れは概ねファンに受け入れられているとも感じる。「G1・2連覇の飯伏を倒したい」内藤と「邪魔されず“2冠”に初挑戦したい」ジェイ。ここにあるのは、理不尽を貫いてでも自らの主張を通したいリアル。手のひら返しなくして創造なしという展開は、ダブルドームの醍醐味と言い直すのが妥当か。
リアルが上回っているから、内藤が心配した「権利証システムっていったい何だったの?」状態にはなっていない。つまるところは“使いよう”なのだ。
4強からオカダが外れて3強なのか オスプレイがインして5強なのか
複数の展開が回収できるように、ここまでの選手の主張の中にはエッセンスが散りばめられてきた。
「2つのベルトを“内藤哲也から”獲りたい。これは必ず成し遂げたいです」
『G1』2連覇!権利証を手にした飯伏幸太が野望を語る!
「いつでも何回闘っても負ける気はしない」
“次期挑戦者”ジェイを一蹴!10.19一夜明けオンライン会見
⇒https://t.co/Ln1xSVNELr#G1CILMAX30 #njpst pic.twitter.com/Tfyuric3sV— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 19, 2020
言葉には魂が宿る。G1制覇明けの飯伏には、内藤からのダブルタイトル奪取宣言がありつつも、ジェイに足元をすくわれる可能性を感じさせた。予想好きファンは「内藤からのダブルタイトル奪取」と「ジェイに足元をすくわれる」の両立展開をアレコレ考えただろう。
それでも「ジェイが権利証を獲得しておいて、5日の挑戦を主張」までは読めなかったのではないか。ドラマ性テンコ盛りに仕立ててくる新日本のアプローチは、SNSを通じてファンを巻き込んでいく。
第1弾カード発表に名を連ねたのは、内藤・飯伏・ジェイ、そしてオカダ・オスプレイ。2020年のダブルドームではオカダ・内藤・飯伏・ジェイが4強としてダブルタイトル戦を争った。2021年は「4強からオカダが外れて3強なのか? オスプレイがインして5強なのか?」という編成となっている。新日本の軸はどこにあるのか、そんな考察も有益なのかもしれない。