「俺は嫌われていい」場外乱闘から観客を守り、マナー違反客に注意する岡倫之! プロレス会場でいったい何が起きているのか
pick up ▼ニュース ジャンボ鶴田が亡くなって18年。5月13日はプロレス界のレジェンドを称えよう┃【NOAH】佐世保大会 “ダークサイド勝彦”加速…今宵も潮崎ヒザ徹底破壊で「返上するか!?」┃【KAI自主興行】「KAIvs鷹木」などシングルマッチ6試合 7・7横浜全カード決定 ┃6.9大阪城のNEVER戦3WAYマッチ、そして『G1 CLIMAX 28』へ向けて気合を注入! 闘魂SHOP後藤洋央紀選手サイン会報告 ▼情報&コラム 新日本プロレス・米国カウパレス大会前売り券の初動状況┃「ミル・マスカラス」世界中のファンを魅了した“仮面貴族” ▼格闘技 【ROAD FC】藤田和之が10年ぶりにMMAで勝利飾る┃RIZINが女子の新王座設立へ 夏にも「浅倉vsRENA」再戦
7日、新日本プロレスの岡倫之が公式スマホサイトでのコラムを更新。観戦マナーを守るよう訴えた。
立っている人を座らせる、席移動している人を戻す、場外乱闘で動かない人を退かす、選手に触ろうとする人を注意するといったマナー違反客への注意。それを(通常のセコンド業務の合間にはなってしまうが)岡自身が会場で行っていることを報告。場外乱闘時には観客を守ることを第一優先し、試合前におよび休憩時には安全確認のために巡回しているという。「俺は嫌われていい。むしろ嫌われようと思っています」とし、プロレスおよびセコンド業務に全力宣言。
「修正が入って100%の気持ちを伝えれないですが」ともある。リング上とは違う、だけれども大切な岡の“闘い”がここにある。
5・4福岡大会でのロスインゴ勢入場。入場ゲートに観客が大移動し、スマホを構える。
5・4福岡大会でセコンド業務をこなす岡。
ボクが5・4福岡大会で気になったのは、いったん乱闘だったか入場だったのかが収まったのにずっと花道に多く観客が残っていたとき。リングの鉄柱近くに立ち、岡が花道に立っているファンに「席に戻れ!」というニュアンスなんだろう、両手を上げて振り下ろすようなアクションをしていた。それをボクは2階席から見ていたのだが、いやはやセコンドによるマナー違反客への注意も大変だなぁと思った次第。
Twitterでファンが記載した、岡の注意喚起での最近の様子を抜粋。
・ マナーのよくない人達をちゃんと注意したり、場外乱闘の時に観客を守ったりと真面目。
・ 岡くんに場外乱闘の時に2回くらい助けてもらったことがある。
・ 場外乱闘中のオカダに掴み掛かりにいったおっさんを岡選手がキツく注意していた。タナのマイク時も普通に立つ輩に対して座れ!と注意。
・ 場外戦のオカダを掴んだ客。岡クンに触るな!!と何度も注意されてもなかなか止めなかった。後で「酔ってますか?」と確認され「酔ってません」と。その後も毎回入退場時席は立ち移動するし。あれは一発退場させていいレベルだった。
・ オカダとチェースの場外乱闘時に、岡くんが何度も離れろ離せって言っても選手や柵にしがみついてどかない人いた。岡くんめっちゃ怒ってんのに、その人笑ってたんだけど。
・ 福岡も酷かった。選手を近くで観るために走り出したり、他人の視界を遮る観客の多いこと。僕のカメラに写り込む。 最近、席の近くで場外乱闘の起こる事が多くて、よく耳にする岡くんの「下がって!」は頼もしい。
・ 火の国のときに、場外に出た選手に触ってる人がいたんだけど、岡さんがすぐに「選手に触るな!怪我するだろ!!」って注意しててかっこよかったです。
・ 場外乱闘の時、立ち上がらないと見えないシーンで立ち上がりたいけど自分の後ろの人の事を思いやって我慢して座っている人もいるんです。 (立ち上がる人を)岡君が座って!と制止してくれた。
岡が活躍していることを改めて知る。同時にけっこうヒドイ観客もいるんだなぁとわかる。守ってないのは自分だけじゃない、少しぐらいいいだろう。そういう心理が働いて、選手に近づきたいとか、写真を撮りたいと動く。一方で、きっちりマナーを守る側の観客もいる。どっちに立ちながらプロレスを楽しむのか、ご一考いただければと。
ボクの場合は観戦で余計なストレス抱えたくないんで、ほぼ毎回2階席から観戦する。なるべく前の列が取れるようにする。ただ、両国国技館の最前列の観客が前方の手すりに寄りかかって観戦することがある、あれは少し厄介ですね。ボクが2列目だったときに、前のカップルが揃って前に寄りかかって実に写真が撮りづらかったことがある。いや、ちょっと背伸びしたり中腰になれば人影を避けながら撮影できるのかもだが、後ろの観客に迷惑かけるし。「せめて、ときどき寄りかかるのはいいですが、ずっと寄りかかるというのはやめてもらえませんか」と話しかけると、「こちらも頑張って最前列を取りましたから」と返された。なかなか難しい、寄りかかりは禁止じゃないので。女の子の方はずっと寄りかかるというのはやめてくれましたけど。
他のジャンルでの取り組みで「ほほう」と思ったのは、宝塚劇場の2階席で「背もたれに背中をつけて観劇してください」という決まりだったこと。その表示を持った人が要所に立ち、注意喚起がされていた。なるほどなのだが、人員も割かなければいけないしなぁ。
もうひとつ。スタンディングオベーションみたいな感覚かもしれませんが「盛り上がったときには立ち上がる」という風潮がなくはないかという問題。新日本プロレスでのテレビ中継、煽りVTRにおいて歓喜の瞬間に立ち上がるファンがカメラで抜かれることがある。これはちょっと立ち上がることを奨励しているようにも受け取れてしまいます。あれだけ立ち上がらないようにマナーVTRを流したり、岡がセコンド業務やっているのと打ち消しあっている。新日本の中継のカメラワーク、VTR構成にご一考いただきたいです。
タナくん&クシ子の”まる分かり!”観戦マナー
>> 新日本プロレス公式