ブシロードで昼夜イッテンヨン スターダムTDCホール→新日本ドーム
10日、 都内・飛行船シアターにて新日本プロレスとスターダムが合同戦略発表会を開催した。選手では、棚橋弘至、マスター・ワト、海野翔太、岩谷麻優、ジュリア、なつぽいが登壇している。新日本パートでのコメント言い回しは公式サイトに合わせてあります。
会見画像🄫新日本プロレス 🄫STARDOM
新日本プロレス・STARDOM 合同戦略発表会 2023 – YouTube
スターダム発表パート 原田社長「来年の5★STAR GPは(日程を)凝縮して」
・スターダム売上推移。
2023年度は売上15億円を達成
・スターダムがタイ&シンガポール進出。
10月21、22日@タイ
11月24~26日@シンガポール
いずれもブシロードエキスポ内で開催
・スターダム年間来場者数は好調に推移。
2023年は11万人見込み、過去最高
・スターダムYoutube登録者数が急上昇。
もうすぐ100万人
登録者の地域はインド、インドネシアなどアジア諸国が上位
・年内日程のおさらい
原田克彦社長とジュリアの間でやりとり。
ジュリア「スターダム、いま欠場者がめちゃめちゃ多いんですけれども」
開幕戦で負傷:
上谷沙弥
リーグ戦途中欠場:
林下詩美、スターライト・キッド
リーグ戦終了後に欠場:
なつぽい
原田「ジュリア選手も記事で・・・これはどうなんだっていうのが」
ジュリア「読みましたか」
原田「怪我が多くて欠場者を出してしまっていることについては本当にお詫びしたいと思っております。今回の5★STAR GP、日程的にどうでした?」
ジュリア「スパンがこう、2か月間どうなんでしょうね。その間にタイトルマッチやドリームタッグとか。(リーグ戦だけじゃない)いろんなものがありましたよね。みなさんNetflixとか見ます? ドラマとかイッキ見したくないですか。その方がグッと見られるというか、そういうのと近いのかなと思って。なので(メディアの取材)記事でも言ったんですけど、私はもっと短い、1か月なら1か月で(リーグ戦をやって)、終わってからタイトル戦だとかテーマのある大会が開かれたほうがたぶんみなさんも見やすいですし、選手も集中しやすいですし、カラダの負担っていうのも変わってくるんじゃないのかな…というのが選手たちの意見ですね(会場拍手)」
原田「そうですね、選手たちの声も届いてますし、ファンの方々のある意味苦言的なものも認識しているつもりです。いま来年の日程を絶賛決定中でございますけれども、そちらの方は来年の夏の5★STAR GPはいまジュリア選手の言われたようにちょっと凝縮して、1か月、もしくは1か月半くらいでやっていきたいと計画を立てているところですので、ここはしっかりと運営側もやっていきたいと思っております」
ジュリア「おおー」
原田「それによって選手たちの健康と安全、こちらの方をを守っていきたいと思っております。ファンのみなさまもご理解をしていただければと思います」
木谷「僕からもいいですか。期間が長すぎるプラス、試合数をこなしている人とこなしていない人の差があって3試合くらい差があるから、優勝の予想がしづらいんですよ。こなしている試合が少ない人はどこかでバババッてやるわけじゃないですか。そこでシングル連戦になっちゃう。集中的に疲れがたまるだろうし。新日のG1(クライマックス)みたいに同じペースでやっていくようにした方が予想もしやすいし選手のペース配分も、みんなが同じペースでやるわけだから整えるのも同じ条件ということになるんで、その方がいいかなと。僕的には本当に予想がしづらい」
ジュリア「どうしてもコンディションに差が出てきてしまうなというのはあったんですけれども・・・でも!! 改善してもらえるということですよね」
原田「そうですね」
ジュリア「ありがとうございます、社長!!」(会場拍手)
原田「引き続き選手みなさんの健康と安全に留意しながら」
・スターダム1月4日の新春開催決定!
スターダムの”イッテンヨン”はTDCホール!
2024年1月4日TDCホール開催決定!
昼はスターダム、夜は新日本プロレス東京ドーム!
メインイベントは・・IWGP女子選手権試合
・47都道府県を完全制覇!(2024年予定!)
残すは・・大分、宮崎、沖縄!
・2024年4月27日(土) 横浜BUNTAI 開催決定!
『ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2024』
同会場開業の初めてのプロレス興行はスターダム!
※前・横浜文化体育館
・映画『家出レスラー』2024年5月全国公開予定!
岩谷麻優の半生が映画化!!
・スターダムのラジオ番組がスタート!
2023年12月4日(月)OA開始
『家出レスラー Presents 岩谷麻優のSTARDOM RADIO!!』
ニッポン放送 毎週月曜日20:00~20:30
・2024年元日もスターダムが12時間ジャック!
『ブシロード Presents あけましてスターダム2024!またまた新春12時間SP』
2024年1月1日22時 TOKYO MX、Youtube
新日本発表パート 辻陽太「この新日本をアジアに定着させ、広めるために」
・これまでの振り返り。
前期の売上は過去最高売上の98%まで到達
「会場外」幅が広がる
木谷「コロナ期間中に、経営サイドもテクニックで稼げるようになった。ワールドの会員が増えたりとか、ご負担をかけているかもしれないがPPVを導入したり、選手の協力もあってネット通販サービス、YouTubeチャンネルを次々立ち上げてくれたり、TV出演も地道に多い。スポンサーもかなり増えるなど、経営力で過去最高近辺まで来た。
ただ、経営サイドも工夫すべきところはある。選手のがんばりにもっともっと応えたい。プロ野球なんかも毎年毎年、どうやったらお客さんに楽しんでもらえるか、いろいろな球場を改装したり、凄く企業努力している。周りのインフラをどんどん整えている。新日本プロレスも軸の部分、経営テクニックの部分はいいと思うけど、リングの中にもっといい影響を与えるような、外側の部分をもっともっと整備したい。これは我々の課題」
・さらなる次世代に関して。
練習生も多数鍛錬中
・2024年、北海道ツアーが復活!
時期等詳細は追ってご報告
・海外での展開。
アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア地区に続いて、いよいよ次なる海外での展開。アジア地域への本格進出として、2024年に台北での興行が開催決定
(会場座席から)辻陽太「アジアは世界の全体の人口の60パーセントを占めている。そこに手をつけていく、今回の台北進出も期待ができること。そこで一つ、俺が聞きたいのは、木谷オーナー。この新日本プロレスをアジアに定着させ、広めるために何が必要だと思いますか?」
木谷「以前、新日本プロレスワールドは4割くらいが海外のお客さんだった。コロナ禍でかなり減ったけど、とはいえまだアメリカには万単位のお客さんがいる。アメリカ事業はトータルで見たら黒字。日本が圧倒的に会員数が多くて、二番目はアメリカ、三番目はイギリス、それ以下だとグッと下がって、アジアの国々はずっと低い。たぶんプロレスはもともとアングロサクソンの方が好きなスポーツだと思う。これをどうやってアジアに広げていくか? 日本とメキシコ以外は、アングロサクソンの国でしか流行っていない。(これを開拓するには)やっぱり現地でリアルで観せた方が熱が伝わってくる。もう一回、直に見せることから始めようと。アジア興行自体は、トントンか、ちょい赤字くらいでも、リアルで見た人が『やっぱり1.4に行ってみよう』と日本に来てくれれば、トータルでプラスになる。現に以前は、一説には7000人くらい外国人の方が1.4に来てくれた時期もある。しかもアジアの方が近いですから、もっともっと日本に観に来てくれる可能性がある」
・唐津市とのコラボ第2章、GRAND FINAL。
2024年1月7日(日)~1月8日(月・祝)に『KING OF チートDAYS! 絶品爆食ツアー IN 真冬の唐津』と題したツアーが決定
合同発表パート 日程・会場未発表ながら合同興行『Historic X-Over 2』開催
・新日本プロレスxスターダム合同興行
2024年に『Historic X-Over 2』開催決定!
※日時、会場は未発表
・アジア太平洋プロレス連盟を発足!
Asian Pacific Pro-Wrestling Alliance
木谷「ここにロゴがある(PUZZLE、DFW、SETUP、GRAPPLEMAX、新日本プロレス、スターダム)団体の代表者たちはすでに賛同を表明してくれてます。
ただ、あまり期待しちゃダメです。ボクもシンガポールにいた時、現地のプロレスを何度も見に行ったんですけど、まだまだレベルは高くないですし、選手の身体は小さいですし。ただ、やっぱりいろんな国には大きい人もいるし、身体能力が高い人もいるはずなんですね。
これから時間はかかもしれませんが、しっかりと新日本プロレス、スターダムが中心となって、アジアのプロレスを振興させていきたいなという風に考えております」
(合同戦略発表会からの展望)アジアを米英に次ぐ柱に/ほしい国内の打ち手
戦略としての方向性として強調されたのは、アジアを米英に次ぐ柱にしていくための複数アプローチだ。木谷高明オーナーが持論を展開し、辻陽太のアシスト質問もあった。それでいて、ファンとしては海外というと米英あるいはメキシコなどを思い浮かべがちで、ピンとこなかったのが本音だろう。そこに「ただ、(アジア太平洋プロレス連盟に)あまり期待しちゃダメです。ボクもシンガポールにいた時、現地のプロレスを何度も見に行ったんですけど、まだまだレベルは高くないですし…」という木谷オーナーの正直発言も重なった。
イッテンヨンというとスターダムの参戦形態が話題となってきたが、2024年は何と同日興行(ハシゴ可能)。これは両団体をまたがって観戦する遠征組には朗報だろう。スターダムとしては内容・集客が問われていくことになるが、東京ドームの隣り・TDCホールでのスターダム年始興行はサプライズ発表となった。
加えて大張高己社長から『レッスルキングダム・ウィーク』という言葉も出たが、イッテンヨン以外の具体的な決定事項がなかった。ここはファンの年始予定調整もおおいに絡むところであり、追っての発表が待たれる。
全体として国内の打ち手をもっと打ち出してほしかった感がある。新日本の北海道ツアーや合同興行も日程・会場などの具体がなかった。認識しているのか、木谷オーナーからは「新日本プロレスも軸の部分、経営テクニックの部分はいいと思うけど、リングの中にもっといい影響を与えるような、外側の部分をもっともっと整備したい。これは我々の課題」とのフォロー発言も。
そのぶん国内、スターダムのリーグ戦日程問題はホットでもあり、ジュリアの思い、原田社長のガイドもあって観客も含めての盛り上がりをみせていた。