ジュリア「思ったように捉えていただければ」 藤本つかさと1分エクストラ
世界メジャー団体への移籍を予定しているジュリアが日本ラストマッチ後のエクストラとして全員掛けで登場だ。25日、マリーゴールドが『MARIGOLD Grand Opening Wars2024』新木場1stRING大会を開催した。
第4試合/ジュリア壮行記念試合 全員掛け
■マリーゴールド MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE2024
日時:8月25日(日)12:00
会場:新木場1stRING 観衆288人(札止め=主催者発表)
[大会全体のリアルタイム速報はこちら]
<第4試合/ジュリア壮行記念試合 全員掛け>
ジュリア(48秒、フロント・ネックロック)勇気みなみ
ジュリア(47秒、バックドロップ→体固め)南小桃
ジュリア(1分時間切れ引き分け)田中きずな
ジュリア(首固め)ゼイダ・スティール
ジュリア(1分時間切れ引き分け)マイラ・グレース
ジュリア(52秒、横入りエビ固め)瀬戸レア
ジュリア(1分時間切れ引き分け)野崎渚
ジュリア(1分時間切れ引き分け) CHIAKI
ジュリア(1分時間切れ引き分け)松井珠紗
ジュリア(1分時間切れ引き分け)天麗皇希
ジュリア(1分時間切れ引き分け)後藤智香
ジュリア(1分時間切れ引き分け)翔月なつみ
ジュリア(1分時間切れ引き分け)石川奈青
大胆にもジュリ本で攻撃した石川。大いに怒りを買ってしまう
ジュリア(1分時間切れ引き分け)青野未来
ジュリア(1分時間切れ引き分け)高橋奈七永
レジェンド高橋奈七永からパッション注入だ
ジュリア(1分時間切れ引き分け) MIRAI
スターダム時代、ジュリア率いるドンナデルモンドに所属したところからの縁があるMIRAI。全身でのラリアットをはじめとしたありったけをジュリアに見舞った
ジュリア(1分時間切れ引き分け)ボジラ
この試合のみ桜井麻衣が助っ人に登場となり、合体エルボーにも成功
ジュリア(1分時間切れ引き分け) Sareee
ドッと沸いたSareee登場。えげつない攻撃にジュリアは張り手でお礼!?
ビクトリア弓月(40秒、エビ固め)ジュリア
グロリアス・ドライバーで叩き付けられた次の瞬間、弓月がクルリとジュリアを丸める。全員掛け、唯一の相手勝利
ジュリア(1分時間切れ引き分け) NØRI
同期となるNØRIは握手からの蹴り上げ。ジュリア壮行への気持ちを攻撃に込める
ジュリア(時間切れ引き分け)咲村渚、心希、山岡聖怜
練習生が闘いたいと1分間で3人が入れ替わりでジュリアを攻撃。最後には橘渚(怪我のため試合ができない)がマイクでジュリアに張り手を求めた
ジュリア(1分時間切れ引き分け)藤本つかさ
「5年分のみんなの思いを背負ってジュリアをぶん殴りに行く」としていた藤本は、その気持ちを蹴り、ビーナスシュート、張り手などに込める
ジュリアも成長した自身をぶつけるようにグロリアス・ドライバーだ。時間切れで言葉をかわしていたようにも見えた。ジュリアは引き揚げる藤本に深く一礼
ジュリア(1分時間切れ引き分け)林下詩美
全員掛けの最後は林下詩美。シングルマッチをやったことがない両者がエクストラマッチでぶつかる。ジュリアは精魂尽き果てた
ジュリア「クールじゃなくてホットな女になってくれ」林下詩美にゲキを飛ばす
ロッシー小川代表から花束が渡された
ジュリア「ありがとう。プロレス始めて7年間。大切な人や大好きな人、仲間たち、大嫌いな人たち。全部ひっくるめて私は、今日やって、よかったって思ってる。どう言われても、私が後悔しない、私はそういう生き方をしている。誰に何を言われようと、それがジュリアだからさ。だから私はやってよかったなって思ってますよ。ありがとうございました。
ちょっと待って、最後に闘って、詩美、詩美。リングに上がってきて。私、マリーゴールド旗揚げするとき、詩美で良かったなって本当に思ったんだけど、あんたは、もっと気合い入れ直せ。あんたが頑張らなきゃいけない。あんたが後輩たちに背中見せてやれよ。クールにロイヤル美しい…いやクールじゃなくてホットな女になってくれよ」
林下「お前がいなくなったら、すごい不安な日はすごい多かったけど、そんなんじゃやっぱダメだよなぁ。林下詩美の、熱くてかっこよくてすごいところ。もっともっと海渡ってアメリカにいるお前まで届けるから。いつかまたリングで会えるその日は、今の林下詩美じゃない、もっと進化した、もっと熱い林下詩美で待ってるから。だからアメリカで、マリーゴールド、私たちを見守っててくれよ。ありがとう」
林下は熱い張り手で返事。最後はジュリアとグータッチ
藤本つかさに「いろんな思いがある」としつつ5年前騒動にもいったんピリオド
(マイクつづき)
ジュリア「というわけで今日参戦してる選手、所属選手、みんなに今上がってきて、みんなで締めよう。今日は! 私は人生で一度経験できるかできないかの、こういう団体の旗上げっていうのに携われて、何か力になれたのでしょうか? 私はマリーゴールドに来て、ここにいる最高の仲間たちに出会えて本当に良かった。人生で本当に、私はこんなにこんなに宝物、神様が与えてくれてこの幸せでいいのでしょうか? みんな本当にありがとうございました。
いろんなわがままや、認められるようなことじゃない、そんなこともたくさん私はしてきたかもしれないけど、それでもこうやって応援してくれる諸君のおかげで、また新しい夢にチャレンジすることができそうです。私は何があっても。胸の根っこにあるのは日本の女子プロレス。なので、どこに行ってもみんなとつながっている、そう思って海の向こうで頑張ってくるんで、今後とも応援よろしくお願いします。そして、マリーゴールドの応援もどうかよろしくお願いいたします」
シャイニングフォーエバー&アリベデルチ→胴上げ締め
選手がつくるトンネルをくぐり、ジュリアは最後の花道を引き揚げた
(バックステージ)
ジュリア「ラストマッチを19日にやったんですけど、今日はそのエクストラマッチということで、私は所属選手たちの思いというのをしっかり感じて、今日は『全員掛け』をやらせていただきました。マリーゴールドは旗揚げしたばっかりで、これからの団体だけど、不安はそんなになくて。きっと大丈夫って、というか絶対大丈夫って、そう信じてます。それぐらい、みんなのこと信じてるし、私もだから、頑張んなきゃなって。もっともっとやってやるって、自分のことも信じてます。自分が信じたものだけを信じて…っていうのかな? それはお客様もそうですし、やっぱりいろんな人に支えられてここまで来れたと思うので。いろんな人たちの気持ちをしっかり背負って、海を渡って向こうに行ってくるんで、これからもジュリアの応援よろしくお願いします。そしてマリーゴールドをこれからもよろしくお願いします。今日は本当に、法DATE(NØRI)は私の同期で、行く前に絶対…彼女から私、プロレスやる前に影響を受けた選手でもあるんで、本当にリングで会えてよかったです。そして、もう一人(藤本つかさ)。そこは…いろんな思いがあるんで、見てる人が思ったように、感じたように捉えていただければいいなと思ってます。はい、今日は本当にありがとうございました。今まで記者さんたちもスタッフさんも大変お世話になりました。これからもマリーゴールドとジュリアをよろしくお願いいたします。ありがとうございました」
ジュリアそしてマリーゴールドのドラマがギッシリ詰まった全員掛けだった。紹介したものはごく一部であり、ぜひWRESTLE UNIVERSEで映像をチェックしていただきたい。
最後から二番目は藤本つかさ。5年前にアイスリボンから移籍したジュリアだったが、アイスリボン側とスターダム側の認識の食い違いか、移籍は騒動に包まれた。闘って解決するものでもないだろうが、いったんピリオドを打とうとしたジュリアが対戦を言い出し、藤本が応じたのだ。それがすべてではなかったか。どう解決すればいいかの答えなんかないが、リングでぶつかることでファンと一緒に区切りをつけてくれたように思う。
最後は林下詩美。記者会見やメディア露出で、マリーゴールドではジュリアが突出していた。コメントも長くかつ切れ味がある。思いをどう言葉にしていくか、それをリアルタイムでジュリアは他選手に伝えているようでもあった。とはいえ、ジュリア戦を経た桜井麻衣が見違えるような表情を見せ始め、試合運びも一段と成長を遂げつつある。きっかけをつかめば、試合や言葉は変わっていく。ジュリアの日本ラストはこれ以上ないタイミングであり、林下に注入された気合いは1人に対してのものではない。どの選手も自分事に感じられたものではなかったかと思う。
ふり返ったとき、マリーゴールド成長の起点としてふり返られるような大会になるに違いない。そしてジュリア選手、取材含めて大変お世話になりました。世界にジュリア魂を思うぞんぶんぶつけてきてください。活躍を見続けますので。