
ビクトリア弓月「スーパーフライ級の第一人者になる」 狙うは長期防衛
セミファイナルはスーパーフライ級選手権試合、メインはボジラの帰国前ラストマッチとなった。12日、マリーゴールドが『MARIGOLD Spring Victory Series 2025』新木場1stRING大会を開催している。
スーパーフライ級戦はともに2023年デビューの同期対決。レアが渾身の腕攻めで弓月を揺さぶる
<セミファイナル・スーパーフライ級選手権試合>
〇〈王者〉ビクトリア弓月
9分44秒、クロスフェース
●〈挑戦者〉瀬戸レア
※ビクトリア弓月は3度目の防衛に成功。
スーパーフライ級戦はともに2023年デビューの同期対決となる。グラウンド、そしてロープを絡めて渾身の腕攻めで弓月を揺さぶったレア。さらにかんぬきスープレックスを決めていく。
されど弓月は反撃を徐々に開始だ。ロープを背にしたレアの顔面に低空ドロップキックを見舞い、クロスフェースで絞り上げる。レアは力尽き、挑戦失敗となった。
(バックステージ)
弓月「スーパーフライ級のベルト、3度目の防衛に成功しました。瀬戸レア、私は『これまでのお前で来てたら容赦なくぶっ潰す』って言ったはずだよな。腕攻め、徹底してくるのはいいよ。でもな、テメエこんなもんじゃねえだろ、まだまだ。お前、いつになったらお前の本気を見せてくれんだよ。まあ、いつまでたっても私を超すことはないし、私が超されることもないから。そのへん覚悟しとけ。ありがとうございました」
弓月「ムーンサルトや投げだけじゃない」試合に意欲。減量には「大変ですね(しみじみ)。私は食べ物好きなんで」
(一夜明けコメント)
13日、弓月は水道橋デポマートでのサイン会イベント時、カクトウログからの取材に応じた。
カクトウログ 3度目の防衛おめでとうございます。
弓月 ありがとうございます。
カク レア選手の腕攻めが印象的な試合でしたが、ペースを狂わされたところはあったんでしょうか。
弓月 エルボーが自分の中で大切にしている動きで、自分は他の動きでもけっこう腕を使う技はカギになっているんです。そういう動きを阻止しようとしてのものであり、狂わされましたね。本来の動きが出し切れなかったところはあった。向こうも自分のことを研究はしていたんだなと。タイトル戦をするにあたって。
カク グラウンド技、そしてロープを使った攻め。レア選手の立場でいつもの試合とは違う部分を出してきたように思えました。
弓月 そうですね。でも自分はこれまでレアと闘ってきて、タイトル戦よりも前にロープ引っ掛けたりとかはされてきてて。なんで自分からしたらそれはもう『されてきていること』だから、もっとさらになんか上、もっとなんか違うものを期待していたところはあります。序盤に鉄柱にぶつけに来たところとかはもう予想外でしたが。
カク もうちょっとはみ出してくれてもくらいの感想になりますか。
弓月 もっと狂いに狂ったレアじゃないですけど、そういうところを見たかった。
カク 普段はムーンサルトだったり、スープレックス系だったり、クロスフェースをフィニッシュにするというのとは違うと思うんですけど、今回クロスフェースでフィニッシュしました。
弓月 向こうも関節技は自信を持っていると思うんですけど、その上で、私も関節には関節でというか、いつもとは違うものでフィニッシュをとりにいきました。レアの得意領域でも勝ってやりたいと。ムーンサルトや投げだけじゃないと。それをお客さんにも見せていきたいと思ったし、レアにも壁の高さを刻みたかった。
カク 10日のマーベラス大会出場、対抗戦でも違う引き出しを開けていたように感じました。
弓月 団体内だけじゃなくて正直、他団体の選手もすごく自分の中では意識してるんです。さらに団体をお互いに背負ってる対抗戦となると、やっぱり気持ちがより燃えるというか。『自分が未来のエースになる』と言い続けていることもあるから余計に負けられない。自分を出していかなければという気持ちは加速しますよ。
カク WRESTLE UNIVERSE(配信サイト)の告知ではスーパーフライ戦がメインでしたが、当日の発表ではセミでした。
弓月 そうですね。多少「悔しいな」とも思いましたが、やっぱり「送り出す」っていう。ボジラを送り出すっていうところがメインというのは納得ですね。私もボジラの試合をしっかり見たかったし。これはよかったんじゃないかと思います。次こそはメインを取ってやります。
カク 当初スーパーフライに挑戦する際に56キロで、55キロ以下まで落とさなきゃという話がありました。体重維持の大変さはどのように思われていますか。
弓月 大変ですね(しみじみ)。私は食べ物好きなんで、食べるのが好きなんで。55キロ超えるかどうかが怖いところあって、節制しながらやってます。食べながらでも、食べ過ぎたっていう日があったら次の日はあんまり食べないとか(笑)。もうしんどいです。
カク スーパーフライを背負う宿命でもあります。
弓月 いまワールド(赤)が一番にあって、ユナイテッド(白)があって、シングルとしては一番下にスーパーフライがあるという見られ方をしていると思うんですけど、スーパーフライも唯一無二のシングルなんだと。赤とか白に負けないぐらいの勢い、そういうベルトにしていきたいってところがあるので。私がその第一人者になりたいんですよ。赤とか白とかでは見られない闘い、スタイルっていうところからどんどん上を目指していけたらなって思ってます。
カク 4月、5月後楽園があって、ビッグマッチの代々木が控えています。
弓月 『守り続ける』っていう気持ちしか今ない。自分が成長していく上で、もっと先々、それこそ白とか赤とかにももちろんいずれはいきたいっていう気持ちはあるんですけども、今はとにかくこの自分の持ってるベルトを大事に考えて。それを、誰も越せないぐらいの防衛記録を重ねていって、こういうところからエースっていうところ、風格につながっていくものを出していけたらなと思ってます。
カク 今のコメントで締まりました。昨日の大会記事とセットで記事にいたします。サイン会でお忙しいところありがとうございました。
(大会結果)マリーゴールド MARIGOLD Spring Victory Series 2025 4月12日(土)新木場1stRING
■マリーゴールド MARIGOLD Spring Victory Series 2025|04.12
日時:4月12日(土)12:00
会場:東京・新木場1stRING 観衆272人(満員/主催者発表)
<第1試合・3WAYマッチ>
〇咲村良子
4分43秒、蜘蛛絡み
●リアラ
※もう1人は橘渚。
咲村と橘が張り合う展開にリアラ「私も入らせろ」という展開だったが、最後はリアラがギブアップ。橘は「ギブアップするのかよ」的にクレーム。咲村良子はキャリア初勝利となった。
<第2試合・タッグマッチ>
後藤智香 & 〇勇気みなみ
9分38秒、南の風
●メガトン & ギガトン
入場後にギガトンとメガトンが雄たけびを決めるが、勇気と後藤がドロップキック。この勢いで杖が折れてしまい、ギガトンは「おのれ~!!」と怒り。
<第3試合・タッグマッチ>
林下詩美 & ●田中きずな
11分45秒、ミラマーレ
〇MIRAI & 山岡聖怜
詩美「MIRAI、私は確かに去年お前からシングル負けて、また、大事なモノをかけていつか再戦したいって思ってたけど、今私、チャンピオンだよ?エースだよ?」
MIRAI「詩美ー!お前の目ん玉見えてんのか?いつまでもスカしてんじゃねーよ。余裕ぶっこいてんじゃねーよ。今日勝ったのは、このMIRAIだぞ」
<セミファイナル・スーパーフライ級選手権試合>
〇〈王者〉ビクトリア弓月
9分44秒、クロスフェース
●〈挑戦者〉瀬戸レア
※ビクトリア弓月は3度目の防衛に成功。
<メインイベント・8人タッグマッチ>
○ボジラ&野崎渚&CHIAKI&松井珠紗
13分42秒、ハイアングル・パワーボム→エビ固め
青野未来&翔月なつみ&ハミングバード●&山中絵里奈
※ボジラ帰国前ラストマッチ。
[ボジラ「アリガトウ…マタネ」旗揚げ初年に大貢献 次の主役争い待ったなし]