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飯伏「もう何でもありなのか」王座再分裂に苦言 一方でワクワク感充満

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 新日本プロレスが現地時間14日、1年半ぶりとなるアメリカでの有観客大会「RESURGENCE」を開催した。日本でも多くのファンがライブ配信を楽しんだ。(記事アイコン写真は4・4両国国技館)

大会結果 新日本プロレス RESURGENCE 現地時間8月14日(土) アメリカ・The Torch at LA Coliseum

■ 新日本プロレス カードファイト!! ヴァンガード overDress Presents RESURGENCE
日時:現地時間8月14日(土)20:00
会場:アメリカ・The Torch at LA Coliseum(カリフォルニア州・ロサンゼルス)観衆2,222人(札止め)

<第0試合>
バレット・ブラウン
ミステリオッソ
○ベイトマン
 9分32秒 This is the kill
●ジョーダン・クリアウォーター
ザ・DKC
ケビン・ナイト

<第1試合/アレックス・コグリン チャレンジマッチシリーズ>
○カール・フレドリックス
 10分48秒 マニフェストデスティニー→片エビ固め
●アレックス・コグリン

<第2試合>
TJP
成田蓮
○クラーク・コナーズ
 11分19秒 TJPのマンバスプラッシュ→片エビ固め
●ロッキー・ロメロ
ウィーラー・ユウタ
フレッド・ロッサー

<第3試合>
エイドリアン・クエスト
フレッド・イェハイ
クリス・ディッキンソン
リオ・ラッシュ
○上村優也
 12分45秒 かんぬきスープレックスホールド
●ダニー・ライムライト
ジョレル・ネルソン
ロイス・アイザックス
JR・クレイトス
トム・ローラー

<「LA道場で強くなるぞ!」“海外武者修行”初戦を勝利で飾った上村がマイクアピール!柴田コーチとガッチリ握手! >

<第4試合>
○ジュース・ロビンソン
 9分00秒 トンガンドライバーを切り返しての丸め込み
●ヒクレオ

<第5試合>
○石井智宏
 16分07秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
●ムース

<第5試合後>
欠場中のオスプレイが登場!その手には“IWGP世界ヘビー級ベルト”が……!?

<第6試合>
ドク・ギャローズ
○カール・アンダーソン
 10分33秒 マジックキラー→片エビ固め
●永田裕志
ジョン・モクスリー
※タマ&タンガのG.o.Dが登場!アンダーソン&ギャローズと一触即発に……!?

<第7試合/ダブルメインイベントI NEVER無差別級選手権試合>
[第33代王者] ○ジェイ・ホワイト
 22分59秒 ブレードランナー→片エビ固め
●デビッド・フィンレー
[挑戦者] ※ジェイが初防衛に成功
※次期挑戦者に石井が名乗り上げ!“王者”ジェイの返答は……?

<第8試合/ダブルメインイベントII IWGP USヘビー級選手権試合>
[挑戦者] ○棚橋弘至
 19分26秒 ハイフライフロー→片エビ固め
●ランス・アーチャー
[第9代王者] ※アーチャーが2度目の防衛に失敗、棚橋が第10代王者となる
※IWGP USヘビー級王者となった棚橋がエアギターを披露!最後は“愛してまーす”の大合唱!

イギリスにもどっていたはずのオスプレイが米国登場。手にはIWGP世界ヘビーのベルト!?

 もうこの8試合というボリュームが懐かしいのだが、アピール合戦も多発。『STRONG』で力を蓄えてきた選手勢も奮闘するというベースもあって、実に見ごたえのある大会となった。観客はマスクをしているのだが、座席はソーシャルディスタンスではなく、歓声もどんどん飛ぶスタイルだった。画面越しにも盛り上がりはアリアリ。

 ひとつ事件を拾うとすればこちらになる。

<第5試合終了後>

 第5試合終了後、負傷欠場中のオスプレイの入場曲がかかり、なんとオスプレイが登場。スーツ姿でリングに上がりマイクを手に持つ。

■オスプレイのマイクアピール
「ここに来られて嬉しいとでも言ったほうがいいか? でも、俺はロサンゼルスなんて大嫌いだ。俺が今日ここに現れることも予想してなかっただろうけど、会社に一つもの申したい。復帰する準備はできた。もうすぐ『G1』が始まるよな? なら、ここでハッキリ宣言させてもらおう! ウィル・オスプレイは今年の『G1』に出ない! もっと言うと、日本のリングには戻らない! 俺はニュージャパンのためを思い、自分を犠牲にしてでもベストを尽くしてきた! なのに俺がたった4カ月の休養を頼んだら、会社はその代償として俺からIWGPのベルトを取り上げた! ジョン・モクスリーの野郎は一年以上もUSベルトの防衛戦もしていないっていうのに、なぜここまで身をボロボロにして全てを捧げてきた俺にそんな仕打ちができるんだ! ここで俺から一つ要求がある。シンゴ・タカギ!(ファンが拍手をすると)そうだよな、オマエらファンはタカギが大好きだよな? でも俺は首を負傷していながら、あいつに勝ったんだ。たしかにいま、アイツがベルトを巻いているかもしれないが、アイツは”真”チャンピオンではない! あくまでも”暫定”チャンピオンだ! その証拠にベルトは今俺の手元にある(ベルトを取り出す)。俺は一度も負けてない! だからここから誰が相手でも、ニュージャパン以外の選手でもいい、俺がこのベルトを防衛していく!”禁断の扉”だってこじ開けてやる!(ファンがAEWと叫ぶ)黙れ! AEWなんかに俺と対等に闘える奴はいない! 今日から俺がこの『STRONG』を制覇する! LA道場の雑魚ばっかりだった『STRONG』のマットにもようやくホンモノのスターが登場だ」

 ここで挑発されたLA道場を代表し、カール・フレドリックスとクラーク・コナーズが登場。二人はいきり立ってリングに上がる。さらにTJPも姿を現す。するとオスプレイはマイクを続ける。

■オスプレイのマイクアピール
「セキュリティ、こいつらを止めなければ、いまここでコイツら雑魚をボコボコにするぞ。(クラーク&フレドリックスに)ちょっと落ち着けよ。シバタに叱られてもいいのか? (TJPが現れると)お、元・LA道場生のTJPまでご登場か。一緒に稽古してた面々を教えてやろうか? サモア・ジョーとブライアン・ダニエルソンだぞ。その中でTJPだけがいまもシバタのアシスタントときた。(TJPがリングに上がる)オマエらは所詮雑魚のかき集めだ」

 挑発に怒ったTJPは上着を脱いで臨戦態勢。オスプレイに詰め寄る。オスプレイはミネラルウォーターのペットボトルをTJPに叩きつけて、素早く場外に逃亡。観客席の中に紛れ込み、アメリカの放送席に近づくとLA道場勢をからかいながら姿を消したのだった。

<バックステージ>

オスプレイ「俺からIWGP世界ヘビー級のベルトを取り上げといて、タダで済むと思ったか? ベルトは今でも俺のものだ! 俺はニュージャパンを盛り上げるため、誰よりも自らを犠牲にし会社に忠誠を尽くしてきた。ニュージャパンリングの主役はこの俺だ、そして今日からこのSTRONGマットでも俺が主役に君臨する。俺に日本のマットに戻ってきて欲しければ、たった今から、タカギを”暫定”チャンピオンに訂正しろ。ウィル・オスプレイこそが”真”のIWGP世界ヘビー級王者だ。クラーク・コナーズとカール・フレドリックス、用心しろよ。このベルトが欲しければ、俺が相手になってやる」

 オスプレイが『STRONG』に宣戦布告。

 わざわざ黒袋に入れた中からIWGP世界ヘビー級ベルト(2本目が存在した?)を取り出す。2本のIWGPが統合されたばかりなのにとか、STRONGのベルトができたばかりなのにとか、全てぶっちぎったところに大きな矛盾、一方で痛快感あり。

 オスプレイの「俺がたった4カ月の休養を頼んだら、会社はその代償として俺からIWGPのベルトを取り上げた! ジョン・モクスリーの野郎は一年以上もUSベルトの防衛戦もしていないっていうのに」というのも一理ある。こうしたものはトータルの印象が見方を左右するのだ。

 ちょっとジーンとさせたのが、“米国ナンバーツー”のAEWとの対戦を求める声を一蹴して『STRONG』戦場というくだり。これはひとつの新日本プロレスラブでしょ。

 統合への過程で「この2つが合わさったら最高と最強のベルトになる」と主張した飯伏。ファンから大反対を食らいつつも成し遂げたわけだが、この再分裂予兆には当然のように苦言だ。

新日本プロレス8・14米国有観客大会にあなたが思うことは?

 あなたの見解は!? ツイッターからの投票に参加できる方は、こちらでポチッとお願いします。

 投票結果が正解というわけではないが、賛否両論こそ新日本が求めているのかもしれない。

 米国大会に「そういう展開でくるのか」感はかなりあった。迷走する新日本のサマがコロナ明けに向けた壮大なフリであるとボクは思っているが、はたして?!

16日の後楽園は鷹木、BUSHIにくわえて内藤、SANADA、EVIL、裕二郎、外道、東郷が欠場

 国内はコロナに左右される。15日の静岡大会を欠場した鷹木信悟、BUSHI以外にも16日大会には欠場者あり。

 鷹木とBUSHIはPCR検査を受けているが、新日本プロレスは「結果が出るまでの措置として、大事をとって他の選手も含めて一部欠場とし、試合カードを変更」することを決定。14日長野大会で2人と試合に出場した内藤哲也、SANADA、EVIL、高橋裕二郎、外道、ディック東郷が欠場する。代わりに同大会には出場予定のなかったオカダ・カズチカ、矢野通、真壁刀義、本間朋晃が出場する。

 外道とディック東郷は「SUPER Jr. TAG LEAGUE2021」に参戦中で、この日の大会で田口隆祐、マスター・ワト組との公式戦を控えていたが不戦敗となった。

(2021年08月16日 12時31分 【新日本】鷹木とBUSHIの発熱に伴い後楽園大会のカード変更 内藤、SANADA、EVILらも欠場 | 東スポの新日本に関するニュースを掲載)

 オカダ・カズチカ、矢野通、真壁刀義、本間朋晃が緊急出場となる。


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