大声あり50%なし100%新基準に 大張社長の省庁依頼報告から一夜明け
新日本プロレス・大張高己社長が「全解禁が不可ならば、次ステップとして、声出しアリのエリアのみ50%、声出しナシのエリアは100%となれば、トータルで50%を超え、収益面で躊躇している様々なライブが救われます。関係省庁様へご依頼しました」とツイートしたのは7日朝のこと。一夜明けの8日、政府が新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針を改定した。
「大声で応援」エリアは定員の50%上限、「大声なし」は100%
いわゆる「声出しなら50%、声なしなら100%収容」は浸透していたが、「声出しエリアが一部でもあれば全体も50%」上限も守らなければならなかったのがこれまでの規制。それがついに緩和する。
政府は8日、新型コロナウイルス感染症対策本部を持ち回りで開き、基本的対処方針を改定した。プロスポーツやコンサートなどのイベントの収容人数制限を緩和し、一つの会場を「大声あり」と「大声なし」のエリアに明確に区分できれば、それぞれ上限を定員の50%と100%とする新基準を盛り込んだ。エリアを分ければ感染リスクは低いと判断した。
新基準は、現在のように緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用されていない場合が対象だ。同日から適用を始めた。
主催者が感染防止安全計画を策定した場合、従来は声援などの大声を認めるイベントは上限を定員の50%とする一方、大声を認めないイベントなら100%としてきた。主催者はいずれかを選ぶ必要があった。
新基準では、例えば観客席の半分で大声を認め、残り半分では認めないというように組み合わせた場合、全体の収容上限は定員の75%となり、柔軟な運営が可能になる。
改定した対処方針には、26日から新型コロナの「全数把握」を見直し、感染者の届け出対象を高齢者など重症化リスクの高い人に限定することも明記した。
(2022/09/08 21:32 「大声で応援」エリアは定員の50%上限、「大声なし」は100%…イベントで収容人数新基準 : 読売新聞オンライン)
改定前日に「関係省庁様へご依頼しました」と尾張社長が報告したばかり
この改定(8日)の前日(7日)に「関係省庁様へご依頼しました」と報告していたのが、ほかならぬ新日本プロレス・大張高己社長だった。
ありがとうございます🙇
— プロレスリング加藤 (@q3jQd9xK0aZSvEL) September 7, 2022
この報告にファンの間では「大張社長は有能」評が広がった。報告からわずか一夜で“受け入れられた”格好だ。実際に誰からの申し入れが決定打になったのかは定かでないが、こうした「世間とプロレスをする」姿勢こそがシンニチイズムである。少なくとも、機敏に主張していたという“快挙”を称えたい。
チケット発売前アナウンスが基本だったが、バリエーションが増える!?
先日まとめたように、声出しの有無については“チケット発売前アナウンス”という基本もアレンジされつつある。
【📝国内団体の対応例まとめ📝】
新日本「声出し可9・5&6後楽園」完売 コロナ2年半時点の国内声援有無#プロレス #njpw #njburning
チケット発売前アナウンスが基本だが・・・「開催時の状況により声援ありとなる」ケースも増える!? pic.twitter.com/KAgjHfPMRa
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) September 3, 2022
ニュースコメント欄にも溢れるように、50%収容の効果について疑問を持つ層も拡大してきた。とはいえ、これまでルールを守ってきたことから慎重に対処したい層もいるだろう。プロレス界での各団体の引き続きの対応、混乱を最小限にする都度早期決定をお願いしたい。