KENTAが棚橋を破って開幕2連勝! 柴田「今日は『ヒデオ』でなく『KENTA』だった。迷子が意外と道を見つけるのが早かった」
新日本プロレスワールドで7・14大田区大会の主要試合を追っかけ視聴。どれもなかなかよろしかったけれど、やっぱりメインの棚橋弘至vs.KENTAでしょう!
・ HEIWA Presents G1 CLIMAX 29 – 東京・大田区総合体育館 2019-7-14 | 新日本プロレスリング
メインのみ柴田勝頼が解説を務めた。
(シバタコールで迎えられ、7・14大田区大会の解説席につくと)よろしくお願いします!
(棚橋、KENTAの入場時の表情)いいんじゃないですかね。集中して、集中していただきたい。
(KENTAからは柴田と「価値観が似ている」)そうですね、(組んでいた)当時はそうでしたね。ハハッ。
(KENTAと棚橋、勝負を分けるのは)やっぱ、気持ちじゃないですかね。はい、どちらが勝ちにこだわるかっていう。G1の本質でもあるんで。
(前哨戦で棚橋はKENTAのことを「迷子」と表現)的確じゃないですか(笑)。いやー、やっぱりなんか、迷子ですよ。
俺もさんざん言ってきたんですよ、昨日の試合(棚橋との前哨戦)も含めて「俺が連れてきたのは(WWE時代の)ヒデオではない。KENTAだ」って。そこかいちばん肝心なところで、本人の中でようやくそれが意識として理解できてきているのかなと。(KENTA時代の)あのまんま行ってもらいたいと。だから棚橋弘至もその辺をわかった上で「迷子」って表現をしたんじゃないのかな。
(ダラスでの開幕戦は)半分「ヒデオ」でしたね。悪い意味でアメリカに馴染んじゃってて、それをみんな見に来ているわけじゃなくて、「KENTA」なんですよ。だから連れてきた。
(KENTAは)人をバカにすることに関しては天才的な才能を持っている。僕もかなり見習った部分があるんで。ハハッ。
(棚橋のこともよく“ご存知”なわけですが)そうですね、なんかセコンドにつくとかは違うなと思って。もっとフラットなポジションでフラットな角度からこの試合を見たかったなぁと。
(解説席は)一番いい席です。棚橋弘至のためでもありますね。KENTAを投入した。去年優勝してるんで、もっと厳しいプロレスを(笑)。怖い棚橋弘至が見れるかもしれないですね、ハイ。
(KENTAの蹴りが)キレてますね。
(KENTAのパワースラム炸裂)ご覧のように足腰がめちゃくちゃ強いんで。
(KENTAが「自身がオリジナル」と主張する串刺しドロップキックを繰り出すとアッサリ)柴田ムーヴですね。
(棚橋も)求めてたと思うんすよ、熱くなる相手を。
(棚橋のスリングブレイドは相手が)見えてます、しっかり。(相手に)遠心力がすごいかかるんですよ。
(実況「棚橋とKENTAの2人の気持ちが伝わりますね」)もっと!
いや、今日の試合は「KENTA」だったと思います。大事な試合でしたね。そのKENTAを呼び起こしたのも棚橋(の存在)という。
(KENTAの握手は棚橋が拒否)俺でも握手しないでしょ。試合に負けてんだから。そうはならない、よっぽど特別な何かがあってじゃないと。
今日は本当に「KENTA」でしたね。あの、「迷子」が意外と道を見つけるのが早かった。ハハッ。(迷ったのは)2日だけでした(笑)。
ぶっちゃけて言えば、G1なんか全てが孤独なレースなんで、そこに味方とかセコンド、関係ないんすよ。リングに上がるのは1人だけなんで。
特にG1ってそうなんですよ。もう自分との闘い、ケガとの闘い、相手との闘い。ホントいかにどうリングに上がってどうリングから戻るか。そういう孤独なレースなんで。
あとやっぱり、今日の試合を経て、棚橋弘至そうとう悔しいと思うんで、そっからの棚橋弘至というものも・・・めちゃくちゃ強いですから。(KENTAと)お互いにいい刺激になったんじゃないかと自分は思います。お互いに。
(柴田との棚橋のような関係が生まれる?)それは自分と棚橋弘至の物語なんで・・・わかんないですけど。KENTAはKENTAで、棚橋と物語ができていくと思うんで。
(後藤洋央紀とはG1前にどんな指導を?)いや、とにかくトレーニングを一緒に。キックだったり。朝の6時に起きて7時には開始したり。彼ら(道場生)とは別で。けっこう集中して練習しましたね。
やっぱ練習って嘘ついたら嫌じゃないですか。それをやっぱリングに生かせれたと思うんで。昨日の身体を見ても、蹴りを見ても、顔を見ても。やっぱ顔に現れると思うんで。表情、眼、全てにおいて言えることだと思います。
例えばLA道場の若い奴らもたぶん(トレーニングを重ねてきたことで)眼が違う。KENTAかヒデオか。(ここまで)半分半分だったと思いますけど、きょう確実にKENTAだったと。
(G1は)楽しみな反面、いつもこう、試合が終わるとホッとするっていう。(KENTA、後藤、LA道場生の)4人分のストレスが(笑)
正直、go2sleepのキレがまだまだなのだが・・・KENTAのふてぶてしさ、勝ちを取りに行く流れが実にいい! かつてのムーヴに柴田ムーヴを追加して、引き出しもけっこうある。大阪城ホールに登場時に「違和感」という言葉を使っていたと思うが、通り越しての「強豪感」まである。マイクでの締めも面白かったですねぇ。
柴田と“ソウルメイト”なのかもだが、KENTAにはKENTAのスタンスがあっていいと思う。孤独な闘いの一方で、新日本への感謝を隠さない。ヒデオではなくKENTAというのも、それはそのつもりで本人も臨んでいるだろうが、ヒデオ時代を経由したプライドもあるだろう。そのすべてがどんな吐露としてG1でさらけ出されるのかが、KENTAのG1劇場なのだ!
一方で、柴田の一つひとつの言葉を解釈するのも面白い。「G1なんか全てが孤独なレースなんで、そこに味方とかセコンド、関係ないんすよ。リングに上がるのは1人だけなんで」とも説いた。新日本でも特に自分らしさが発揮できるのがG1であり、自分で責任を持つしかないのだと柴田は言いたいのではなかろうか。とてつもなく大事なシリーズであることを、柴田は経験から知っている。
KENTA、後藤、LA道場生を“帯同”する柴田のG1クライマックス。棚橋やオカダ・カズチカとの関係もあるから、解説を聞いていても“牛耳っている”感みたいなものが出ていて面白い。本人はそういうつもりはないだろうが、見えない力が見える力となって流れを生んでいく。
柴田勝頼はG1に参戦しているのだ。
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