俺たちの鈴木みのる! 本物志向ファン酔わせ英国大会大成功/俺たちのオカダ! 右ヒザ痛と闘ったG1に『GET SPORTS』が密着
先週末の新日本プロレスを少し振り返る。
現地時間9月1日、新日本プロレス主催として初のイギリス大会『NJPW Royal Quest』がロンドン・ザ・カッパー・ボックスにて開催となった。6,119人(満員)。
“壮絶死闘”にロンドンが大熱狂!
オカダが鈴木を沈めて、IWGPヘビー“V3”達成!次期挑戦者にはSANADAが名乗り!
☆8.31カッパーボックス大会をスマホサイトで詳報中!https://t.co/zFd9XBQlSV#njpwRoyalQuest #njpw pic.twitter.com/bf6GcfGGYs
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2019年8月31日
CSテレ朝チャンネルで後半を視聴。なんといってもメインでしょう。
日本ではお馴染みのIWGP王者変遷VTRの時点で観客が大きくリアクション。選手が映るたびに「オーッ」と、歴代選手に対してのリスペクトを表明する。準ホームリング(ここ数年の遠征の賜物)かつビッグマッチでの鈴木みのる入場時のカゼニナレ大合唱の圧巻なこと! 一方でオカダ・カズチカにもチャリーンとのイントロだけで大歓声が巻き起こる。おおっ、英国ファンは本当に「知ってる」んだなぁ!
スズキッ! オカダッ! 2人のコールが交互になるのが日本とは違って独特だ。両者を連続してコールしているファンもいるし、どちらかをコールしているファンもいるということだろう。「どっちも頑張れ」という気持ちをコールに表現できるというのが実に面白い。
みのる本人が原宿パイルドライバーで口にしていたが、熱心な外国人ファンはUWFという歴史も調べている。序盤に展開されたのはクラシカルな新日本スタイルというべきか、UWFスタイルというべきか。みのるはオカダの腕を腕十字にたぐり寄せてから三角絞めへと移行する。日本が産み落としたプロレスが英国で確かに展開されている!
何をやっても沸く英国会場に突如のシーン現象。みのるがエルボーの構え。ヒットと同時にペチッという音が会場に伝わり「オーッ」。いやはや、最高に楽しんでいるじゃないか! 固唾をのんで見守るこの試合は、新日本の中でも決闘色が強いものとなった。
みのる贔屓が多い観客は、徐々にオカダにブーイングを送るようになる。みんな最高のみのるが見たいし、オカダがどう対処するかを見たがっている。
みのるのパフォーマンス度が上がっていることも、この試合が際立った要因となる。ビッグマッチでアンダーカードに組み込まれることも多くなったみのるは、春からのトレーニングメニューを変えたことを『KAMINOGE』vol.93で明かしている。5か月のトレーニングで51歳にして足が速くなったし、打撃の精度を上げた。本物の技術が投影された試合は、本物志向の現地ファンをいっそう酔わせた。
エルボーのバリエーションでは、みのるがオカダの後頭部にペチッと放つタイプも見せた。みのるのゴッチ式をこらえたオカダは、足をキャッチしながら足ごとみのるをクルッとまわして背面ドロップキック! 日本版の闘いのその先をいく両者。みのるはG1最終戦で見せた「ミスティカ式のバックポジション奪取」を狙ったが、読んだオカダがツームストンで切り返して勝負あり。視聴している日本ファンへの見ごたえも提供していく。
レインメーカーを食らったみのるがメインで沈んだ。ブーイングはもうない。観客はみのるもオカダも大好きだ。オカダが英語で「今日の新日本プロレスはどうでしたか」と投げかけると、観客は「ニュージャパン!」大合唱。日本のファンとしても、歴史的場面としての英国ビッグマッチ進出を感慨深く見させていただきました。
関東地区では、このオカダvs.みのるを次回『ワールドプロレスリング』で放送。
日本時間9月1日、深夜のテレビ朝日『GET SPORTS』がオカダ・カズチカに密着し、コーナーは約25分に渡った。
【「オカダカメラ」恐るべし! このあと】
9月1日(日)25:32~26:55テレビ朝日『GET SPORTS』にて「黄昏の騎士 プロレスラー オカダ・カズチカ 完全密着」#njpw #g129 #オカダ・カズチカ #rainmakerXokada #GETSPORTShttps://t.co/S1BTA6RSlV pic.twitter.com/varfsM3tLa
— プロレス格闘技/カクトウログ (@kakutolog) 2019年9月1日
SNS上でも話題になったが、オカダの右ヒザ痛にスポットが当たった。強いのは当たり前で、カッコよくあらねばならない。その信念でマットに上がる一方で、「リング以外でも闘っている」ことを見せたいとのことでオカダは密着取材を受けたのだという。
慢性的にどこかを痛めているイメージがないオカダなだけに、意外ではあった。右ヒザ痛で睡眠不足になり、少し足を引きずりながら歩くシーン。Aブロック最終戦の飯伏幸太戦前には右ヒザの水を抜き、痛み止めの注射を打つ。それでいて、好きなプロレスを広めたいと語るオカダは、実にさわやかだった。
なお、オカダは試合前夜のルーティーンで風呂に浸かりながら炭酸水4本を身体にかける(肩、背中、腕にかけていく)。こうすると“疲れない”のだという。試合前のウォーミングアップでは、低酸素マスクを装着していったん試合レベルまで心拍数を上げる。こういったアプローチが、より多くのファンに届くパフォーマンスを可能にするのだ。
俺たちの鈴木みのる! 俺たちのオカダ! 国内ビッグマッチとは異なるアプローチで新日本の魅力を味わった週末だった。
>> 新日本プロレス公式
★new! KAMINOGE 93 9月2日発売!“帝王”髙山善廣インタビュー/“ストリートの伝説” 朝倉未来/朝倉海[RIZIN無敗伝説]×朝倉誠[最強兄弟の父]/“永遠のお祭り漢”矢地祐介/谷津嘉章×菊田早苗/“Uインターのちゃんこ番長”宮戸優光[a.k.a.宮戸味徳]/“KILLING MACHINE”杉浦 貴 変態座談会
★new! Y・T・R! V・T・R! VII CHAOS結成10周年記念 登別修学旅行 [DVD] 7月26日発売!新日本プロレスを代表するヒールにして技巧派・矢野通のプロデュースDVD第7弾。CHAOS結成10周年を記念して、矢野がオカダ・カズチカら日本人メンバー全員参加の修学旅行を実施。北海道登別を舞台に、メンバーたちがリング上とは異なる表情を見せる
★new! 【Amazon.co.jp限定】柴田勝頼デビュー20周年(複製サイン入りブロマイド(ジャケット写真デザイン)付) [DVD] 10月10日発売!柴田勝頼のデビュー20周年記念DVD。NEVER無差別級王者など、輝かしい軌跡を誇る柴田勝頼が自ら選んだ名勝負のほか、“LA DOJO”でヘッドコーチとして手腕を振るう彼に迫ったドキュメンタリーを収録