桜庭和志とともに続くボクらの青春　冴える総合殺法とプロレス順応

　4連休の「締め」から「明け」へと続くノア後楽園3連戦。シングルリーグ戦「N-1」真っ只中であり、桜庭和志も2日間でシングル3連戦を闘う。

9月22日（火祝）18:30 N-1 VICTORY 2020 東京・後楽園ホール

　22日の結果おさらい。

■ プロレスリング・ノア N-1 VICTORY 2020 ～NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE～
日時：9月22日（火祝）18:30
会場：東京・後楽園ホール 観衆未発表

［今後のスケジュール（ノア公式）］
［得点状況などまとめ（N-1特設）］

＜タッグマッチ＞
稲村愛輝
〇征矢学
（9分29秒　弾道→片エビ固め）
●岡田欣也
モハメド ヨネ

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
●谷口周平
（9分40秒　レフェリーストップ）
〇拳王
※胴締めスリーパーホールド

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
〇マサ北宮
（14分32秒　サイトースープレックス→片エビ固め）
●清宮海斗

＜6人タッグマッチ＞
タダスケ
仁王
●覇王
（21分02秒　レフェリーストップ） 　
HAYATA
小川良成
〇鈴木鼓太郎
※ジャベリン

＜「N-1 VICTORY 2020」Aブロック公式戦＞
●桜庭和志
（8分35秒　豪腕ラリアット→片エビ固め）
〇潮崎豪

＜「N-1 VICTORY 2020」Bブロック公式戦＞
△杉浦貴
（30分時間切れ引き分け）
△丸藤正道

桜庭「あれ（ホイス戦）に比べればなんとか」　総合のレジェンドが挑む2日間後楽園シングル3連戦

　戦前には「あれ（ホイス戦）に比べればなんとか」と桜庭。

　リーグ戦期間中には9月22日（夜）、23日（昼夜）と後楽園ホールでの2日間3連戦があり、そこで桜庭は公式戦3試合を行なう。

　会見では「1日2試合は学生時代のレスリングの試合以来ですかね」とコメントしていたが、プロでも経験している。伝説の『PRIDE GP 2000』決勝大会（東京ドーム）だ。ここで桜庭はホイス・グレイシーと15分6ラウンド、計90分にわたる大激闘を展開。タオル投入により勝利すると、さらにトーナメント準決勝でイゴール・ボブチャンチンと闘っている（1ラウンド終了時にタオル投入でTKO負け）。

「あっ、それがありましたね。あれに比べればなんとか（笑）。もう20年前の話なんで、あの時みたいに若くはないですけど……今回は90分とかじゃないですよね？ 30分一本勝負ですか。じゃあできますね。昼と夜の間に時間もあるし」

　年齢が注目されるが充分な練習ができているだけに「スタミナとかも問題ないですね」と桜庭は言う。気にしているのは細かい調整だ。

「たぶん昼の大会と夜の大会の間にいったん寝ると思うんですよね。で、起きてどうスイッチ入れるか。1日2回のアップになるんで、やりすぎず、やらなすぎずっていうところで」

（1日2試合も「ホイス戦に比べたら」桜庭和志、ノア「N-1 VICTORY」リーグ戦に飄々と参戦（ABEMA TIMES））

　大会はABEMAでネット中継され、桜庭は「推し選手」としてプッシュされた。

今日明日の後楽園3連戦！
すべて生中継でお届け！

まずは本日18：00〜 #ABEMA 生放送📺✨
本日のABEMAの推し選手は…「桜庭和志」選手！！！#noah_ghc #n12020#ABEMAでノア見ようぜ https://t.co/VKn6DD7Rvh pic.twitter.com/zTwxkw6TsC

— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) September 22, 2020

　どことなくPRIDEテイストな煽りも話題に。

ここ一番にこの名物ファンあり。観客席のまわりに断ってから“桜庭の入場時”限定でSAKUベルトを掲げる。リングインした桜庭からも“いつもありがとう”と手を振られていた。

いざシングル3連戦の初戦へ。コーナートップで天を見上げる。

桜庭によるアームロックやミドルキックで腕にダメージの潮崎は前半に沈黙。チョップを放っても自ら悶絶。

されど、覚悟を決めて打ち返していくと、桜庭は苦しみつつも正面から受ける。

往年の姿がオーバーラップ。総合殺法で揺さぶりをさけていく桜庭。

　どうだろう?　写真からも桜庭がエンジョイしている様子が見てとれるのではないかと思う。総合殺法で追い詰めたと思いきや、観客にわかりやすいアクションと場外攻撃も。

　リーグ戦ではノアトップ勢を苦しめていくわけだが、これがノアの闘いの幅を広くする。強さの系譜をどうノアに飲み込んでいくかが所属選手には問われる。プロレスと総合がクッキリ分かれたこの時代の逆行もまたノアの魅力。

　現サイバーファイト武田有弘取締役は、2012年に桜庭&柴田勝頼を新日本プロレス参戦に導いた仕掛け人でもある。当時は中邑真輔に誌面上で「盛り上がってるのはKAMINOGEとカクトウログだけじゃねぇのか?」と当サイトはイジられた。一方で、桜庭&柴田にとっての“援軍”にまわった当サイトのことを武田氏は記憶しており、昨年からよく会話もさせていただけるようになった。

　武田氏はメディア戦略を意識する一方で「つまるところ問われるのは、しっかりとしたプロレス」とする。強さの系譜を含む流れは、“しっかりとしたプロレス”の系譜でもある。桜庭の闘い、ノアの闘いにボクらは青春の続きを実感せずにはいられないのだ。

ノアに珍日程!?　日付を間違えて押さえたわけではありません

　4連休明けのきょうは、なんと平日後楽園昼夜大会。公式戦大会数の都合もあり、前代未聞の日程にノアが挑む。

【日付を間違えて押さえたわけではありません】#noah_ghc の #n12020 は4連休最終日･･･だけじゃなく連休明け平日に昼夜興行!!

📺22日（火）18:30 #ABEMA
🎥23日（水）13:00 #wrestleUNIVERSE
📺23日（水）18:30 #ABEMA

思わず“5連休”目を取りたくなる後楽園3連戦https://t.co/9G97ubSTU6

— カクトウログ📶ﾌﾟﾛﾚｽ/格闘技 (@kakutolog) September 22, 2020

　『N-1 VICTORY 2020』の以降日程&対戦カードはこちらでチェックを～。