拳王「ノアを変える」有言実行のジェイク戦 重さもラリーも両立した試合
27日、ノアが『N-1 VICTORY 2023』カルッツかわさき大会を開催した。年間最大リーグ戦の公式戦最終日となり、切り札カードとしての「ジェイク・リーvs.拳王」も実現した。
大会結果
【#n12023 ノア川崎】9・3大阪でのN-1優勝決定戦カードは「拳王vs.潮崎豪」に/拳王「潮崎? 俺が頂点を獲ってノアを変えてやる」GHC王者ジェイク破りAブロック代表に/潮崎が中嶋・征矢を1日で突破、Bブロック代表に
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拳王「俺が優勝して、ノアをプロレス界の頂点に持っていってやるからな」いざ潮崎と9・3優勝決定戦
<第10試合 メインイベント・ABEMA presents N-1 VICTORY 2023 Aブロック公式戦>
●ジェイク・リー
22分38秒 炎輪 → 片エビ固め
〇拳王
拳王が“拳を突き出すポーズ”でジェイクを挑発。突っ込んでくるジェイクをかわしながらのロープ下げで転落させ、場外で手玉に取ってみせた拳王。
FBS狙いのジェイクを拳王がハイキックで迎撃。これで動きが止まったジェイクにPFS→炎輪で拳王勝利。
このほか、身長で勝るジェイクが首相撲の要領で拳王を捕まえるが、拳王が「イヤだイヤだ」とばかりに張り手を繰り返す。不格好ながらも何が何でもヤラれないスピリットを見せた拳王が観客の支持を得た。
どっしり構えた印象のあるジェイクがキック攻防で拳王とラリーを繰り広げたのも、試合のスリリングさにつながった。当記事の見出しは「重さもラリーも両立した試合」としたが、ラリーは面白さ、技術といった言葉と入れ替えてもいい。数年かけて拳王が築いてきた、従来ノアにはない技術とスピードあるいはキャラ立てをもってジェイクを料理。
それでいてノア伝統の重さも損なわれず、ジェイクを突破したことで拳王の強さが満天下に示された。N-1屈指の好勝負となり、ノア参戦以降のジェイクに初めて土がついた。
バックステージコメント。
【潮崎の話】「俺から言うことなんてないよ。リング上で言ったことが全てだよ。大阪、俺がいただきます」
【拳王の話】「N-1優勝決定戦、征矢学……ではなく、潮崎豪か。また上がってきたのか。おい、潮崎。何年NOAHのトップでやってんだ? 俺がテメーがNOAHでトップでいること、今度のN-1 VICTORYで覆してやるからな。NOAHの先頭を走るのはこの俺だ。おい、潮崎。8ヶ月休んでて、何もしないで復帰して。ちょこっと弱くて、2、3ヶ月したら、またいつもの実力を取り戻す。強いヤツは仕方ないよ。これだけ身長があって、体力があって、顔もイケメンで、それは強くて、それはNOAHのトップ張るよな。だがな、俺はまだまだ反骨精神持ってんだ。おい、潮崎豪。お前がずっとNOAHのトップでいても、NOAHはこれ以上、上にいかねーぞ。俺が変えてやる。俺がNOAHを変えてやる。『N-1 VICTORY 2023』で俺が優勝して、NOAHをプロレス界の頂点まで持っていってやるからな」
ジェイク戦を見届けた直後にバックステージで記者も聞いた拳王コメント。「お前がずっとNOAHのトップでいても」というのはそのまま「他の選手が引っ張っても」という自負ではないのか。それほどに唸らせたジェイク戦。
「これだけ身長があって、体力があって」という潮崎へのくだりも、これまた主張となる。全日本プロレスに比べてカラダが小さいなどサイズの話題もファンからはよく出るが、ジュニア勢や元ジュニア勢が階級を越えて活躍する時代が世界的に訪れている。配信全盛時代になったことも手伝って、拳王がこだわるプロレスはファンにビンビン伝わっていく。
だからこその「NOAHはこれ以上、上にいかねーぞ。俺が変えてやる。俺がNOAHを変えてやる。『N-1 VICTORY 2023』で俺が優勝して、NOAHをプロレス界の頂点まで持っていってやるからな」なのだ。拳王の叫びがいつも以上に突き刺さった、そんな川崎の夜だった。
リーグ戦には丸藤正道も杉浦貴も小島聡も武藤敬司もいなかった。元日武道館もなくなり、けっしてノアは順風ではないだろう。それでも“これからのノア”を見届けたファンみんなが“勝者”になった大会なのではないかと思う。
切り札カード「ジェイクvs.拳王」「中嶋vs.潮崎」を配置。One Night Dream(中嶋vs.宮原 07/15後楽園1515人)を大きく超えるファンが川崎に集結。
観衆1694人(主催者発表)#noah_ghc #n12023 川崎 pic.twitter.com/J4Qlh4xAij
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N-1全敗の稲村愛輝「自分で動かないと現状打破出来ない」無期限海外遠征へ
プロレスリング・ノア所属・稲村愛輝選手は、9月3日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場大会終了後、武者修行のため無期限で海外に遠征することが決定いたしました。
これを受けまして、9.3大阪大会において「稲村愛輝壮行試合」を行います。
海外遠征前最後の試合となる9.3大阪大会の会場で、またABEMA、WRESTLE UNIVERSEの生中継を通して、ぜひ稲村選手への多大なる応援・ご声援をお願いいたします。
稲村愛輝選手の今後にご期待ください。
【稲村愛輝選手8.27試合後コメント(抜粋)】
もう、N-1(の結果は)、言葉が出ないですよ…
今の自分、何もないですよね?
自分で動かないと現状打破出来ないので、稲村愛輝、海外に行きます。
海外が甘くないのは、もちろんわかってます。
だから中途半端ではなく本気で。
もうコンタクトは取ってあるので、最初はイギリスですかね?
イギリスだけじゃなく色んな国で…
納得したら…
納得したら必ずNOAHに帰ってくるので、それまで稲村愛輝を忘れて欲しい
(全対戦カード)メインは「拳王vs.潮崎豪」N-1優勝決定戦。稲村愛輝壮行試合も実施
27日のカルッツかわさき大会後に9・3大阪大会の全対戦カードが発表となった。
■ノア ABEMA presents N-1 VICTORY 2023
日時:9月3日(日)16:00
会場:エディオンアリーナ大阪第1競技場
※ダークマッチの開始時間は15:40を予定しております
<配信情報>
ABEMAにて生配信
https://abema.tv/now-on-air/fighting-sports
【全対戦カード】
<第11試合 メインイベント・N-1 VICTORY 2023優勝決定戦>
(Aブロック1位)拳王 vs.潮崎豪(Bブロック1位)
<第10試合・スペシャルタッグマッチ>
清宮海斗 大岩陵平 vs.小川良成 ザック・セイバーJr.
<第9試合・シングルマッチ・GHCマーシャルアーツルール>
船木誠勝 vs.ジョシュ・バーネット
<第8試合・6人タッグマッチ・稲村愛輝壮行試合>
丸藤正道 杉浦貴 マサ北宮 vs.稲村愛輝 吉岡勇紀 安齊勇馬
<第7試合・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権>
(王者)クリス・リッジウェイ ダガ vs.小峠篤司 Hi69(挑戦者)
※第57代王者組の初防衛戦となります。
<第6試合・6人タッグマッチ>
ジェイク・リー ジャック・モリス アンソニー・グリーン vs.サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー 鈴木秀樹
<第5試合・4WAYサバイバルマッチ>
ニンジャ・マック vs.ドラゴン・ベイン vs.アルファ・ウルフ vs.アレハンドロ
<第4試合・6人タッグマッチ>
中嶋勝彦 大原はじめ 宮脇純太 vs.征矢学 近藤修司 吉岡世起
<第3試合・タッグマッチ>
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. ランス・アノアイ vs.アダム・ブルックス スタリオン・ロジャース
<第2試合・6人タッグマッチ>
夏すみれ 雪妃真矢 高瀬みゆき vs.優宇 松本浩代 ハイビスカスみぃ
<第1試合・タッグマッチ>
HAYATA Eita vs.YO-HEY タダスケ
<ダークマッチ・タッグマッチ>
モハメド ヨネ 大和田侑 vs.藤村加偉 小澤大嗣