拳王「1月4日、5日、オマエが上がりたくなかった新日本東京ドーム大会でのお隣、後楽園で待ってるぞ」田村潔司に宣戦布告
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11・2ノア両国国技館大会を発端として、拳王と田村潔司の因縁が勃発している。ここまでを簡単にまとめ。
時系列とともに整理する。
▼10月23日発売号(週プロNo.2036)
・リデットエンターテインメント(ノア親会社)社外取締役&エグゼクティブディレクター受託について田村が答えるインタビュー掲載。
・そもそも鈴木裕之リデット社長からの「試合およびディレクター」のオファーを断り、社長側からの「ディレクターだけでも」との再オファーに応じた。田村は1997年に自身のジム「U-FILE CAMP」を立ち上げており、通算で「100回ぐらい」(田村)のプロレス大会をディレクションした経験がある。その経験からピンと来るものがあったようで、田村は「基本前提としてはNOAHを盛り上げるということで話をいただいた」とも語っている。将来的にUWFスタイル(格闘技寄りのプロレス)の大会をしたいという思いも、田村と鈴木社長にはある。
▼11月6日発売号(週プロNo.2039ノア両国詳報号))
・田村による大会総括に「拳王が長州力をにらんだのなら許せない」との見出し。両国大会での清宮海斗vs.拳王の試合中に、拳王が本部席(長州力と田村が着席)に近寄る場面があった。田村からはそのように見えたということ。イラッとしたことを田村は大会総括の中で大々的に語っている。
・田村「拳王のあの態度っていうのはボクの立場からしたら懲らしめればいいだけなんで。道場に呼んだりすればいい話で」。
▼11月9日ノア大阪大会
(試合後マイク)
拳王「週刊プロレス増刊号。ノアの久々に出たよな。そこにあったレジェンドたちのインタビュー、お前ら見たか? 田村潔司、俺のことがムカついた? イラついた? レジェンド小橋建太、長州力は俺のことを誉めてくれてたぞ。だがな、オイ、田村潔司、俺のことがイラついた? そうだ、長州力の言葉を借りてお前に言ってやるよ。何がやりたいんだコラァ、誌面飾ってコラァ、噛みつきたいのか、噛みつきたくないのか、どっちなんだ、どっちなんだコラァ! おい、いいか、田村潔司、オイ、いいか、俺は命を懸けてこのプロレスリング・ノアに立ってんだ。プロレス嫌いで有名なお前がな、何がイラついただ。そんなことカンケーねぇんだよ。おい、田村潔司、俺と真剣勝負してください。いいか、俺はこの命を懸けてプロレスリング・ノアのリングをダイヤモンドのように輝かしていくんだ。おい、プロレスリング・ノアのレスラー、金剛のレスラーの試合、そして俺の試合、文句あるんだったらなぁ、いつでもこのリングで闘ってやるぞ」
(バックステージ)
拳王「田村潔司! 噛みつきたいのか? 噛みつきたくないのか!? どっちなんだ!? どうなんだクラァ! …いいか? 俺のプロレスにケチをつけんじゃねえよ。俺はな、命をかけて、プロレスリング・ノアのリングをダイヤモンドのように輝かせようとしてるんだ。オメーみたいにな、プロレス嫌いで……なんなんだよ!? 小遣い稼ぎでリデット入ったのか!? お前なんかな、誰も望んでないんだよ! 文句があるんだったらな、さっさとリデットから去ってくれ。いいか…俺はな、このプロレスリング・ノアを命をかけてダイヤモンドのように輝かせていくからな。文句があるんだったら、俺のリングに上がってみろコノヤロー!」
▼11月13日発売号(週プロNo.2040)
・拳王インタビュー掲載。田村が「にらんだ」と指摘した両国の場面については、かねてからノア親会社リデットとの因縁を抱える拳王であり、リデット取締役会長・長州力を「ちょっと威嚇しただけだ」と認める。「田村が小声で『おい!』って言ってたのは聞こえた」とも。
・拳王「1月4日、5日、オマエが上がりたくなかった新日本東京ドーム大会でのお隣、NOAH後楽園ホール大会で待ってるぞ。特に5日なんて全カード当日発表だからな」。
13日発売分・週プロの拳王インタビューはカラー3ページ。拳王は田村のプロレス面での人生を全否定し、プロレス嫌いにもかかわらず田村が社外取締役を受諾したことに疑問を投げかけた。
半面、田村について知識豊富である言いまわしが随所に(確かに東京ドーム大会での新日本との対抗戦に当時Uインターの田村は出場せず)。それを踏まえてコメントを出してくるから、手が負えない(笑)。拳王のプロレス観もぶつけられたインタビューとなっており、興味のある方は一読を。
田村潔司に宣戦布告する拳王の今週週プロインタビューがいちいちツボを突いてて面白い。確かに拳王は徳島出身だが「フクタレコードの大将」なるワードまで出てくるとは!#noah_ghc pic.twitter.com/zy6ntnbtVi
— カクトウログ_プロレス/格闘技 (@kakutolog) 2019年11月13日
★new!週刊プロレス 2019年 11/27 号 [雑誌] 【11月13日発売!「俺と真剣勝負してください」拳王、田村潔司へ怒り爆発!NOAH両国ビッグマッチ後の新シリーズ開幕戦で衝撃展開 1・5東京ドームで2冠戦決定…内藤、野望実現へ語る 全日本「最強タッグ」開幕 赤の新王者・岩田麻優に聞く】
試合なしのディレクターを引き受けている田村からすれば、拳王の対戦要求をスルーしてもおかしくはない。一方で、「NOAHを盛り上げる」手法として自身の参戦以上のものがあるのかという点は問われていく。挙動は予測不能だが、リタイア状態にある田村のキャリア最終局面での雄姿は見てみたい。ある程度の注目があり、プロレスを後押しする役割が果たせるならば田村も本望なのではなかろうか。
ディレクター専念で拳王に無理難題を課す役回りも可能だろうし、フェードアウトもできなくもない。だけれども、田村の闘いにキリキリ舞いさせられたボクからすれば、アプローチ方法はさておき、週プロ表紙に名前が出るほどの契機を存在感に結び付ける動きに期待せずにはいられない。
拳王も言葉ではいろいろ言ってるが、とんでもない光をかつて放っていた先達・田村への敬意もあるんではないかなぁ。“赤いパンツの頑固者”同士でもある。
それにしても、週プロがキャッチボールの中に位置づくというのは年に数回あるかどうかで嬉しい。刺激あるポジションを維持しつつ高めていく拳王の面白さは止まらないのだ。