鈴木秀樹が急所蹴りなら、拳王は効かないフリして詰め寄る!? 大興奮の杉浦軍vs.金剛にウラ攻防 ノア12・3後楽園
3日にノア後楽園ホール大会を会場観戦しました。
・ 2019年12月03日 火 STARTING OVER 2019 プロレスリング・ノア公式サイト PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
セミファイナルの杉浦軍vs.金剛「杉浦貴&藤田和之&鈴木秀樹vs.拳王&マサ北宮&稲村愛輝」をツマミについ深酒してしまった。あのシーンをおさらい。
こちらでは、急所蹴りが「あえて全力ではない」ものだったと解釈。奥が深い。
・ 頭ナデナデで挑発してきた拳王に鈴木秀樹が観客に気づかれないよう金的! 杉浦軍vs.金剛トリオの奇跡的な面白さに観客熱狂 ノア12・3後楽園 – 週刊ファイト
怖いもの知らずの拳王が止まらない。リング内での攻防で秀樹の髪を乱すかのように頭ナデナデを繰り返す。さらには試合権利を無視して執拗に秀樹へと突っかかる拳王。これにはカチンときたのか、秀樹は食らった方しかわからない軽めの金的をコーナーで拳王に見舞う。あえて全力ではない「いつだって本気で入れられるんだぜ」とでも主張するような一撃に、拳王はやや崩れつつも平静を装う。
秀樹は試合の充実度を振り返り、拳王が金的を耐えたことにも触れる。
今日はNOAH後楽園大会でした。
圧勝。
全て飲み込んだ感じ。
しかし久しぶりの感覚を味わえた。
これだよなー。— Hideki’human windmill’suzuki (@hidekisuzuki55) 2019年12月3日
武道には金的を防ぐ技があると https://t.co/Lo2RhQBwre
— Hideki’human windmill’suzuki (@hidekisuzuki55) 2019年12月3日
試合後の杉浦軍の談話。
・ 12-3【NOAH】「弱すぎ」 豪華トリオで杉浦猛反撃、ナショナル戦へ北宮絞殺…プロレス格闘技DX
【試合後の杉浦&藤田&鈴木】
▼杉浦「せっかくだから喋ろうよ」※そのまま下がろうとした藤田と鈴木を呼び止める
▼鈴木「藤田、藤田。コールあったですよ」
▼藤田「なんで俺が真ん中なんだよ。先生、チャンピオン、ほら」
※最初は真ん中に立っていた藤田が脇に回る
▼杉浦「負けるわけないでしょ?」
▼鈴木「勢いなかったですね」
▼杉浦「ないね、思ったほど」
▼鈴木「もっと強いのかなと思ったけど」
▼杉浦「飲まれてたんじゃないの? この2人に」
――藤田選手もプロレスらしいプロレスをしていたが、どうだった?
▼藤田「いや、もう」
▼鈴木「ずっとやってますよ、ノアに上がってから。プロレスらしいプロレスをずっとやっている」
▼杉浦「最高だよ」
▼鈴木「今日だけじゃないですよね? ずっとやってて。ずっとやってたから、今日3人で組んでも違和感なく、圧倒して。圧倒しましたね、本当に」
▼杉浦「ね? 本気でプロレスやったらこんなもんですよ」
※セコンドに付いていた論外も会話に加わり
▼論外「27日楽しみですよね」
▼杉浦「あっ、やるんだね。ここ敵じゃない?」
▼鈴木「僕は忖度します。ハッキリ言います。忖度します。今後使ってもらえないと困るんで」
▼論外「とりあえず27日が楽しみになったんじゃないですか」
▼鈴木「ここに桜庭さんが入って。僕は皆さん、見てた人ばっかりなんで、思いっきり胸を借りるつもりで」
▼鈴木「強い者同士が」
▼論外「いいかもしれないですね。タイトルマッチが薄れてますもんね。今日見て」
▼鈴木「それがいいのか、悪いのか」
――強い者しか集まらない興行になりそうだが?
▼杉浦「そうだね。犬好きと強い者しか集まらない」
▼鈴木「今のリングはそうです。興行だけじゃなく、一本の興行だけじゃなく、流れがありますから」
※藤田と鈴木が去ると
――それだけ北宮選手にまったく手応えがない?
▼杉浦「今日の感じだとどうだろうね。ちょっと飲まれてたんじゃないの? 北宮だけじゃなくて、あの3人が飲まれたような感じがするね。まだまだあんなんじゃトップは獲れないよ。飲まれてんだもの」
――北宮選手は奮起しろと?
▼杉浦「いや、奮起しなくていいよ。俺たちがずっと天下獲るだけだから。悔しかったらかかってこい」
プロレスらしいプロレスを巡る闘い。藤田「いや、もう」秀樹「ずっとやってますよ」杉浦「本気でやったらこんなもんですよ」。やっている側からも、ワンランク上の興奮が隠せない。全編に渡ってゾクゾク感が止まらない試合だったが、その副産物が冒頭に取り上げた秀樹と拳王のシーンだったかと。“言うことを聞かせにいく”攻防は闘いとして当たり前だが、観客不在ぶりの露見はそうそうない。
メインの「潮崎豪vs.中嶋勝彦」も純プロレスとして素晴らしい試合だったことはここに記しておきたい。ボクの感覚としては、迷走していたころの新日本プロレスの東京ドーム大会で、純プロレスと格闘技プロレスが同居していたときを思い出す。格闘技プロレスは失敗作も多いわけだが、杉浦軍と金剛がプロのやりとりに昇華させたセミファイナル。最後にはフジタコールも。
もちろん時代を完全に戻すつもりもないだろうし、メインのGHCヘビー級戦線は確立されている。されど、秋の両国でGHCに挑戦した拳王を含む金剛が藤田&秀樹と絡んだことで、いきなりの興奮。“別枠”部隊にも感じられてきた藤田&秀樹が、これからどういう立ち位置に入ってくるのか。いやはや本当にやりすぎ注意だし、顔ぶれやスタイルで伝統的プロレスを「なかったことにしない」ノアがかなり面白い。
なお、新日本ドームと被っているノアのイッテンヨン後楽園での3大タイトル戦が決定した。
・ 【SS席残りわずか】1・4後楽園大会にてGHC選手権開催! プロレスリング・ノア公式サイト PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
後楽園ホール Day1 NEW SUNRISE
2020年1月4日(土) 開場17:45 試合開始18:30 後楽園ホール▼GHCヘビー級選手権試合
(第32代選手権者)清宮海斗 vs 潮崎豪(挑戦者)
第32代選手権者の7度目の防衛戦となります▼GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
(第40代選手権者)HAYATA vs 小川良成(挑戦者)
第40代選手権者の4度目の防衛戦となります【発表済み対戦カード】
▼GHCナショナル選手権試合 60分1本勝負
(初代王者)杉浦貴 vs マサ北宮(挑戦者)
※初代王者の2度目の防衛戦となります。