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コズエン通信

宇宙一ブサイクになっても 武道館は中野たむとジュリアのヤベェ雛祭り

コズエン通信, スターダム

3608

 スターダム3・3日本武道館まであと2週間。コズミックエンジェルズのリーダー中野たむがジュリアとの敗者髪切りマッチに臨むこととなり、心中穏やかじゃないファンも多いだろう。恒例となった“コズエン目線”での追っかけ観戦レポートをUP。その詳しさは“きっと宇宙一”となる写真30枚。コメント・マイクは公式サイトの言い回しに合わせています。


※コズミックエンジェルズ(COSMIC ANGELS)は(左から)ウナギ・サヤカ、中野たむ、白川未奈により構成される。白川は試合欠場中。

大会結果 スターダム Go to Budokan STARDOM Valentine Special Day-1 2月13日(土)17:00 東京・後楽園ホール

■ スターダム Go to BUDOKAN! STARDOM Valentine Special Day-1
日時:2月13日(土)17:00
会場:東京・後楽園ホール 観衆549人(主催者発表)

<第1試合/3WAYバトル変則タッグ・イリミネーションマッチ>
林下詩美&渡辺桃(Queen’s Quest)
vs.
飯田沙耶&ルアカ(STARS)
vs.
ゴキゲンです☆(STARS)&レディ・C(新人)
〇林下詩美(片エビ固め)レディ・C●
〇渡辺桃(11分10秒 Bドライバー→片エビ固め)ルアカ●
※林下詩美&渡辺桃が勝利

<第2試合>
舞華&ひめか&〇なつぽい(Donna Del Mondo)
 10分38秒 ランディング・ボディプレス→片エビ固め
小波&刀羅ナツコ&●鹿島沙希(大江戸隊)

<第3試合>
△上谷沙弥(Queen’s Quest)
 15分時間切れ引き分け
△ビー・プレストリー(大江戸隊)

<第4試合>
〇岩谷麻優(STARS)&門倉凛(マーベラス)
 14分32秒 ドドンパ
中野たむ&●ウナギ・サヤカ(COSMIC ANGELS)

<第5試合/SWA世界選手権試合>
〇《王者》朱里(Donna Del Mondo)
 16分26秒 バズソーキック→片エビ固め
●《挑戦者》AZM(Queen’s Quest)

<第6試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>
〇《王者》ジュリア(Donna Del Mondo)
 20分23秒 グロリアス・ドライバー→片エビ固め
●《挑戦者》スターライト・キッド(STARS)

大会結果 スターダム Go to Budokan STARDOM Valentine Special Day-2 2月14日(日)11:30 東京・後楽園ホール

■ スターダム Go to Budokan STARDOM Valentine Special Day-2
日時:2月14日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール

<第1試合>
〇ゴキゲンです☆(STARS)
 4分21秒 回転エビ固め
●レディ・C(新人)

<第2試合>
〇渡辺桃(Queen’s Quest)
 5分44秒 チキンウイング・フェイスロック
●ルアカ(STARS)

<第3試合>
朱里&●なつぽい(Donna Del Mondo)
 10分30秒 起死回生
刀羅ナツコ&〇鹿島沙希(大江戸隊)

<第4試合/ウナギ・カブキ7番勝負③>
●ウナギ・サヤカ(COSMIC ANGELS)
 12分54秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
〇岩谷麻優(STARS)

<第5試合>
〇AZM(Queen’s Quest)&星月芽依(マーベラス)
 11分6秒 あずみ寿司
キッド&●飯田沙耶(STARS)

<第6試合/スペシャル4WAYバトル>
●林下詩美(Queen’s Quest)
 14分3秒 スタンディング式フランケンシュタイナー→エビ固め
〇上谷沙弥(Queen’s Quest)
※あと2人はジュリア(Donna Del Mondo)、中野たむ(COSMIC ANGELS)

<第7試合/ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合>
《王者チーム》●ビー・プレストリー&小波(大江戸隊)
 21分46秒 首固め
《挑戦者チーム》舞華&〇ひめか(Donna Del Mondo)

写真と言葉で振り返る コズエンのホロ苦いバレンタイン

【13日:第4試合】

スクランブルのスポーツブラ(SCRAMBLE VERANO SPORTS BRA PINK)で目を引いた白川未奈がセコンドとして先導。

翌日のウナギ7番勝負の相手となる岩谷麻優の攻めは厳しい。サッカーボールキックの苦痛でウナギ・サヤカの顔がゆがむ。

ウナギは意地のウナギ流ギロチンドロップ「拙者、蒲焼き者で候。」を見舞う。

ピンチには中野の声援を浴びるウナギ。

中野とウナギの二重奏により宇宙からカカトが降ってくる。

ドドンパでウナギを退けた岩谷が中野とバチバチ。

【13日:第7試合】

試合後のジュリア「中野たむ、いる? 中野たむ、いない?」メイン後のジュリアに呼びかけられた中野は北側ステージにいた。渦巻く感情を溜めながらリングに視線を送るとき、中野はいつもここにいる。コズエン結成以降では初めてか!?

ジュリア「みーっけた。アンタ日本武道館でこうなるから(キッドのマスクから抜けたフェザーを捨て、フーッと吹き飛ばす)。日本武道館での髪切りマッチ、賛否両論、大歓迎だよ! 私は全身全霊でこの試合に挑む。アイツもきっとそうだろ? だからさ、諸君は見届けてくれよ。私がアイツを本当にこれが最後だよ。本当に地獄に突き落としてやる。日本武道館が中野たむの最後の日だから、見届けに来てやれよ、なあ諸君!」

中野はジュリアのメッセージを受け止めたが、リングインはせず。

【14日:第4試合】

入場しながらウナギは、空気を吐き出しつつ呼吸を整えた。

前夜に続いて厳しい岩谷の攻め。

2度に渡って場外に蹴落とされたウナギは咆哮して逆襲へ。

今夜も舞って「拙者、蒲焼き者で候。」をドンピシャで降下させる。

それでも岩谷の余裕は揺るがず、片手離しで観客を煽ってからのツームストン、ドラゴン・スープレックス・ホールドでフィニッシュ。

力の差を見せつけられたウナギを白川がサポートする。

岩谷「やってて昔の自分と試合している感じですね。これがいい経験になって、彼女が成長して数年後が楽しみだなと思いましたね。でも、いまは別に眼中にない」
ウナギ「全然、歯が立たなかったですね。やっぱり戦った試合数もそうですし、負けてきた回数も、守るべきものも、圧倒的に麻優さんの方がたくさんあるし、悔しさとか悲しさとか知ってるので、やっぱり10年は大きいなと思いました」

少し巻き戻してみる。岩谷の「昔の自分と試合している感じ」を共通する眼光から感じられるシーンではないか。

【14日:第6試合】

対角線の向こうに、、、

武道館の相手であるジュリアを入れての対戦となった4WAYマッチ。

試合のナリユキで偶発的な連係プレーもあったが、、、

バチバチにやり合う両者。ジュリアの卍固めが中野を絞る。

ジュリアよ、宇宙からのダイブを食らえ!!

かけられたジュリア、かけた中野、ダメージ深い両者が場外マットで回復をはかる。

再びリング上で開戦!!

ジュリア「オマエが丸坊主になるまで2週間ちょっとだ。昨日、(白いベルトを)防衛したから防衛戦にしようと思います。日本武道館。そこで、わたしはこの試合をスターダムの、いや女子プロレス史上ヤベェ試合にしてやるんで。見にこいよ」

たむ「ジュリア、わたしはもう覚悟はできてる。だから、いまはなにも言うことはない。ただ、髪切りだけがこの試合で先行している。ほかの試合よりも、ヤベェ試合にする自信がある。ほかのどのカードにも負けない、ジュリア、あなたにも絶対に負けない」

ジュリア「望むところだよ」

宇宙一ブサイクなアイドルレスラーになったってかまわない

 3・3日本武道館での「ジュリアvs.中野たむ」敗者髪切りマッチ。「見守る」が上回るものの、敗者髪切りマッチでの合意には「反対」層も一定割合でいる。

 いまいちど、中野とジュリアの言葉を追う。

▼2・7新木場(スターダム公式)

中野「(前夜ジュリアに敗者髪切りマッチを提案されて)一晩考えることもなかった。アンタとやれるんだったら、鼻の骨だろうが、奥歯だろうが、髪の毛だろうが、何だって賭けてやってやる。丸坊主になって、宇宙一ブサイクなアイドルレスラーになったってかまわない。アンタとやれるんだったら、なんでもするよ」

ジュリア「わかったよ、オマエの覚悟は。せっかくなら舞台は日本武道館。この大会、岩谷麻優vs世志琥の同期対決、林下詩美vs上谷沙弥の赤いベルト戦、そして、ジュリアvs中野の敗者髪切りリマッチ。この3つの中でどの試合が一番メインにふさわしいのか、お客さんも考えてみてください。ロッシー小川も考えてみてください。私はそこに立つことを希望するよ」

中野「ジュリアだって、全てを懸けるでしょ? これまで築いてきた1年間の功績、女の命も、そのキレいなキレいな髪の毛、すべてを失っていい覚悟があって、言ってるんだよね!?」

ジュリア「私は過去がどうだろうと構わない。いま、いま熱くなれるんだったら、私はそれでいいよ。あるよ、覚悟」

▼2・13後楽園(バトルニュース)

――髪切りマッチは賛否の否が多いが
ジュリア「こう言ったらあれですけど、私ってそういうの響かないんですよ。残念ながら。むしろ、否の声を浴びせてる人間というのは、何かに対してほんとに心から、本気で、生きてる中で夢中になったことはありますか?と聞きたいですね。私だけではない、そのこのリングに、どんな思いで立ってるか。想像できますか?と。きっとできないでしょう。もちろん人それぞれ本気になるもの、夢中になるもの、全てを賭けてでも、なにかをやらなくちゃいけない事、もちろん正解は人それぞれ違ってるし、否定的な意見になることも正解のうちだとは思うけれども、私がそれを望んで中野たむがそれに納得した以上は、私と中野たむ二人の決めたことであり、それなりの覚悟があって挑むわけなので、やっぱり、なめんなよっていうことが一番言いたいですね。否定するのは簡単。受け入れることが一番難しいこと。私達は、覚悟があってリングに立ってる。ただそれだけの話し。以上」

――今までベルトを賭けてたむ選手と闘っていたが、改めて髪を賭けるという意図は
ジュリア「中野たむは、まあ昨年ジュリアと散々殴り合って潰しあって、あれから、ジュリアを潰すって言って、まあユニット作ったりSTARS抜けて?どう進化したのか、いまいちわからない。ユニット作りました、何?それだけであなたは変わったの?いや変わってない。むしろ最近の中野たむに関しては何やってんだよという不甲斐ない気持ちになることが多い。私とあれだけやってたんだからもっとできんだろ、本気になってないんじゃない。だったらあんたが本気になれる、アイドルレスラーとしてスターダムに来て一度も切ってないその髪を、宇宙一可愛い、そういうあなたのキャラクターに1番必要な大事なものってきっと髪の毛だろう。それを全部捨てて闘える覚悟があるのかというのを私は見たかった」

――切られる覚悟というのは
ジュリア「あるよ。あるから言ってるけど、ただ今の中野たむには負ける気は一切しない」

 髪切りマッチという発想が昭和流と見られ、当事者の納得度を心配するファンもいる。この点については関係者に話も聞いているが、間違いなく2人が決意してやろうとしていることだ。

 14日は武道館での「林下vs.上谷」「ジュリアvs.中野」のダブル前哨戦としての4WAYだった。明らかに「ジュリアvs.中野」の方が情念のぶつかり合いを感じさせたし、そのうえでジュリアは「見にこいよ」と直球で呼びかけた。中野も「来て」とツイート。

 自分たちで武道館を盛り上げ、スターダムを大きくし、その中で中心に立ちにいく。トータルで考え抜いての髪切りマッチなんである。いま武道館へと続くムードは「ジュリアvs.中野」戦が引っ張っている。

 ホロ苦いバレンタイン2連戦を経て、近づく3・3日本武道館。中野軍と宇宙のみなさんにとっても「見届けなければいけない度」が増すばかりだ。

 一方で、髪切りを軽んじるわけでは決してないが、ボクが気になること。これは対戦動機とも関連しているが、ジュリアによる「まあユニット作ったりSTARS抜けて?どう進化したのか、いまいちわからない」という中野への問いかけ。中野派のボクからすれば「本気だからこその“生き様をユニット化した”コズエン結成」なのだが、ここは中野からの次なる言葉も待ちたい。

現時点発表カード スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~ 3月3日(水)日本武道館

<現時点発表カード>

■ スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~
日時:3月3日(水)18:00
会場:日本武道館

<ワールド・オブ・スターダム選手権試合/30分一本勝負>
《王者》林下詩美(Queen’s Quest)
vs.
《挑戦者》上谷沙弥(Queen’s Quest)

<敗者髪切りマッチ/時間無制限1本勝負>
ジュリア(Donna Del Mondo)
vs.
中野たむ(COSMIC ANGELS)
※王者ジュリアが「ワンダー・オブ・スターダム選手権」とする意向を表明済み。正式発表待ち

<10周年記念試合②/30分一本勝負>
岩谷麻優(STARS)
vs.
世志琥(SEAdLINNNG)

<10周年記念試合①/30分一本勝負>
渡辺桃(Queen’s Quest)
vs.
高橋奈七永(SEAdLINNNG)

<ハイスピード選手権試合/30分一本勝負>
《王者》AZM(Queen’s Quest)
vs.
《挑戦者》なつぽい(Donna Del Mondo)

<10周年プレミアム・スターダムオールスターランブル>
第1弾出場選手発表
愛川ゆず季、美闘陽子、はるか悠梨、まなせゆうな、美邑弘海、脇澤美穂、中西百重、コグマ

第2弾出場選手発表
長与千種、下田美馬、松本浩代、井上京子、さくらえみ、星月芽依、門倉凛

<その他出場予定選手>
スターライト・キッド、飯田沙耶、刀羅ナツコ、鹿島沙希、小波、ビー・プレストリー、朱里、舞華、ひめか、白川未奈、ウナギ・サヤカ、他

<決定濃厚カード>
ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合
《王者チーム》舞華&ひめか(Donna Del Mondo)
vs.
《挑戦者チーム》鹿島沙希&刀羅ナツコ(大江戸隊)
※2・14後楽園大会での両チームやりとりによる

SWA世界選手権試合
《王者》朱里(Donna Del Mondo)
vs.
《挑戦者》小波(大江戸隊)
※2・13後楽園大会での両者やりとりによる


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