月山和香「悔しいです」 第10回ニューブラッドメイン登場も戴冠ならず
18日、スターダムが『NEW BLOOD 10』東京・ザ・グランドホール(品川)大会を開催した。コメントは公式公開分については言い回しを揃えています。
まさかの昇格査定マッチ不合格 水森由菜「次は必ず」中野相手に再査定へ
<第4試合/COSMIC ANGELS 昇格査定マッチ>
●水森由菜(ー)
9分27秒 フェアリーストレイン
〇なつぽい(COSMIC ANGELS)
単独入場で堂々のダンス、(最後かもしれない)見習いポーズを見せた水森。
中野たむが見届ける。コズエン見習いから正式メンバーになれるかどうかの査定マッチ。
もちろん勝ちを狙いにいく。力まかせになつぽいをリングサイド周回で精神的ダメージ狙い、さらに椅子からのダイブ。
水森がトップコーナーから飛ぶが、下からのなつぽいのトラースキックがボディにめり込む。
同門とはいえ容赦はしない。なつぽいが複合技で水森を悶絶させる。
水森も折れない気持ちで立ち向かう。上からの張り手を連発だ。
フェアリアルギフト→フェアリーストレインでなつぽい勝利。
なつぽい「(中野と相談したあと)ゆなもん、水森由菜。水森由菜、コズエン、不合格です」
水森「イヤです。イヤ、イヤ、絶対にイヤです。コズエンは、コズエンは、弱さも強さに代えられるから自分は自分自身を思い切り変えてまで、ここで、ここで輝きたいと思ったんです」
なつぽい「わかるよ、でも、まだやれるでしょ。現にさ、まだ目標もクリアーしてないよね。(体重)60・8(キロ)。クリアーしてないよね。どう?」
水森「60・8、クリアーしてません。その通りです。だけど今言った通り、私は何を言われても何回不合格と言われても、絶対にあきらめない。私が輝くのは、ここコズエンしかありません! チャンスをください! チャンスを!」
中野「わかった。ゆなもんの審判、最後は私がくだす。次のNEW BLOODで一騎打ちだ。どう?」
水森「今日のゆなもんよりも、NEW BLOOD、たむさんとの最終オーディション、まだまだ強いゆなもんを必ず見せて、たむさん、そしてここにきてるみんなも、見てるみんなを認めさせてやります! お願いします!」
(バックステージ)
なつぽい「ゆなもんの熱い気持ち、セコンドで頑張ってた姿、いつ心強くそばにいてくれたゆなもん、全部受け止めてるよ。たむちゃんもサオリも見てるお客さんみんな。だから私はもう仲間だと思っている。でも、甘やかしちゃいけない。目標を決めたよね、それと今日闘って思った。ゆなもんはこんなもんじゃないでしょ。まだまだいけるよね。次のニューブラッド、たむちゃんとの闘い、楽しみにしてるからね。ばいぽーい」
水森「ハア、最強にこのコズエン見習いは響きましたか? 届きましたか? おかしいですか、あんだけタンカ切って目標の体重もまだ超えられず不合格。いつも昔から人生は思い通りにはうまくいかない。だけど、昔から粘り強いのが水森由菜です。だから、たむさんとの次の最終オーディションまでには必ずもっともっと、ここまで変わるのかと思わせる水森由菜で闘います。それまで水森由菜、コズエン見習い、継続させてください」
中野「みなもんの最後の審判を次のニューブラッドで私が下すことになりました。コズエンはみんなアイドル出身で、ゆなもんも例に漏れず元アイドル。アイドルってセンターが1人だけいて、あとのメンバーは自分の担当をこなすように言われることが多いんです。お笑い担当だったりMC担当だったりまとめ役だったり。ゆなもんはそういう自分の役割を真面目に、やさしいから全うしてきた人なんだと思う。でも、このリングではそれでは生き残れない。誰もがセンターになれる場所。それがこのリングなんです。なりたい自分になって新しいゆなもんで来てくれないと、私は彼女をぶっ潰すだけ。9・29? よろしくお願いします」
しっかりとコズエンに溶け込んで活動もしており、かつ、見せた闘志もパフォーマンスも合格レベルかと思われた。しかし、中野となつぽいは「こんなもんじゃないでしょ」と再査定を要求となった。
中野のバックステージの言葉は、まるで何をもってコズエンかを定義するかのようだった。アイドルにある“逃げ場”のようなところを封じてセンターに立つ姿を要求。次の対戦(9・29(金)品川インターシティホール)では中野が直接査定を行う。
第10代王者・吏南「オマエらが見てるアイツ(月山)全然強えよ」V2
<第7試合/フューチャー・オブ・スターダム選手権試合>
〇[第10代王者]吏南(大江戸隊)
14分23秒 ハイドレンジア
●[挑戦者]月山和香(Club Venus)
※吏南が2度目の防衛に成功
記念すべき第10回目のニューブラッドメインは、この2人に託された。
ヒールでありながら計算ずくの腕攻め。吏南が早々に月山の右腕を破壊しにかかる。
そのダメージが尾を引いて、勝負所で決めきれない月山が苦悶の表情だ。
王者の試合運びの盤石さ。スピードそして技への移行。
だけれども、月山とて限られたチャンスを掴んだのだ。声援にこたえようと咆哮。
雪崩式の極楽ドンを見舞う。しかしカウント2。
吏南がハイドレンジアに入り、かつ月山をネジ切らんばかりに体をそらせた。月山ギブアップ。
吏南「2度目の防衛成功したぞ! 月山、オマエ、強いじゃん。なに、もう1回やる? やらせねえよ、バーカ! オマエ、そんなに強いんだったら、毎回そのオマエで試合しろよ。いつもなあ、覚悟が見えないんだよ、バーカ。まあ、また、このベルトじゃなくてもやり合えると思ってるから。次も負けねえけど。ということで、NEW BLOOD10(テン)? じゅう? じゅう。どうでしたか。今日、シングル5本あって、そのメインでタイトルマッチってけっこう緊張してたっていうか、なんですけど、NEW BLOODはもう吏南が主役ってことでいいですか? ってことで、今日出た選手リングに上がって恒例の締めをしましょうか。上がってこい、オメエら! 若さを信じて明日に輝け、NEW BLOODテーン!」
吏南のコメント
「フューチャー・オブ・スターダムチャンピオンのベルト2度目の防衛成功しました。月山、マジでお客さん、オマエらが見てるアイツ全然強えよ。それに勝った吏南はもっと強いってことだけど。まあ試合前、全然覚悟見えなかったとかさんざん煽ってたけど、やってみてもっとやり合いたいって思ったし、オマエはまだまだこんなもんじゃねえと思ってるから。まあこのベルトじゃなくてもやり合いましょう。ってことで次、べつに誰も出てこなかったけど、まあ、スターダムの選手だけじゃなくて他団体でもやりたいと思ってるし。このNEW BLOOD、主役は吏南なんで、もう見ればわかると思ってるんですけど、吏南なんで、これからも吏南の防衛ロード楽しみにしててください」
月山のコメント
「フューチャーは、私が挑戦させてもらってたときは本戦の第1試合とかでやってて、でも今回はNEW BLOODのメインでやらせていただけることになって、ここが私のいまのクラブビーナスに移ってからの月山和香の一番の頑張りどころだって思っていたし、そうじゃなきゃいけなかったけど、最後タップアウトしてしまって正直、自分が信じられません。吏南はもう一回やりたいと言ってくれてたので、フューチャーじゃなくてもって吏南は言ってたけど、私はフューチャーベルトがほしいからフューチャー戦を9月6日までに組んでください。お願いします。みんなが応援してくれってすごいうれしかったので、この喜びを次回の勝利につなげます!」
9月6日にデビュー3周年となる月山にとって、デビュー3年以内との条件が付くフューチャー戴冠チャンスとしては今回の試合がギリギリだった。月山は実現さえ心配していたが、こぎつけた。だけれども戴冠にはいたらなかった。
コメント直後に「悔しい、悔しい」を繰り返す月山は「泣いてないですからね」と言いつつプルプル体を震わせていた。月山自身が口にしたように「クラブビーナスに移ってからの月山和香の一番の頑張りどころ」でもあり、ファンからの声援も浴びた。期限の問題もあった。ここで獲れなかったことは、本人にもファンにものしかかる。
それでいて、このような機会をしっかりつくったことも本人の物語力そのものである。弱さや不器用さもありながら、どこまでも前を向いていく。敗れこそすれ、月山には第10回ニューブラッドにふさわしいスピリットがあったのではないか。そう思えた品川大会だった。
(大会結果)スターダム FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10 8月18日(金)東京・ザ・グランドホール(品川)
■スターダム FIBREPLEX presents NEW BLOOD 10
日時:8月18日(金)18:30
会場:東京・ザ・グランドホール(品川) 観衆361人(札止め/主催者発表)
<第1試合/6人タッグマッチ>
壮麗亜美(God’s Eye)&●美蘭&ななみ(ディアナ)
7分28秒 アルゼンチンバックブリーカー
〇HANAKO(ー)&田中きずな&炎華(WAVE)
1 #NewBlood10 #stardom 品川
壮麗亜美(God’s Eye)&●美蘭&ななみ(ディアナ)
vs. ○HANAKO(ー)&田中きずな&炎華(WAVE)序盤、田中がいきなり壮麗にドロップキック10発程度を放ち意気込みを見せる。美蘭も果敢に空中技を繰り出すが07:28アルゼンチン、HANAKO勝利。 pic.twitter.com/iH3Cd1YLlK
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<第2試合/シングルマッチ>
●レディ・C(Queen’s Quest)
7分47秒 ヨーロピアンクラッチ
〇狐伯(WAVE)
2 #NewBlood10 #stardom 品川
●レディ・C(Queen's Quest)vs. ○狐伯(WAVE)
ミサイルキック2連発など勝利モードの狐伯だったがレディが食い下がる。しかし狐伯が丸め込みを07:47丸めを二段階で繰り出すと、レディは3カウントを喫して悔しがった。 pic.twitter.com/zsGjdAaSUc
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<第3試合/タッグマッチ>
羽南(STARS)&●妃南(Queen’s Quest)
7分24秒 パワーボム→エビ固め
鈴季すず&〇星来芽依(ー)
3 #NewBlood10 #stardom 品川
羽南(STARS)&●妃南(Queen's Quest)
vs. 鈴季すず&◯星来芽依(ー)ドロップキックからマットに突き刺し07:24星来勝利。 pic.twitter.com/usp8F7A3fk
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<第4試合/COSMIC ANGELS 昇格査定マッチ>
●水森由菜(ー)
9分27秒 フェアリーストレイン
〇なつぽい(COSMIC ANGELS)
4 #NewBlood10 #stardom 品川 COSMIC ANGELS 昇格査定マッチ
●水森由菜(ー)vs. ◯なつぽい(COSMIC ANGELS)
場外で奇策。張り合いにも食い下がる水森だったが09:27ジャーマンに沈む。中野となつぽいが相談して「不合格」。中野はニューブラッド次戦に名乗り、新しいゆなもんを要求した。 pic.twitter.com/8g856zhRLR
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<第5試合/天咲光由五番勝負EX>
●天咲光由(Queen’s Quest)
11分25秒 タンタンドル
〇安納サオリ(COSMIC ANGELS)
5 #NewBlood10 #stardom 品川 天咲光由五番勝負EX
●天咲光由(Queen's Quest)vs. ◯安納サオリ(COSMIC ANGELS)
安納のハードな攻めにグラウンド複合技やスイング式DDTで対抗する天咲。11:25安納が関西対決に勝利となるが「関西魂感じた、またやろう」とエールを送った。 pic.twitter.com/liLr7O14oe
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<第6試合/パッション注入マッチ>
〇高橋奈七永(7Upp)
14分2秒 ナナ☆ラッカ→エビ固め
●飯田沙耶(STARS)
6 #NewBlood10 #stardom 品川 パッション注入マッチ
◯高橋奈七永(7Upp)vs. ●飯田沙耶(STARS)
大イイダコール発生も14:02奈七永勝利。奈七永「負けて当たり前と思ってないか。諦めたら終わりだ。ベルトも狙える」飯田「パッション注入されたけど飯田魂で恩返ししてやる」
星来が対戦要求。 pic.twitter.com/FBRhGfFClZ
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<第7試合/フューチャー・オブ・スターダム選手権試合>
〇[第10代王者]吏南(大江戸隊)
14分23秒 ハイドレンジア
●[挑戦者]月山和香(Club Venus)
※吏南が2度目の防衛に成功
7 #NewBlood10 #stardom 品川 フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
◯《王者》吏南(大江戸隊)
vs.●《挑戦者》月山和香(Club Venus)勝負所で腕が痺れて仕留められない月山が14:23ギブアップ。
吏南「このベルトじゃなくても闘おう」
月山「泣いてないですから。悔しい、悔しい!」 pic.twitter.com/MoSeSUPFgV
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