愛すればこそ渇かない涙でコズエン対決 ちゃんみなというグラレスラー
煽りVTR。頬をつたう涙を隠さずに白川「私には何が足りないんですか?」
白川「愛してるよ」
愛すればこそのコズエン対決。入場後も白川の涙は渇くことがなかった。
黒ミンクのショートコートをまとって観客を魅了し、、、
エプロンで臨戦態勢だ。
この中野たむとの表情のコントラストよ。
チャンピオンベルト返還ならびにタイトルマッチセレモニー。
中野がコールを受けたタイミングで、白川がゴングを待たず襲撃。コーナーに足を固定してのインプラントDDTを見舞う。
「愛してる」相手と闘うのはどのような気持ちなのか。
場外に戦場を移すと、、、
中野の首根っこをつかまえて、、、
場外マット上でDDT敢行。
中野が宇宙旅行。コズエンメンバーで受け止めにかかる。
場外で白川がインプラントDDT。
ここのところの大勝負で使ってきた中野の地べたでの蹴りを、、、
白川が返していく。リングサイドでシャッターを切りながら「合わせ鏡」のようだと感じた。
確信に変わっていく。打撃エルボー合戦へのモーションまでが「合わせ鏡」。
白川のインプラントDDT、今度は雪崩式。
獣神サンダー・ライガーリスペクトの浴びせ蹴りとボディシザースを白川が繰り出す。
この勢いで中野に強烈なビンタ狙いの白川。対して「ノーガードで見つめる」中野の凄味!! 白川の手が止まってしまう。
逆に白川を張った中野はバイオレット・シューティングを見舞って、、、
バイオレット・スクリュー・ドライバーからのトワイライト・ドリームで勝利した。
ブリッジでの余韻。いつものたむムーヴだが、いつもと違う感情が去来したのではないか。
コズエンメンバー、ドクターが試合後の状態をチェック。
中野「チャンミナ、どう、中野たむ、強かったっしょ? だからさ、あんたももっと強くなって、たむの近くに来てよ! たむは、ずっと待ってるんだからね!」
握手を求めると、白川は思いっきり振り払う。
と思ったら一転して白川から思いっきり抱き締めた。
抱き合いながら2人はマットに横たわった。
中野「さあ! 次の、聖なる白いベルトの挑戦者、決まりましたよね! 早く出てこないと無視するよ」
上谷「中野たむ、私が次の挑戦者であり、次のチャンピオン。今度こそ、不死鳥が大きく羽ばたく番。12月29日、両国国技館で、高々と大きく羽ばたき、私があなたからフォールを奪ってみせます!」
中野「今年最後の相手が上谷、上谷沙弥、あんたと、最強で、最強で最高の試合をして、2022年につなげたい。よろしく」
防衛成功の中野はコーナー上でのポーズを決めて、、、
去り際には白ベルトにキスをした。
(バックステージ)
🔷白いベルトV6に成功した中野たむのコメント。
たむ「白川未奈、狂ってましたね。この白いベルトは人を狂わせる、人を狂わせるほどの魅力を持った呪いのベルトです。でも、狂ったほどに感情を露にする人間ほど美しくて強いと思いませんか。私はもっともっと狂ったヤツらこのベルトを懸けて闘いたい」 pic.twitter.com/jc3fhkeWjs
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) November 28, 2021
🔷白いベルトに挑戦し、敗れたものの呪われた白川未奈のコメント。
白川「すっごいアクセル踏みました。白いベルト(挑戦)が決まって、私は何かおかしかったですかね。おかしかった? 本当にわからないです…。自分を変えなきゃ中野たむに勝てないと思ったのか、でもそこの気持ちが弱いなって」 pic.twitter.com/brp2eS2F35
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) November 28, 2021
バックステージで距離を置いていた中野に白川が目線を送ると、中野が近づいた。
白川「…変わるから待っててね」。中野「早くして(笑)。待てない」。白川「すぐね、すぐ変わるね(涙)」。
中野「(変わらないと)置いてくよ!」
中野たむの視線が欲しくて、中野たむを変えようとした。
だけどそうじゃない。私自身が変わらないといけない。
たむ。
あなたは追われるより
追う方が好きだもんね?必ず追わせるから。
そこに、必ず辿り着いてみせるから。
愛してるずっと。 pic.twitter.com/cpeixIZnb9
— 白川未奈 Mina Shirakawa (@MinaShirakawa) November 28, 2021
もしも「グラレスラー」という言葉が「グラビアもプロレスもこなせる」という意味なら不十分である。「グラビアもプロレスも超えた表現者」という意味ならば、白川未奈は最高のグラレスラーだった。
コズエンは全員、どこかでグラレスラーだ。それでいて、そのブレンドぐあいは全く違う。白川は試合中の融合を追究するが、中野は試合中と試合前後を明確に分ける。
共鳴ゆえの合わせ鏡と、摩擦ゆえの尽きぬ涙が行ったり来たり。コズエンには共通点も違いもあるから面白いし、今後もコズエン物語は続いていく。
気がつくとマットの上に白川の涙がこぼれていた。渇かない涙よ、ひとまず止まれ。
涙というニュアンスではないが、中野も目の下に装飾を施している。この点は2人に共通した一夜だった。
前々からの怪我の治療の為、
少しだけお休みを頂く事になりました。郡山大会も行きたかったです。
私いないのに、グッズとか買ってくれて本当にありがとう、、、😢♡楽しみにしてくれてた皆様
悲しませちゃってごめんなさい私の次の試合はいつかは、
公式発表されるまでちょっと待っててね🙇♀️— 白川未奈 Mina Shirakawa (@MinaShirakawa) November 28, 2021
思い起こせばコズエン1周年の11・14後楽園、バックステージでの白川。やり抜かなければいけない試合を前にしたコメントは、フル回転だった。一方で、ジャージに着替えてからは負傷を思わせる動きと表情を見せていた。
代々木体育館には”やり抜いた”白川がいた。少しばかりの休息でしっかりと涙を拭ってほしい。また最高の笑顔が見たいのだから。