殿もジャックも「UDONプロレス」満喫 次は・・・エッ葛西純を連れてくる!?
フリーダムズから参戦した佐々木貴もビオレント・ジャックも「UDONプロレス」を満喫だ。UDONはこのまま食い尽くされてしまうのか。ついには佐々木が葛西純投入を宣言。進化を続ける香川県高松市の社会人マットプロレスをレポートする。(写真は加工せずに使用するぶんには選手もファンもご自由にSNSなどにどうぞ。)
(昼)大会結果 UDONプロレス『UDON BOM-BA-YE』12月30日(木)高松MONSTER
■ UDONプロレス『UDON BOM-BA-YE』
日時:12月30日(木)13:00
会場:高松MONSTER 観衆40人(配信4人含む)
<第1試合>
△ポンデ“ストリート”ライオン
vs.
△菊間瓦権三
vs.
△小仲=ペールワン(愛知県GUYZ/暗黒プロレス組織666)
※7分00秒、時間切れ引き分け
いきなり何でもあり状態の3WAY。コブラツイストでペールワンを捕獲したライオンが目潰し攻撃へ。
菊間瓦が馬力にモノを言わせて2人まとめてラリアットで吹っ飛ばす。UDONの第1試合は通常5分だが、この日は3WAYで7分時間切れ。
<第2試合>
●フェニックスはるぅ
テングドライバー
○さがんぼう
UDONプロレスを艶やかに彩るはるぅ。
神通力によって遠隔で技を仕掛けるさがんぼう。痛みではるぅの顔がゆがむ。
美人を台無しにするような顔面攻撃も。精神面でもダメージ大のはるぅはテングドライバーで敗れた。
<第3試合>
マミーラミレス & ○マイケル・ミテンマイヤー
ダイビングエルボー
マリンライダーJR & ●PMショーゴ
「X」として登場したのはマイケル・ミテンマイヤー。マリンライダーは観客と一緒に力を溜めてチョップを見舞うが、ミテンマイヤーは倒れてもスグ立ち上がってくる不気味さ。
マミーラミレスも無表情なだけに、シバター似のPMショーゴも攻めあぐねる。
ミテンマイヤーはダイビングエルボーでショーゴを葬ってみせた。
<第4試合>
●UDON次郎
Dガイスト
○佐々木貴(FREEDOMS)
ホンモノが来た感が充満。やはり“殿”佐々木貴はオーラが違う。
三角コーンの使いこなしまでがレベル違い。
佐々木のチョップにUDON次郎のマスクの“うどん”がなびく。
意地のうどんムーブ。佐々木を料理すべく“こねる”。
サソリ固めで攻める佐々木はショットタイムを提供。逃げようとする次郎はお客さんに手を伸ばそうとする(握手成立でエスケープ)。
両者の攻めが相手の胸板にめり込んだ。
試合は佐々木が貫録勝ちだったが「UDON次郎か? お前の名前がインプットされたぞ」。次郎も経験値を上げた。
<第5試合/KOSタッグタイトルマッチ>
△[挑戦者組]今治タオルフェイス&凡人パルプ
20分00秒 時間切れ引き分け
△[王者組]マンバのケン&タイガーJト・キ新
タッグタイトルマッチは賑やかな一戦に。
スモールパッケージは試合に関係のない選手、立候補した観客まで巻き込んでエスカレート。
美声リングアナの千代TENGAアネゴも強制参加させられるが楽しそう。
お祭りムードで第4試合からメインをつなぐ。ツクダ監督は次大会で再試合を予告。キ新は「やってやるって」。
<第6試合/スペシャルシングルマッチ>
●マ・ルヨシ
山折りニードロップ
○ビオレント・ジャック(FREEDOMS)
メインにヒールトップのマ・ルヨシ。大会のサブタイトルにつけられた“カイジュウ”ジャックを迎え撃つ一戦。
体格とパワーで立ちはだかるジャックに思わず身体をそらせるルヨシ。
ならばとミドルキック、ボディスラムで突破口を開きにいくが、、、
ジャックに高らかにリフトされ、下から山折りニードロップを刺される。ルヨシはメインを飾れず。
(夜)大会結果 UDONプロレス『KING OF SLAM 2021』12月30日(木)高松MONSTER
■ UDONプロレス『KING OF SLAM 2021』
日時:12月30日(木)17:00
会場:高松MONSTER 観衆39人(配信4人含む)
出場順
1.PMショーゴ
2.すまいるくぅ~ん
3.タイガージェット・キ新
4.ヨシノ・リヴァー
5.マミーラミレス
6.フェニックスはるぅ
7.UDON次郎
8.ビオレント・ジャック
9.凡人パルプ
10.さがんぼう
11.小仲=ペールワン
12.佐々木貴
13.マリンライダーJR
14.マ・ルヨシ
15.ポンデ“ストリート”ライオン
16.今治タオルフェイス
17.O-遍LOW
18.菊間瓦権造
19.パピヨン朱美
20.マンバのケン
●マ・ルヨシ
ボディスラム成功
○佐々木貴(FREEDOMS)
※ボディスラムで投げられたら脱落するバトルロイヤル
今日もカワイイすまいるくぅ~ん、一挙手一投足に切れ味あり。
「12・30は他にも見所を用意してる」と宣言していたヨシノ・リヴァーが自らデビューのサプライズ。
ワイルドコブラ会マネージャーからの転身を果たした。
後から入場で視界にリヴァーが入ったはるぅ(リヴァーより先にマネージャーから転身)。表情を一変させ、ド迫力の女のぶつかり合い・殴り合いを展開。観客思わず「うわっ」「こわっ」と声が漏れる。
やっと出てきたわネ
今回のkos2021でもう昔のアタシぢゃないってことは身を持ってわかったハズヨ。
もうアンタはアタシのおねぇさまぢゃナイ
アタシは日々進化中!!
次は油断しないことネ(はるぅの試合後コメント)
この日ははるぅが投げ勝ち。いつもクールなリヴァーがテンションマックス。闘いの続きはあるのか!?
リヴァーを退け、オールドスクール勢での勝利ムードも出てきたはるぅがノリノリ。
ワイルドコブラ会、銭形“ダラス”平次マネージャーはハードワークを経て夜の部から参加。さがんぼうのセコンドにつく。
はるぅらは投げられ敗退。まさかの外敵3人による展開に(マット上は常に3人、ボディスラムで投げられたら脱落)。
O-遍LOWの姿は写真には写っているかもしれないが、笠と杖以外は透明で見えません。
2021年3月の旗揚げ記念日でぶつかった因縁がある佐々木とルヨシ。とことんやり合いたいところにO-遍LOWが邪魔をする。
見えない攻撃に困惑の佐々木。観客に対して「お前がやったろ」と絡む。
O-遍LOWが拝み渡り。しかし、これが命取りとなってつかまり、佐々木にボディスラムで投げられ敗退。佐々木「ギャラがいつもより高いかと思ったらこんなに働かせるのか。最初から詳しく言っといてくれよッ」
謎キャラ、パピヨン朱美。佐々木「べっぴんじゃねぇか」とメロメロ!?
全ての選手が退き、ついにルヨシと佐々木が“一騎打ち”状態に。2021年3月に続く真っ向対決。
激しくぶつかることで遺恨再燃となるが、、、
佐々木が右膝を入れてからのボディスラムで勝利した。
ダムズがこのまま制圧か? UDONが奇跡の下剋上か? 3・5高松で対抗戦!!
覇者には3・5高松モンスター大会『UDON旗揚げ記念日』でのベルト挑戦権が与えられる。「地方の団体ひとつひとつをダムズで制圧した上での天下統一」を目論む佐々木はこれを拒否。「葛西純を連れてくる」と爆弾発言だ。3・5高松での「佐々木&葛西vs.ルヨシ&次郎」を提案する。
「ユニットって言ってる場合じゃないだろ」次郎の呼応にルヨシが握手で返して、対抗戦を受けて立った。
次郎らオールドスクールが大会締め。
通常ならKING OF SLAM(ボディスラムによる勝敗)はエクスキューズであって、大会前にツクダ監督が語っていたように「番狂わせを可能にするルール」。だけれども、どんなルールでも強い選手が強い。決して予定調和ではなくリアルであり現実を突きつけたUDONプロレスに唸る。
フリーダムズと“地方社会人プロレス”が対抗戦!? 思ってもなかった展開だが、この大会の勢いのままにダムズが制圧するのか。それともUDONが奇跡の下剋上か。
《UDONプロレス 今後の試合日程》
2.20 愛媛 ニューUDONミュージック
3.5 高松 UDON旗揚げ記念日
3.20 大阪 大UDON甲子園(センバツ)
この年末大会で佐々木もジャックもプロレスを満喫した(佐々木、ジャックともファンとのアフターパーティーまで参加)のは間違いない。KING OF SLAMでは、ジャックの凡人パルプとの日本語ペラペラ会話もまた爆笑の連続だった。ついには3年越しでUDONプロレスが葛西純を引き込んだ。
尺度は「プロか社会人か」ではない。点ではなく線を描き続けたとき、それこそが「プロレス」になる。勝った負けたではなく、人生観を見せ続ける。集うレスラーたちの人生観があって、その集合体としてのUDONプロレスの世界観がある。レスラーは常に存在感を競い合い、団体はいつも求心力を高め続ける。
もちろん圧倒的存在感、適応能力の佐々木、ジャックはUDONプロレスにとって最良の“教材”ともなった。外敵による刺激がUDONプロレスをまた成長させた。
ネクストを提供し続けるUDONプロレス。アフターパーティーでツクダ監督はひとこと、ボクにこう言った。「我々がやりたいのはプロレスですから」。UDONプロレスが成り上がれるかどうかを見続けることは、こんなにも楽しい。
3ヶ月…
もう3ヶ月
たった3ヶ月けれど3ヶ月もあるッ‼️
選手それぞれのやり方次第では、まだまだ無限に伸びしろを伸ばせる‼️コーチとしては、この3ヶ月必死で選手には向き合います‼️
誰がのびてくるのか?
答えは3ヶ月に‼️#UDONプロレス#pw_freedoms https://t.co/5Z87vlvode
— 元 石坂鉄平 (@Teppeichanko) December 31, 2021