ヨシノリヴァーと宮本裕向が越境タッグ 3・12新木場でタッグ王座挑戦へ
29日、UDONプロレスが『UDON大新年会2023』ジャッジメント大会を開催した。プロレスバー店舗内開催ということで3試合に絞られたが、名前が伏せられたXとしてはあの選手が現れた。
(大会結果)UDONプロレス UDON大新年会2023 1月28日(土)香川県高松市ジャッジメント
■ UDONプロレス UDON大新年会2023
日時:1月28日(土)20:30
会場:香川県高松市ジャッジメント 観衆31人(配信9人含む)
※プロレスバー店舗内にマットを敷いてのプロレス実施
1月28日(土)20:30高松ジャッジメント大会🍜まもなく⚡#UDONプロレス #UDON大新年会 #佐々木貴 #pw_freedoms pic.twitter.com/5Hnwb80Jg8
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<第1試合>
〇ポンデ“ストリート”ライオン&マミーラミレス
スクールボーイ
●マリンライダーJR&ヨシノリヴァー
1⃣○ポンデ“ストリート”ライオン&マミーラミレス
(1/15)
●マリンライダーJR&ヨシノリヴァーポンデの目潰しで視界を塞いだマリン、案の定ヨシノに誤爆。これに乗じたとはいえポンデがUDON初勝利(🎉)となるスクールボーイ。
マリン&ヨシノは空中分解。#UDONプロレス #UDON大新年会 高松 pic.twitter.com/JM1MzZrfd7
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声援を背にポンデが歓喜の初勝利だ。肩書きや実績を度外視、自分たちの存在感をかけてマリン&ヨシノと対戦したが結果を残した。3・12新木場での藤田あかねとの対戦へのステップにしようと考えていたヨシノはマリンとの同士討ちのダメージ以上に、藤田戦への足がかりを残せなかったことに落胆して引き揚げた。
<第2試合>
●マ・ルヨシ
ファイアーサンダー
〇X(宮本“ルナカ”裕向)
2⃣●マ・ルヨシ
(1/10)
○X=宮本ルナカ裕向リングアナまさか「マ・ルナカ」呼び出し。怒り震えるルヨシがマスク剝ぎ。中身は宮本! 逆に宮本怒り増幅。ファイアーサンダーでルヨシを突き刺す。
継続参戦を訴えるとヨシノがタッグ結成要望。新木場で王座挑戦へ。#UDONプロレス #UDON大新年会 高松 pic.twitter.com/pJBM9Mgvn8
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かつてUDONプロレスにいた“マ・ルナカ”がまさかの復活だ。香川県民であればマルヨシやマルナカにニヤニヤしてしまうものだが、マ・ルヨシの心中は「佐々木貴コネクションでマ・ルナカ!? ふざけんな」と煮えくり返る。マスクを剥がすと正体は宮本裕向。
<メインイベント>
△UDON次郎
15:00 時間切れ引き分け
△佐々木貴(プロレスリングfreedoms)
3⃣△UDON次郎
(1/15)
△佐々木貴(プロレスリングfreedoms)「このクソガキ!」と次郎をいたぶる佐々木。顔面に蹴りを入れられた次郎はあわやKO。されどUDONムーヴとチョップ合戦で持ち直しフルタイムドロー。
お互いに03/12新木場での改めての決着を誓った。#UDONプロレス #UDON大新年会 高松 pic.twitter.com/QImMQg87xc
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佐々木貴と次郎はフルタイム、最終決戦は03/12新木場に!
Xとして登場した宮本“ルナカ”裕向がヨシノとタッグ結成で新木場タッグ王座挑戦!
プロレスバースペースとは思えないクオリティで、5周年新木場大会へと勢いづく。#UDONプロレス #UDON大新年会 #佐々木貴 #pw_freedoms #pr666 高松 pic.twitter.com/eXTWXOZ1fn
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次郎が珍しくゴング前に佐々木を襲撃、背水の陣ぶりが伺えた。UDONプロレスの流儀では“観客との握手”がロープブレイク。これに則って次郎がブレイクした際に「フリーダムズの帽子を被ってるじゃないか」と握手した観客をイジる。なぜ相手側に加担するんだ!?ということなんだが、佐々木が随所にUDONならではのエッセンスや流れを台詞に入れてくるところに唸らされる。
ハードコアテイストで椅子の山への攻撃を仕掛けられそうになった次郎だが、何とか回避。チョップ合戦、ヘッドバット合戦を経てドロー。
これまでも対戦がある次郎との対戦だったが、佐々木は「あのときより数段、成長してるじゃねぇか」と受け止めた。「15分1本勝負なんて知らなかったから、終電までいたぶり続けようと思ってた。納得いかねぇ。その生意気な精神、全部持って東京に来い。3・12新木場、相手してやる。何百倍にしてぶっ潰してやる」。
次郎「ハイありがとう…じゃすまねぇ。勝つために全力出したつもり。お前が時間に救われた。上等だ、俺が乗り込む」。
佐々木「修学旅行気分はいらねぇからな」。
次郎「覚悟を持って臨んだけど記憶が飛んだ。でも、心の火は消えなかった。今日の借りは新木場で返す。今日以上に狂って闘う」。次郎が1、2、3、UDONプロレス!!で締め。東京初進出の5周年大会3・12新木場での次郎と佐々木の対峙が決定的となった。
<発表事項>
ツクダ監督より発表。2/18 高松ジャッジメントで次回大会開催。
Xの正体は宮本裕向。打ち上げ会場でヨシノとともにムチを試し打ち!?
「噂には聞いていたが・・・お客さんが熱い。UDONプロレスに継続参戦したい」と宮本が告げると、そこにヨシノが現れる。「タッグパートナーと空中分解したんで・・・私とタッグを組んでください」。タオル&藤田あかねが保持するUDONタッグ王座に3・12新木場で対戦する流れに。宮本は「今日初参戦なのに…いいんですか!?」と受諾した。正式決定すれば、ヨシノはデビューから1年2か月での大勝負となる。
藤田はTwitterで呼応の構え。
こりゃ楽しみやね😎
タオルはマジでやる気出せよ#UDONプロレス https://t.co/DqPWbt97xq— 藤田あかね Akane Fujita (@akanefujita103) January 28, 2023
打ち上げ会場で宮本はヨシノとともにムチを試し打ち!?
宮本のスイッチはマスクを剥がされたところで明らかに入った。試合が終われば、UDONとの距離感を確かめつつ、これからの道筋を提案するかのようにマイク。
マットの上でいきなり宙返りボディプレスも驚いたが、ツクダ監督から「パンフレットで『宮本“ルナカ”裕向』となりますがいいですか?」と言われても受け入れる。柔軟性をもってUDONプロレスを盛り上げる宮本、UDONプロレスロードは必見だ。
垣根を越えて参戦・伝道 佐々木貴「プロレスは実力や集客だけじゃない」
レギュラー選手以上にUDONプロレスを“伝えている”ように感じる佐々木。何が起きている!?
カクトウログが佐々木貴に打ち上げ会場で直撃。「佐々木選手が所属でもないのに、UDONプロレスでの流儀や新木場への道筋をうまく伝えるんで驚いています」と切り出すと…。
佐々木が語る談話。
そうじゃなきゃツクダ監督(UDONプロレスのプロデューサー)に呼ばれた意味がないと思うし、続けて参戦することが大事なんで。俺は自分の団体にゲストレスラーを呼ぶ側でもあるんだけど、バイト気分でやってないかといつも問いかけている。実力や集客があるってことも大事だけど、プロレスは頭を使わなければいけないものだと思うから。お客さんをずっと呼び続けなきゃいけないから、団体としてのストーリーを理解した上で引っ張っていくことをやってもらえているかどうかは重視する。それを、俺自身がUDONプロレスに呼ばれたときにできているのかってことで。
頭の中でこういう闘いを今日はやろうと思って試合が始まるんだけど、それをお客さんの反応を見て変えることもある。今日もそう。一方的に叩きのめそうと思っていたけど、それよりも次郎がどれくらい根性を見せられるか試したいと思った。返してこなければ、アイツはそれまで。そしたらヘッドバットを返してきた(他選手によると「次郎はふだんヘッドバットを使わない」)。結果的に新木場への道筋ができた。
(リングではない)マットを“下”に見ているとかもないですよ。むしろ本当の力が問われる。本当の力量がないとマットで沸かせられない。あと、いかに器物破損せずに闘えるか。壊していたら迫力があって当たり前、それはおかしい。
もっと言うと、地方に呼ばれて出るっていうのは街起こしまでできないかと思っていて、ご当地に絡めたツイートもするようにしている。27年やってるんですけど答えはまだわからないです。だけれども、観る側の心理を揺さぶれるレスラーでありたいというか、週刊プロレスのコラムで自分がかかわった試合で「自殺を踏みとどまった」というエピソード紹介があった。東日本大震災後の訪問試合で、プロレスをあまり見たことがない観客までが拳を突き上げて盛り上がってくれたこともあった。ああ、プロレスはこうあらねば、そういう試合をしなきゃと感慨深かったし、もっと突き詰めなければとは考えているんです。究極は国民の多くが熱狂した力道山プロレスなのではという思いもある。
カクトウログも“もっとプロレスを掘り下げる”一環としてUDONプロレスに向き合い、多くの示唆をもらっている。参戦レスラーに声をかけていたら、佐々木選手からプロレス伝道ともいえる話までいただいた。こんな贅沢なことはないし、プロレスを旅することはたまらなく楽しい。
なお、UDONプロレス選手は「ふだん“点”で理解していたことが、佐々木選手に大会前にアドバイスをもらったり試合を見せてもらえることで“線”になるんです」とも。こうしてプロレスのグレードというのはつくられていくのだ。