UDON新木場大会をお手伝いしてみた 観る側もやる側も楽しいプロレス
12日、四国ローカル団体「UDONプロレス」が『UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL』新木場1stRING大会を開催した。同団体は旗揚げ5周年を迎え、東京初進出大会となった。
▼こちらもあわせてチェックを。
【🍜大会ダイジェスト🍜】
101人観衆の前で誓った5年後リベンジ 四国のUDONプロレスが東京初進出#UDONプロレス #ウドキュメンタル #pw_freedoms
葛西純「満足して帰るのか」に「人生狂った」次郎と「鼻筋整った」ルヨシ逆ギレのエンディング pic.twitter.com/a118znHuDY
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) March 12, 2023
(各試合まとめ)UDONプロレス UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL 3月12日(日)新木場1stRING
■ UDONプロレス UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL
日時:3月12日(日)12:30
会場:東京・新木場1stRING
<第1試合/オープニングマッチ>
〇小仲=ペールワン
6分56秒 逆エビ固め
●ポンデ“ストリート”ライオン
各地UDON大会を盛り立ててきた小仲と、成長著しいポンデが対戦。あえて基本技を中心に組み立てる小仲に、ポンデは得意の目潰しなどで抵抗した。オープニングで見せたぞUDON魂!!
<第2試合/タッグマッチ>
●菊間瓦権造&PMショーゴ&萌美(高松メイドカフェ)
10分4秒 バートンリザスター→片エビ固め
〇マンバのケン&O-遍LOWウノ&O-遍LOWドス
揃えたわけじゃなく監督がマスク忘れ。O-遍LOW仕様マスクのマンケン「俺の名を言ってみろ」わかんないよ!! 持ちネタ披露の脱力系試合。
<第3試合/KOS無差別級タイトルマッチ>
●[挑戦者]タイガー・J・キ新
12分46秒 踏切ボンバー→片エビ固め
〇[王者]マリンライダーJR
※マリンが防衛成功
インド狂虎風の名前、セパラドス入場、越中ムーヴと情報多過ぎのキ新。まわりの人を巻き込む首固め展開も。普段はお客さんも巻き込むが、さすがにリングなので。
燃料切れキ新にトドメ、マリンV3。注目のマイクは「昨日すごく自分を開放して扉開けた」前夜も王者だった!?
<プロレスファン団子山さん35周年>
香川の有名ファン、団子山軍団さんセレモニー。追っかけ発端が蝶野正洋ということでクラッシュの旋律とともに本人登場…いや違う蛾野じゃないかとボコられる。宮本裕向までノリノリ。
WWE中邑真輔(お祝いの花の送り主)→本物
蝶野正洋→偽物(蛾野正洋)
西村修→本物
でも軍団のみなさん、蛾野のパフォーマンスに大喜び。西村のメッセージにもジーン。周年おめでとうございます!!
<セミファイナル/KOSタッグタイトルマッチ>
[挑戦者組]●ヨシノリヴァー&宮本“ルナカ”裕向
17分38秒 みかんでポン→片エビ固め
[王者組]今治タオルフェイス&〇藤田あかね(プロミネンス)
※藤田&タオルが防衛
マルシン製面所様よりタイトルマッチ宣言。UDON重量級の雄タオルが躍動し、藤田との千載一遇対決を掴んだヨシノが渾身の蹴りだ。
藤田「4年間参戦、一員だと思ってて東京大会ほんと嬉しい」突進してきた平次を投げ返す。平次さん…。
<メインイベント/UDONvs.FREEDOMS>
マ・ルヨシ&●UDON次郎
20分29秒 垂直落下式リバースタイガードライバー→片エビ固め
佐々木貴&〇葛西純(プロレスリングFREEDOMS)
両チームとも連係技を繰り出すが、やはりフリーダムズに余裕がある。いいところなく沈んでしまうのか!?
いや、次郎が渾身のUDONムーヴに成功だ。本場の製麺(こねる→延ばす→切る)を食らえ!!
葛西のフィニッシャーをキックアウトする次郎。ルヨシもカットして敗戦回避も…葛西が「デスペラード」と叫んでナックル、UDONを食すリップロック、さらに次郎を抱え上げ…。
フルコースに次郎沈む。葛西「満足して帰るのか」にUDONは猛反発。佐々木「5年後の後楽園で再戦だ」。望むところだ!!
観衆101人。ご来場ありがとうございました!!
知名度も実績もない中での大胆過ぎる東京進出。突破口はやはりネットとSNS!?
UDONプロレスのホームは香川県高松市だが、カクトウログ管理人も香川県出身。お手伝いする機会を得ましたので、当エントリーはその観点もまじえての「大会お手伝いレポート」です。
特に1週間前からは公式ツイッターにもログインさせていただきました。UDONプロレスのみなさんは大会開催で手いっぱいだとも思ったので。大会カウントダウン告知では選手からのコメント集めをゲスト選手含めて担わせていただき、貴重な経験ができました(選手たちはみなさんが思う以上に誠実で丁寧なのです)。
/#ウドキュメンタル まで
あと2⃣日
🍜🍜
\#プロミネンス 藤田あかね @akanefujita103 が登場!!UDON旗揚げ記念日 UDOCUMENTAL
3月12日(日)12:30 新木場1stRING
※南ひな壇は自由席5,000円(イープラスで購入可)いよいよ #UDONプロレス 東京初進出!! pic.twitter.com/TRylu5aFcl
— UDONプロレス【公式】(香川) (@udonpw0304) March 10, 2023
あとは多くの東京ファンにとって「おなじみの団体」ではないので、楽しみ方PDFを作成。前日にツイート添付で公開、当日はチラシ配布としました。
今日の対戦カード
楽しみ方も書かれていて親切😌#UDONプロレス pic.twitter.com/CBlyFotaPZ— いちご (@kuriimupandapan) March 12, 2023
事前事後告知には、いつものUDONプロレスとはひとあじ違うテイスト、情報ラッシュをお感じになったかもしれないです。こうした背景はあり、事前事後ツイートを担わせていただきました。
知名度も実績もない中での大胆過ぎる東京進出とも言えたかと思います。「知らなかったばっかりに楽しめなかった」は限りなくゼロにしたい。その一心でした。突破口はやはりネットとSNSであり、プロレスファンのみなさんに拡散を手伝っていただくしかない。
あと担ったものはポートレート。UDONプロレスとしては初グッズです。ボクもつくったのは初めてですが、教えていただいたりデータ作成支援のご縁も開拓できました。自身で撮った写真を使いましたが、カメラの腕ももっと磨かなければ。ポートレートについては、少しでもUDONプロレスの遠征費の足しになるようにとの思いです。
カクトウログではこれまでもUDONプロレスを定期的に取り上げてきました。よく半笑いで「ああ、UDONプロレスを取り上げているサイト」と反応されることも何度かありました。「見てろよ、東京大会を成功させてやる」と主催者でもないのに意気込んでいました。
蓋を開けると、ボクの気持ちうんぬんよりも選手が闘いぶりをもって大会を盛り上げてくれました。観衆も3桁到達はギリギリ見解だったので100人超は嬉しすぎる。トータルで大成功といえるのではないでしょうか。
団子山さんのセレモニーもとても良かったかと。こうしたファンと一緒での歩みがUDONプロレスそのものではないでしようか。
リングが魔法をかけてくれた。マットプロレス団体だが…新木場に溢れた声援
当日は朝9時から会場設営。途中から合流しましたが、こうやってプロレスはつくられていくんだと勉強になりました。タイムスケジュールと段取りの確認ミーティング(試合内容に関するものではない)。
ファン有志でフラワースタンド企画があり、こちらにはカクトウログも参加させていただきました。
うわーー!
いよいよだーー#UDONプロレス#ウドキュメンタル pic.twitter.com/0IbkP7uKlw— ドラゴンさん (@shing159) March 12, 2023
するとスタンドが複数届きます。なんだなんだ、そのひとつに「WWE 中邑真輔」だと!?
カク「ツクダさん、大変な人から花が届いたんですが!!」
ツクダ監督「ああ、中邑真輔選手ですね、聞いてますよ~。これが団子山さんのネットワークですから。ビデオメッセージもできるか聞いてみたんですけど、さすがに…ということでした」
カク「いやぁ、これすごい。どのタイミングで拡散しましょうか!?」
ツクダ「来場したファンからジワジワといきましょう」
来場客にとってのサプライズ扱いに。とはいえみんな「これ本物!?」状態だったかと。そしてセレモニーでの西村修からの感謝の言葉などでご理解いただけたのではないでしょうか。
UDONプロレスにとってのリング。ゼロではないけれども、ほとんど経験なし。マットプロレスはリングのスペースだけで「いつもの前方観客席まで」が含まれるサイズ感なのです。
観戦した須山浩継さんが次のようにツイートしていました。
「初めて見たUDONプロレス、普段は練習も試合もマットで行っているにも関わらず、後半に出場した選手は予想以上にレベルが高くて驚いた。あと妙な張り切り方をして、お客さんを悪い意味でハラハラさせなかったのも良かったであります」
須山さん見解と被っているようにも感じたが、ボクが思ったのは、よくも悪くもマットプロレスの延長で闘っていたかと。リングが使えるとなると、トップロープからのダイブこそしない場合でも「ロープワークの華やかさ」や「リング受け身の音」を意識した組み立てになる。それをやり過ぎるようだと「妙な張り切り方」になってしまう。
新木場にはUDONプロレスの、地に足をつけた闘いがあった。これもひっくるめて「四国・香川からそのまんまを見せに行きます」だったかと。だから伝わり、声援となったのではないかと。
では、リングに意味はなかったのか。いやみんな、リングでレスラーが闘う姿に憧れてプロレスをやっているのだ。立てばそこが、いちばん輝ける場所になる。リングが魔法をかけてくれる。
イメージや気持ちとしてもそうだが、現実的な利点も多くある。とぎれを気にすることなく、足を取られることもないキャンバス。どちらに思いっきり走っても、受け止めてくれるロープ。多くの会場で一方向にしかない足場が、四方にあるかのようなコーナー。
ゲスト選手からも「異様に盛り上がっていた」との驚きの声が。UDONプロレスが届いた新木場大会。プロレスは観るのも最高だが、やる側も最高だ。
開場します~写真📸急いで!!#UDONプロレス #ウドキュメンタル pic.twitter.com/VGAGMPfmls
— UDONプロレス【公式】(香川) (@udonpw0304) March 12, 2023
補足すると、代表のツクダ監督は高木三四郎のデビュー戦も裁いたレフェリーであり、1990年代プロレスの申し子である。また、コーチである銭形“ダラス”平次は石坂鉄平(元KAIENTAI-DOJO所属)である。社会人プロレス団体ではあるが、熱きプロレスを次の世代へと伝えようとしている。
UDONプロレス主力選手は新木場夜大会となったフリーダムズ大会も、佐々木貴&葛西純選手へのお礼と勉強のために観戦している。そういうところ含めて空気を吸いたいと思って、ボクも一緒に観戦もした。これからもUDONプロレスを手伝える範囲で関わっていこうかと。
そして大切なこと。プロレスはどこまでいっても「この人にはどこまで見せようか」がつきまとうものだ。加えて「プロレスかくあるべし」の答えに個々人で違いがある。手伝いますと言っても、ボクなんかには指示は来ない。やります宣言をして、注文があったらマズイことがあったと学ぶ、それくらいの関係性だ。
プロレスは「手伝う」ことも自由ではないのも肝に銘じなければと思う。ツクダ監督との関係は、もともとツクダ監督がカクトウログのTwitterをフォローしていたこともあったし、ボクもUDONプロレスを会場観戦をすることで深まっている。ありがたいことに「カクトウログさんもUDONプロレスの仲間」とは言われているが、これからも行動そして記事内容の積み重ねではないかと。関われば関わるほど「プロレスをリスペクトしてるか、どう見ているか」が問われる、そう思ってもいます。
UDONプロレスのみなさん、ありがとうございました。あと5年間、一緒に走り抜けましょう。