木谷オーナー「声出しはやるべき」 新日本・スターダムが早急導入検討
スポーツ界で声援復活への動きが出てきている。新型コロナウイルス感染症対策により声出し応援が禁止されてきたが、17日にJリーグが“段階的に解禁”すると発表した。プロレス界の動きは!?
ブライアン・ダニエルソン、声援自粛が解かれるまでは来日に難色
東スポが木谷高明オーナーのコメントを得ている。
コロナ禍で失われた掛け声、ブーイング、3カウントの大合唱… ついにプロレス界も声出し応援解禁に動き出す https://t.co/H9SaJ1SN8l
— 岡本佑介@東京スポーツ新聞社 (@okamotospo) May 20, 2022
海外の渡航制限も緩和され、2年以上の時を経てかつての日常が徐々に戻ってきた。残された「最後のピース」は、ファンからの歓声ではないだろうか。
あらゆるスポーツに共通することだとは思うが、とりわけプロレス会場におけるファンの歓声は大きな意味を持つ。チャント(掛け声)、ブーイング、3カウントの大合唱…。観客の喜怒哀楽、そして驚きが試合を彩り、熱狂的な空間が生まれるのだ。
BOSJで3連覇を狙う高橋ヒロムは、連覇した近2年の大会で唯一悔やまれるのが無歓声の会場だったことだと明かす。取材の際に「あれだけの拍手で応援してもらってありがたいですけど、正直、そろそろ我慢の限界に近いレベルで欲してしまってますよね。いま一番欲しいものは、間違いなく歓声ですよ」と本音をのぞかせていた。
また、米国をはじめとした海外では、声援が解禁されて久しい。米AEWから参戦中のウィーラー・ユウタは、大物レスラーのブライアン・ダニエルソンも声援自粛が解かれるまでは来日に難色を示しているという。レスラーにとっても、歓声がいかに大切なものかが分かる。そんな中でサッカーのJリーグは、いち早く声出し応援を段階的に解禁すると発表した。マスク着用のもと指定されたエリア・席で距離を保つことが条件となり、6月から試みがスタートする。
では、国内のプロレス会場における「声出し」解禁の見通しはどうなっているのか。新日本、女子プロレス「スターダム」の親会社であるブシロードの木谷高明会長は「スポーツもそうだし、ライブで歓声はつきもの。観客と一体になってつくり上げて楽しむものですから、絶対に必要ですよ。声出しはやるべきだと思いますよ。海外がやってるんですから。マスクしてたら声出してもいいんじゃないですかね?」と明言した。
仮に声出しエリアを設ける場合、必然的に観客の人数制限が発生するため、小・中規模の会場での導入は難しいと見られる。また会場によって規定も異なるため、細かい調整が必要だ。
だが、木谷会長は「会場全体をちょっと空けていくのか、エリアを空けていくのかは分からないけど、もし間に合うのであれば新日本は今度の日本武道館(6月3日)でやってもいいんじゃないかと思いますね。可能だったらですけど」と、早急に導入を検討する意向だという。
すっかり定着した拍手による応援は、誰しもが我慢を強いられるコロナ禍の中で生み出された尊いものだ。とはいえ、大声で声援を送ることで生まれるファンと選手の一体感、思いの共有は、スポーツ観戦における最大の醍醐味と言っても過言ではない。
一人の担当記者としても、プロレスの会場にかつての〝圧倒的熱量〟が一日も早く戻って来ることを願わずにいられない。
(プロレス担当・岡本佑介)
(5/21(土) 6:15 コロナ禍で失われた掛け声、ブーイング、3カウントの大合唱… ついにプロレス界も声出し応援解禁に動き出す | 東スポの新日本に関するニュースを掲載)
「大物レスラーのブライアン・ダニエルソンも声援自粛が解かれるまでは来日に難色を示している」とある。声援有無はファンにとっての問題であるとともに、試合をクリエイトする側のレスラーにとっても大きな問題だ。
木谷オーナーは「もし間に合うのであれば新日本は今度の日本武道館(6月3日)でやってもいいんじゃないかと思いますね」としたが、チケット発売済みのため現実的には難しいのではないか。それでも、この発言自体が早急導入への姿勢を表明するものとなっている。
Jリーグは希望クラブのみで段階的導入、プロ野球では難しいという見解
導入すると報じられているJリーグについても「希望クラブのみで段階的導入」。プロ野球では難しいという見解となっている。
日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は20日、Jリーグが段階的な導入を決めた「声出し応援エリアおよび声出し応援席」は、プロ野球では難しいという見解を示した。
Jリーグは17日に同エリア・席を導入していくことを決定。指定されたエリア・席で不織布マスクを着用し、距離を取った上での声出しとなる。
NPB井原事務局長は「プロ野球は、まだそこは考えていない。どうしても、そういう試合をすると、今、大声を出すイベントではないとしてもらっているが、大声を出すイベントということになり、人数制限が出てくる。席の間引き。そこが難しいと思っているので、まだ検討はしていない」と話した。
Jリーグでも、声出し応援エリア・席を設置すれば、人数制限が発生する。経営的な観点から、導入は希望クラブだけとされている。
(5/20(金) 17:46 声出し応援、プロ野球では難しいという見解「どうしても人数制限が出てくる」NPB井原事務局長(日刊スポーツ))
共通しているのは、席の間引きができれば声出しを実施してもよいのではないかという考え。間引きとセットで実施ならば、プロレス界でも支障がないのではなかろうか。観戦する側は判断していくわけであるから、団体からは間引きぐあい(あるいはエリア設定)や規制についての丁寧な説明が求められる。
本来ならばブーイング必至!? 新日本6・3武道館、6・12大阪城ホール情報
本来ならばブーイング必至だった!? 5・1福岡ドーム大会で新規加入したジュース・ロビンソン含めて、BULLET CLUBが大挙登場となる。
■新日本プロレス BEST OF THE SUPER Jr.29<優勝決定戦>
日時:6月3日(金)18:00
会場:東京・日本武道館
<『BEST OF THE SUPER Jr. 29』優勝決定戦>
Aブロック1位
(1/無)
Bブロック1位
※特別立会人は藤波辰爾
※全カードは後日発表
<追加参戦外国人選手>
●G.o.D(NJPW)
・タマ・トンガ(NEVER無差別級王者)
・タンガ・ロア
●BULLET CLUB
・ジェイ・ホワイト(次期IWGP世界ヘビー級選手権・挑戦者)
・ジュース・ロビンソン(IWGP USヘビー級王者)
・カール・アンダーソン(次期NEVER無差別級選手権・挑戦者)
・ドク・ギャローズ
・バッドラック・ファレ(IWGPタッグ王者)
・チェーズ・オーエンズ(IWGPタッグ王者)
●UNITED EMPIRE
・ウィル・オスプレイ
・ジェフ・コブ(次期IWGPタッグ選手権・挑戦者)
※グレート-O-カーン(次期IWGPタッグ選手権・挑戦者)
・アーロン・ヘナーレ
●鈴木軍
・ザック・セイバーJr.
■ 新日本プロレス DOMINION 6.12 in OSAKA-JO HALL
日時:6月12日(日)14:00
会場:大阪・大阪城ホール
<「KOPW 2022」争奪戦>
[挑戦者]
タイチ
(1/無)
鷹木信悟
[保持者]
<NEVER無差別級選手権試合>
[挑戦者]
カール・アンダーソン
(1/60)
タマ・トンガ
[第36代王者]
※タマが初防衛戦
<IWGPタッグ選手権試合>
[挑戦者]
グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
(1/60)
チェーズ・オーエンズ
バッドラック・ファレ
[第94代王者]
※ファレ&オーエンズが初防衛戦
<IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
ジェイ・ホワイト
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第4代王者]
※オカダが5度目の防衛戦
※全カードは後日発表