「BI砲」という対立と合体の歴史! 猪木が本当に来場すれば、メイン宮原・棚橋エース対決は24分超 馬場没20年追善興行
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蔵前国技館での“日本初の本格的な国際試合”に由来する「プロレスの日」だった19日。両国国技館においてジャイアント馬場没20年追善興行が行われ、超満員札止めの観衆が夢空間に酔いしれた。こちらを会場観戦。
メディアによる大会レポート、大会結果。
・ ジャイアント馬場没後20年追善興行に猪木、初代タイガー、新間寿、坂口征二、ハンセンらが集結!76歳のマスカラスが空を舞い勝利!新日本vs全日本の全面対抗戦は全日本に軍配?!(バトルニュース)
・ 馬場没20年で奇跡連発3時間45分! 猪木オープニング来場、ブッチャー引退、マスカラス兄弟飛行、宮原&棚橋が締めマイクで合体 ? 週刊ファイト
■ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~アブドーラ・ザ・ブッチャー引退記念~さらば呪術師~
日時:2月19日(火)18:30
会場:東京・両国国技館 観衆8800人(超満員札止め=主催者発表)<オープニング>
特別ゲスト:アントニオ猪木<第1試合 ジャイアント馬場追善記念バトルロイヤル>
〇百田光雄
7分11秒 サムソンクラッチ
●井上雅央
出場選手:キム・ドク、百田光雄、ジョー・ディートン、菊池毅、垣原賢人、井上雅央、MEN’Sテイオー、本田多聞、相島勇人、TARU、土方隆司、ヤス・ウラノ、アブドーラ小林、ストーカー市川<第2試合>
●野村卓矢
橋本大地
橋本友彦
宮本和志
8分36秒 アルゼンチン式背骨折り
成田蓮
野村直矢
〇岡林裕二
本間朋晃<第3試合 ストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ>
●佐藤光留
石川修司
長井満也
グレート小鹿
6分55秒 ダブルアームスープレックス⇒片エビ固め
保坂秀樹
〇鈴木秀樹
ケンドー・カシン
大仁田厚<第4試合前 アブドーラ・ザ・ブッチャー引退セレモニー>
<第4試合>
TAKAみちのく
金丸義信
〇タイチ
9分43秒 首固め
青柳優馬
藤原喜明
●渕正信<第5試合 3WAYタッグマッチ>
吉田綾斗
●海野翔太
8分13秒 ラウンディングボディプレス⇒体固め
BUSHI
〇SANADA
※もう1チームは岩本煌史&ジェイク・リー<第6試合>
シュン・スカイウォーカー
●望月成晃
10分10秒 完璧首固め
新崎人生
〇丸藤正道<第7試合>
●西村修
永田裕志
小島聡
12分32秒 リストクラッチ式エクスプロイダー⇒片エビ固め
太陽ケア
大森隆男
〇秋山準<第8試合>
●NOSAWA論外
カズ・ハヤシ
11分06秒 ダイビングボディプレス⇒体固め
ドス・カラス
〇ミル・マスカラス<第9試合>
関本大介
〇宮原健斗
24分24秒 シャットダウンスープレックスホールド
●ヨシタツ
棚橋弘至<メイン終了後>
ジャイアント馬場追悼セレモニー
東スポによるメインイベントでのポイントまとめ。
・ 【馬場追善興行】3冠王者・宮原 棚橋に激勝「全日本はこうじゃなきゃいけない」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
平成最後のオールスター戦で両団体のエースが躍動だ。“世界の16文”こと故ジャイアント馬場さん(享年61)の「没20年追善興行」(19日、東京・両国国技館)のメインでは全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(29)が激勝。新日本プロレスのエース・棚橋弘至(42)との初対決が注目を集めたタッグ戦で、馬場さんが掲げた「明るく、楽しく、激しいプロレス」を見事に体現した。
宮原は馬場さんの親族に願い出て、3本からなる旧3冠ベルトを巻いて登場。大日本プロレスの関本大介(38)と組み、棚橋、ヨシタツ(41)組と対戦した。馬場さんの十八番だったランニングネックブリーカーを棚橋に決められながらも、関本との眉山を炸裂させて一歩も譲らない。
最後はヨシタツを孤立させ、ブラックアウト(ヒザ蹴り)3連発からジャーマン、そしてシャットダウンスープレックスホールドにつないで3冠王者の貫禄を示した。
試合後のリングでは、尊敬する棚橋とノーサイドで健闘をたたえ合うや「両国のお客様に聞きたい。最後は宮原と誰の締めを見たいですか。満場一致で! 棚橋弘至さんです」とマイクのコラボレーションを提案。宮原が「プロレス、最高ですか! プロレスを、最高に!」と呼びかけると、棚橋と2人で「愛してま~す!」と絶叫し、大団円でメモリアル興行を締めくくった。
両団体のエースが肩を並べる光景は「両雄並び立たず」だった馬場・猪木時代からの移り変わりを象徴するとともに、馬場さんが掲げた「明るく、楽しく、激しいプロレス」そのものだった。
棚橋から「(業界の)宝だなと思いました」と最大級の賛辞を贈られた宮原は「宝です、はい。自分でもそう思います」と自画自賛。「業界で唯一追いかけたい背中」と改めて棚橋へのリスペクトを口にしたが、今後の早期再戦に関しては「それは先の先の話ですね」と慎重な姿勢だった。
平成最後のオールスター戦として大きな盛り上がりを肌で感じた一方で、自身の課題が浮き彫りになったからだ。
「俺はこれを全日本に持って帰らないと何の意味もない。馬場さんが創設した全日本はこうじゃなきゃいけないし、全日本だけでこの熱をつくるのが当たり前なので。馬場さんの名前がなくても、こういう熱気はすぐにでもつくろうと思います」
受け継がれ続ける「王者の魂」を背負い、新たに芽生えた自覚を胸に王道マットをさらにもり立てる。
ブラックアイさんがレスラー、関係者ツイートをまとめています。
・ 棚橋&ヨシタツvs宮原&関本・白熱、マスカラス飛んだ、ブッチャー「親を大事に」~2.19 『ジャイアント馬場没20年追善興行・情報まとめ・コメント・ツイート集 プロレス専門ブログ・ブラックアイ3(テスト中)
新日本プロレスワールドでは新日本選手出場試合が視聴可能となっている(会員のみ)。
【いよいよ配信開始!】#新日本プロレスワールド で『#ジャイアント馬場没20年追善興行』の一部試合の配信を開始しました!
メインは棚橋弘至&ヨシタツ vs 宮原健斗&関本大介!
登録&視聴??https://t.co/gfMZ2cnSft#njpwworld #njpw pic.twitter.com/wY4R5dMiJV— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2019年2月20日
感想と大会振り返り。
大会開催が発表となった昨年10月、ボクだったらどうマッチメイクするをTweetしていたので振り返ってみる。
メジャー団体複数でバランスを取るかもだが、馬場さんが生きた“BI砲”時代を意識した全日新日タッグ世代別対決がいいかな!
宮原&オカダvs.諏訪魔&棚橋
個人的には、これを越えるカードを組めるかどうかで大会の注目度が変わると思ってます。#プロレスオールスター戦のカード妄想#王者の魂
— プロレス格闘技?? カクトウログ (@kakutolog) 2018年10月22日
オールトゥギャザー時のように、新日本・全日本・ノアといった3団体以上の6人タッグマッチが無難な顔合わせ。しかし、それでは馬場没20年というテーマの体現が弱い。ただ上記は、新日本・全日本内の流れから組むのが難しいカードになってしまった。そんな中で、大日本の関本と棚橋の遭遇を含みながら、(BI砲としての対立を継承した位置づけとなる)宮原・棚橋のエース対決を軸とし、「2vs.2」という勝負性も維持される決定カード「宮原&関本vs.棚橋&ヨシタツ」は絶妙なマッチメイク! 実際の試合も大成功と言える出来だった。
アントニオ猪木が本当に来場すれば、メインのエース対決は24分超。大会全体のアウトラインとしての「BI砲」まで感じられ、対立と合体に彩られた日本プロレスの歴史を改めて心に刻む大会になった。思えば、全日本の馬場と新日本の猪木は団体として競合する中で、ファンが二分しながら論争が繰り広げられた。これがプロレスファン、マット界を活性化させたのだ。
現在は新日本の人気が突出しているわけだが、待ったをかけるようにこの日、躍動したのが宮原健斗ではなかったか。封印されていた“3本式”の三冠ベルトを身体に巻いて入場は絵になった。棚橋との対決は短時間に温存される可能性もあったが、スカすことなく繰り広げられたことに注目したい。
宮原・棚橋は互いに相手を研究していたし、闘いをもって「ここまで踏み込んだ攻防をすることこそが俺たちのプロレスのグレード」と主張したかのようだった。従来から棚橋リスペクトに溢れた宮原だったが、試合後には棚橋が宮原の素材を称えるコメント。それでいて、関本とヨシタツも破壊力だったり持ち味だったりを十分に発揮した。関本と棚橋の絡みを見たかったファンも十分に満足できた内容だろう。
観客の入り。2階自由席は当日になってソールドアウトであり、高額の上位席種だけが一部売れ残ったと思われる。しかし、目視からはどの席もしっかりと入っており、超満員で報道されても納得の入りだった。50代、60代のオールドファンも多数駆けつけ、ふだんのプロレス興行とは違うスケールの大きさが発揮された。今のプロレスを見ていないファンは「なんだこの、宮原とか棚橋の“チャラい”キャラは!?」なんて感じたかもだが、メインの試合内容には引き込まれたのではないだろうか。
関係者のみなさん、大会大成功、本当におつかれさまでした。平成最後のオールスター戦という言われ方もしたが、これだけのものはもう二度と見られないかもしれないなぁ。プロレス界よ、夢をありがとう!
一夜明け20日、夕刊紙・東スポは馬場追善興行登場となったことで「猪木劇的和解」と一面見出し。今回の大会実行委員会は「ジャイアント馬場杯」創設を検討しているとのこと。
・ 【馬場追善興行】猪木劇的和解「ジャイアント馬場杯」創設へ
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